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地球の静止する日(1951 アメリカ)

円盤型の宇宙船が飛来しワシントンに着陸した.軍隊に包囲される中,宇宙船から現れたのはヒト型宇宙人のクラトゥとロボットのゴート.クラトゥは地球の危機を警告するため全世界の首脳を集めることを要求するが,地球では紛争が絶えないため,それは無理なことだった.そこでクラトゥは一般市民に紛れ,科学者のバーンハートと接触し,世界中から集めた科学者たちの前で演説することを決定した.講演の前にクラトゥは,自分たちの科学力を地球人に知らしめるために,全世界のすべての電力を30分だけ止めてみせるのだが…という話.

宇宙人とのファーストコンタクトもののSFドラマです.
テルミンの特徴的なサウンド,光り輝くノッペリした空飛ぶ円盤,中から現れるキラキラの宇宙服を着た宇宙人,シンプルなデザインのロボット,そしてロボットから放たれる怪光線,とSFクラシックスの独特なテイストがうれしいですね.しかし序盤の見かけに反して,ストーリに派手なところは少なく,現実感のあるドラマになっています.
全世界の代表者の会議を開くこともできない政治家たちにクラトゥが失望する顛末は,当時の世界情勢も絡めてうまい展開だと思いました.しかし次に演説しようとするのが科学者というのが実にSFクラシックスっぽくていいです.今だったらマスコミを利用する話になるでしょうけど.
クラトゥは平和的な宇宙人なので武器どころか身を守る道具も何ひとつ持っておらず,そのためにひどい目にあうのはなんだか皮肉っぽいです.
後半は妙にあっさりと話が進んでしまいますが,今の映画だったらゴートが暴れるシーンや最後の演説のシーンにもっと力が入るでしょうね.
しかしクラトゥのメッセージは人類を救うためというよりもある意味脅迫みたいだし… まあそれだけ隣国が核兵器を持つことには警戒しなければってことですか.

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» 地球の静止する日 [かたすみの映画小屋]
1951年に作られたロバート・ワイズ監督のSF映画の古典であり、同時に金字塔とも言える作品です。 [続きを読む]

受信: 2005/03/31 22:50

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