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波止場(1954 アメリカ)

波止場の組合はギャングのジョニーに牛耳られていた.ボクサーくずれのゴロツキのテリーは,犯罪調査委員会で組合の不正の証言をする予定のジョイを誘い出す役割をジョニーに言い付かるが,彼の予想外のことにジョイは殺されてしまった.兄が殺された真相を知ろうとするジョイの妹イディに,波止場の人間はジョニーを恐れて口をつぐむばかりだった.イディに好意を持ったテリーは罪悪感から委員会で証言しようかと悩む.だがテリーの兄で組合の幹部のチャーリーが,証言をしないようにと説得にくるのだった…という話.

組合の不正と暴力に立ち向かう男の姿を描いたドラマです.
暴力の支配から脱却するには多大な勇気と犠牲が必要で,バリー神父がいくら圧制と戦うことを説いても,ジョニーのように邪魔者をバンバン殺してしまうような奴に反抗する気にはなかなかなれないものです.テリーもイディの兄が殺されたことの罪悪感などから徐々にジョニーに対して不信感を募らせて,そして兄の復讐のためにジョニーと対決するようになるのですが,この流れが無理がなくていいです.
テリーは今はゴロツキだけど,ハトを飼っているような繊細なところと,怒りに任せてジョニーのところに単身飛び込んでいくような愚直なところがあって,なかなか魅力的なキャラクターでした.
テリーとチャーリーがタクシーの中での言い争いのあとで見せる兄弟愛もなかなかよかったです.
しかし不正の内部告発を密告とか裏切り者とかいって蔑む風潮は,現代も直したいところですね.

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