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チャンス(1979 アメリカ)

庭師チャンスはテレビを見ることにしか興味のない世間知らずの男だった.ある日住み込んでいた屋敷の主人が死に立ち退きを言い渡されて,チャンスは生まれて初めて屋敷の外に出ることになった.しかし財界の大物ランドの夫人が乗る車にぶつけられて怪我をし,チャンスはランドの屋敷に滞在することになった.ランドはチャンスの庭師の話を経済の話と思い込んで大いに気に入り,チャンスを大統領に紹介する.そして大統領がチャンスの言葉を演説に引用したことで,チャンスは一躍重要人物になるのだが…という話.

何も分からない男がどんどん人望を集めていくというファンタジックなコメディです.
チャンスは頭が弱く,話すことは庭師の仕事についてのほかは,オウム返しするか相手に相槌を打つかしかできないのですが,それを相手が勝手に勘違いして意味を見出して賞賛するところがとても面白かったです.現実にも会話をしているようでいて実は意味が何もないということがあったりしますが,それが国の政治にかかわる所で行なわれていくのは大きな皮肉でしょう.
ただチャンスはやりたいことはテレビを見ることだけということで,わたしにはどうも彼に感情移入しにくかったです.しかし自分のおかれている状況を理解できずに,頓珍漢な話をしたり,テレビの真似事をし始めるのは,見ている分には非常に可笑しいです.
最後に大きな謎を残して話は終わりますが,まあ気にせずにのんびり楽しみたい作品です.

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コメント

こんにちは♪

ピーター・セラーズ大好きです!!

投稿: Notorious♪ | 2005/06/13 00:52

ピーター・セラーズといえばクルーゾー警部が有名ですが,わたしにはストレンジラブ博士が印象深いです.
この映画でもとぼけたチャンスを飄々と演じていますが,エンドロールのNGシーンを見るとやっぱり笑いをこらえるのは大変そうでしたね.

投稿: ふそう | 2005/06/13 03:27

蓑笠亭主人 鋤谷九郎(みのかさていしゅじん すきやくろう)です。この映画の最後は、チャンスが「池の水面を歩く」というものですよね。これは、『聖書』に書かれれている「キリストが水の上を歩いた」という故事を表現していると思います。ヨハネの福音書で、キリストは船に乗った弟子においてけぼりをくいますが、「水上を歩いて船に行き着いた」と書かれています。それゆえ、キリスト教文化圏では、「水の上を歩ける人」=「キリスト」という図式はよく知られているのです。最後の最後まで謎の人物であった「チャンス」は実は「キリスト」だったというのがこの映画のオチなのですね。ちなみに原題は "Being thre"「そこにいること」です。暗示的ですよね。


投稿: 蓑笠亭主人 鋤谷九郎 | 2005/08/17 11:58

はじめまして。
TBさせていただきました。
この映画のあとにセラーズが亡くなってしまったのが、残念。
いい役者さんですよね。

投稿: Risa | 2005/09/06 10:55

はじめまして。髭ダルマLOVEと申します。
この映画そんなにマイナーではないと思うんですが、私の周りにはあまり観ている人がいません。

私のお気に入りのひとつです。

トラックバックさせていただきます。
宜しくお願い致します。

投稿: 髭ダルマLOVE | 2007/02/26 00:09

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世間知らずの庭師のチャンスが、主人の死をきっかけに外の世界へ。 そこで政界の人物と知り合い、人々の勘違いから、何も知らない チャンスが政界へと進んでいく姿をシニカルなユーモアたっぷりに 描いたハル・アシュビー監督作。 Amazon.co.jpより ------------...... [続きを読む]

受信: 2005/09/06 10:55

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