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深夜の病院で

22歳のとき,わたしは5月から2ヶ月間ある大学付属の病院の内科に入院していました.そのときの話です.
同じ病室には半年ほど入院していたMさんという人がいて,年齢が同じぐらいだったのですぐに仲良くなったのですが,この人は信心深くて霊感も強いらしいという人でした.

6月のある日のこと,消灯時間はとっくに過ぎていたんですがその夜はあまりに暑くて寝苦しかったので,Mさんと病室を抜け出して休憩所でタバコでもすいながら涼むことにしました.
入院していた病棟には喫煙できる休憩所は屋上しかなく,屋上は消灯時間で閉鎖されるので,検査病棟にある大きな換気扇のある休憩所に行くことにしました.
この病院は入院病棟と検査病棟が幹線道路を挟んで建っており,病棟同士は十数メートルの長さの地下通路でつながっていました.
地下通路のところまで来たところ,通路の向こう側の出口のところに白い服を着て黒猫を抱えて座っている人が見えました.Mさんはその人に気がついたとたん,“やばい,帰るで.”と言ってわたしをぐいぐい引っ張り,わたしたちはそのまま病室まで戻りました.

たまたま人が涼んでいただけだろうに,なぜそんなにあせっているのか分からなかったので,“急に,どないしたん?”ときくと,Mさんは“通路におったあいつは係わりになるとヤバい.たまたまあそこにおっただけやから,もう大丈夫と思うけど.”と言います.“なんでそんなこと分かるんや?”と聞くと,“考えてもみい,なんで病院の中に猫がおるねん.あいつはあそこにはおらんはずのもんや.”と.

お題元:@nifty:ブログ(blog)サービス「ココログ」:トラックバック野郎: ヒヤッと涼しくなる話

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