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2004年9月の11件の記事

スミス都へ行く(1939 アメリカ)

上院議員が急死し後任として指名されたのは,少年たちに人気はあるが政治の経験はない,少年防衛隊の隊長スミスだった.スミスは,亡き父の親友でともに大義のために戦ったということで尊敬しているペイン上院議員の助言に従い,少年キャンプ村の建設を議案として提出する.しかしそれは政界の闇の実力者テイラーが土地ころがしで巨額の利益を得ようとしているダムの建設予定地と同じ場所だったため,スミスは議会を欠席するよう仕向けられる.秘書のサンダースにそのことを知らされたスミスは不正に気づきテイラーと対決することを決意するが,逆にテイラー派のペインに汚職をでっち上げられ上院追放を要求されてしまう,という話.

政治の汚い部分をストレートに突く社会派ドラマの古典です.
理想主義で純朴なスミスが老練な政治家たちを相手に奮闘する姿が感動的です.スミスの信念に政治家に対する理想像があらわされていて,現実にこういう展開があれば痛快なのになぁと思わせるところが心地よいです.
現実では疑惑に対する反証を行なわなかった時点で完全に敗北だし,愛国心だけで熱心に理想論を説いてみても誰の心も動かせそうにありませんが,それだけに映画の世界だけでも甘い夢を見させてくれることがあってもいいかなと思うので,こういう話も好きですね.
それにしてもテイラー派の妨害工作の恐いこと.政治家たちの腐敗の状況と一緒で,こっちのほうはなければいいなと思うのに現実に近いものはありそうだと思ってしまうあたり,わたしも政治やマスコミに対する不信は強いんだなと感じました.

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エリン・ブロコビッチ(2000 アメリカ)

服装が派手で言葉使いが荒く2回の離婚で3人の子供を抱えていながら無職のエリンは,仕事探しの最中の交通事故から弁護士事務所に無理やりもぐりこんで働くことになった.ある日不動産関係の資料に健康診断がついているのを疑問に思い調査をしてみると,大企業の工場が地下水を汚染し,付近の住民の健康に被害が出ていることを見つける.義憤に駆られたエリンは住民を説得し,大企業を相手に裁判を起こすことを提案する,という話.

実話に基づき,社会問題をからめ,女性のサクセスストーリーを描いたドラマです.
法律に素人の女性が優秀な弁護士を相手に対等にやり合ったり,それどころか弁護士以上に被害者の住民の信頼を得ていくところがなんとも爽快です.それもエリンのたゆまぬ努力の賜物なので好感を得やすいですね.
公害問題はわりと控えめな扱いで,エリンと周りの人々との間のやり取りを中心に描いているので,あまり難しくならずに見られました.そうは言っても裁判の難しさ,特にお金があるほうが圧倒的に有利になるところや,大きな仕事を進めていると家庭がおろそかになってしまうといった点は,いろいろ考えさせてくれます.
とにかくみていてエリンのパワーにどんどん元気がつけられていくと感じる映画でした.

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ヒーロー/靴をなくした天使(1992 アメリカ)

しょぼくれたこそ泥だが息子思いのバーニーは飛行機の墜落現場に遭遇する.子供に頼まれて否応なしに人命救助に当たったバーニーは乗客全員を救出するが,飛行機に乗っていたやり手のレポーター,ゲイルのかばんを失敬し,片方の靴を失って現場を去る.ゲイルは自分を助けた謎の男を“104便の天使”と祭り上げ賞金100万ドルをつけて捜索するが,現れたのはバーニーから靴をもらったホームレスのバーバーだった,という話.

コミカルなヒューマンドラマです.
どうしようもないほどダメな人生を送り,名声を嫌って金にばかりこだわるが,人に助けを求められると嫌とはいえない小悪党と,暖かい生活を求めて英雄に名乗り出て,英雄らしい言動と行動で人気と名声を集めながら,良心の呵責に悩む男,2人のヒーローの対比がとても面白いです.二人とも根はいい人物なので感情移入しやすいのがいいですね.
テレビに対する皮肉っぽいシーンも笑えるものがたくさんありました.
ストーリーもけっこう凝ったつくりになっていて,誰もが納得できる落しどころに持っていくので,なかなかすごい映画だと思います.

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フィッシャー・キング(1991 アメリカ)

毒舌のラジオDJ,ジャックの無責任な発言により銃乱射事件が起こってしまった.それから3年後,ジャックは酔っ払ってホームレス狩りに襲われるが,ペリーと名乗るホームレスとその仲間に助けられる.ジャックは,ペリーに聖杯探索の手伝いを頼まれ相手にしなかったが,ペリーが銃乱射事件で愛妻を失ってからおかしくなってしまったことを知ると,彼を助けたいと思うようになった,という話.

ファンタジックなドラマです.
他人を助けることで自分の過去の傷を癒そうとする男の話と,聖杯探索の伝説をからめて,温かくさわやかでさらに独特の味があるヒューマンドラマになっています.
パリーの並外れた奇行も面白いですが,時々見せる洒落気と優しさでなかなか面白いキャラクターになっています.あとジャックの恋人のアンの面倒見の良い姉御っぷりが素敵ですね.ほかの登場人物も一癖あっていいキャラクターばかりです.
赤の騎士のおどろおどろしさ,夜の公園の爽快さ,駅のシーンの華やかさ,中華料理店でのコミカルさ,などなど,いろいろ見所があって最後まで面白く見られました.

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或る夜の出来事(1934 アメリカ)

資産家の娘エリーは,プレイボーイと婚約したため結婚に反対した父親にマイアミのレジャーボートに閉じ込められるが,脱走してニューヨークの恋人のもとにバスで向かう.仕事を失った新聞記者のピーターはバスの同乗者にエリーがいる事に気づき,彼女の逃避行を特ダネ記事にするために彼女と一緒に旅をすることにする.エリーがあまりに世間知らずでトラブルを引き起こすので,ピーターがいろいろ手助けをしているうちに,2人の気持ちは変化していく,という話.

古典的なラブコメディです.
なかなかロマンチックで,はじめは衝突ばかりしていた2人がだんだん気持ちが寄っていく様子が気持ちいいです.“或る夜”から終盤の展開もとても面白く,楽しんで見ることができました.
いろいろ出てくるエピソードはどれもコミカルでそして洒落ていて,上品な感じがするのもいいです.エリーの父親や編集長も,一見嫌なキャラクターのようで実は優しかったりして全体が暖かい感じがします.
しかし現在の世知辛い世の中を見ると,今こんなことが起これば大惨劇になりそうで,そういう意味でも夢をみさせてくれる映画ですね.

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ゴースト・オブ・マーズ(2001 アメリカ)

2176年,84%までテラフォーミングが進んだ火星.渓谷から自動操縦の列車が都市に到着し,中には手錠につながれた警察の副隊長だけが残されていた.火星では不穏なうわさが続いているので早速議会が開かれ,副隊長は渓谷であったことの説明を求められる.そこで彼女が語る出来事は,にわかに信じがたい地獄のような出来事だった,という話.

ホラー風味のSFアクション映画です.
細かいことにかまってらんねー,やられる前にやっちまえー,てなふうにヘビメタに乗せて乱闘乱射で強引に突っ走りまくる話なので,ノリが合わないと全然楽しめない感じ.
思わせぶりなアイテムやシーンがあってもその場限りのようで,後で全く効いてこないのはワザとなのか,かえって単純に潔すぎ(?)てだんだん笑えてしまいます.
まあ,ゴーストは殺すことができないし,絶望的な状況下の当事者たちにしてみれば,とにかく目の前に立ちふさがっているやつだけでも倒しとけばいいってなもんで,これはこれでリアルであるといえないこともない…かなぁ?
火星のゴーストが取り付いた人々はゾンビというより蛮族で,異様な雰囲気で盛り上がっているのはなんとなくステキ.投擲円盤の切れ味もキモチいいモノがあるなぁ.
というわけで何にも考えずヘラヘラ楽しみました.

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グロリア(1980 アメリカ)

ギャングの会計係が横領の上情報を FBI に売ろうとしたため一家もろとも殺害される.その直前,裏世界に生きてきた中年女性のグロリアは,会計係から少年フィルと情報を記された手帳を預かった.グロリアとフィルはギャングからの逃避行を始めようとするが,子供嫌いのグロリアはすぐにフィルが煩わしくなり追い払おうとする.そこにギャングの追っ手が現れフィルと手帳を渡すように言われたとき,グロリアは…という話.

ハードボイルドのアクション映画です.
クールで非情でそれでいてやさしいグロリアがとにかくかっこいいです.
中年女性なだけに走ったり格闘したりは苦手だけれど,屈強なギャング相手に物怖じせず相対し,ここぞというときはさっと銃を取り出し,ためらいなく撃つ撃つ撃つ.そしてフィルに対して,口では甘やかしたりしないけど,文字通り命を賭けて守ろうとする.
なかなか理想的なハードボイルドの主人公像を見せてくれる,渋い映画でした.
ただあれで万事解決しているのかが,ちょっと気がかり.

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地震の予言

ゆうべ2回( - 気象庁)も大きな地震があったようで,被害にあわれた方のお見舞いを申し上げます.

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さて,気象庁: 地震情報 から“各地の震度に関する情報”にたどって,最近一週間の地震情報の一覧を見ていたのですが,やはり日本は地震が多いですね.この1週間で地震のなかった日は,8月30日と9月2日の2日だけみたいだし.もしもここで“明日地震があるぞー”といえばだいたい当たりですね.
これを“9月1日から前後3日間に地震があるぞー”とか範囲を広げて言えば100%当たりでしょう.適当な日付でも当たるので,これで日付をもっと思わせぶりな日にすれば,怪しい予言者にハヤガワり.

だんだん不謹慎になってきましたのでここらで止めますが,まあ気をつけましょうということで.

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空軍大戦略(1969 イギリス)

第二次大戦中の1940年フランスは降伏し,イギリス軍はドイツ軍によりダンケルクから海に追い落とされた.ドイツは降伏勧告の使者を送るがイギリスはこれを拒否した.イギリスを攻撃するには間に海があるので,まず制空権をおさえるために航空攻撃が行なわれる.イギリスにはレーダーという新兵器はあったがそれは攻撃兵器ではなかった.ドイツ軍の2,500機に対しイギリス軍はわずか600機しか航空機を保有しておらず,絶望的な状況のうちに“英国の戦い(Battle of Britain)”に突入することになった,という話.

第二次世界大戦の転回点のひとつ“英国の戦い”を描いた戦争映画です.
なにより実機をふんだんに使った編隊飛行や,空中戦のシーンが圧巻です.なかでもイギリスの誇るスーパーマリン スピットファイア戦闘機とドイツの誇るメッサーシュミット Bf109戦闘機が,画面狭しと飛び回る様子が素晴らしいです.とくにスピットファイアはやっぱり美しい戦闘機ですねぇ.
ストーリは少し散漫な感じがしますが,16週にわたる“英国の戦い”をポイントをおさえて2時間あまりにまとめてあるので仕方のないところかも知れません.
あと,ポーランド空軍部隊の活躍や,イギリスドイツ両軍の負傷者や死者に対する思いも描いていて,イギリス一辺倒になっていないところもなかなか好印象ですね.
今ではこんな戦争大作映画を創るのが難しそうなので,見ておいて損はない作品だと思います.

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スウェプト・アウェイ(2002 アメリカ)

友人とともに夫婦でイタリアへクルージングにやってきた,わがままで高慢で鼻持ちならない金持ちマダムのアンバー.彼女はあらゆることに文句をつけ,特に船員の一人の漁師ジュゼッペに執拗にケチをつけまくり,周りの雰囲気を台無しにする.そのためアンバーは友人たちの洞窟探検においていかれ,ジュゼッペとともにボートで後を追うが,エンジントラブルと嵐によって無人島に漂着してしまう.こうして,無人島でも生活力のあるジュゼッペと,金の力を失い何もできないアンバーの立場は逆転した…という話.

毒のあるコメディ色のラブロマンスです.
働かざるもの食うべからず.無人島では何もできない成金マダムをビシバシ鍛えるシーンが痛快,といえば不謹慎になるのかな.女性がなんども叩かれていますが,緊急事態には普段の倫理は通用しないし,役に立たないのに口ばかりの人間は相応の扱いを受けても仕方ないと思うので,わたしはそんなに不快にはなりませんでした.それより初めは主従の関係から,アンバーに生活力が身についてくるに連れて,だんだん対等な立場になってくる様子が面白いと思います.
あと水色の海と白い砂浜が美しいです.こんな世界で快適に生活できるなら,都会に帰りたくなくなるのはわかる気はします.
ラストがちょっともどかしいんですが…あ,だから 流されて… なのかな.

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だるまさん五段活用

 だるまさんがからんだ
 だるまさんがきりんだ
 だるまさんがくるんだ
 だるまさんがけれんだ
 だるまさんがころんだ

…朝一番にふと思い浮かんだ.何故に?

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