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オール・ザ・キングスメン(1949 アメリカ)

正直で勤勉なウィリー・スタークは郡の会計に立候補し校舎建設の汚職を批判したが落選した.しかしその校舎で大事故が起きたため,ウィリーは絶大な支持を集め州知事選挙に引っ張り出された.しかしそれが他の候補を当選させるためのダミーだったと知り,ウィリーは変わってしまった.4年後再び知事選挙に出馬,方々と裏取引して資金を集め,金の力でウィリーは当選した.知事になったウィリーは公約通り福祉を充実させて民衆の人気を取ったが,裏では賄賂や恐喝で反対派を押さえ込む独裁者になっていた…という話.

政治の悪しき面に染まってしまった男を描いたドラマです.
理屈が通らないことはどんな世界でもあるもので,政治には裏工作が重要なことを思い知ったウィリーは目的のためには手段を選ばぬ人間になってしまう,その変わりっぷりがすごいです.裏取引で金を集め,自分を有利に運ぶために周りの人間をすべて利用し,敵には憎まれ味方に不信がられ家族までも不幸にしてしまう,それが本当に彼の望む姿だったのかと,いろいろ考えさせられられます.
ウィリーは病院や学校など福祉の面では社会に貢献しています.これは彼の初めの目的でありそのために彼は権力を欲していたのですが,彼が変わってしまった後では権力を握るために福祉を充実させて民衆を喜ばせているだけように見えてきます.“善は悪から生まれる”はある意味当たっているのかもしれませんが,これが民衆の求める政治家の姿なのかと思うと,薄ら寒くなってきます.
しかしこの当時から政治の悪い面を明確に現していたのに,現在でも状況はあまり変わっていないような気がしますね.

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