“1941”の発売が決定
ついに“1941”の日本版 DVD が発売ですか.
中学生のときに自分の小遣いで友達と一緒に見に行った個人的に思い出深い映画なので,本当に待望していました.
ユニバーサルだから廉価になる可能性も高いけれど,今回は即買しちゃいそう.
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ついに“1941”の日本版 DVD が発売ですか.
中学生のときに自分の小遣いで友達と一緒に見に行った個人的に思い出深い映画なので,本当に待望していました.
ユニバーサルだから廉価になる可能性も高いけれど,今回は即買しちゃいそう.
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1942年ドイツ占領下のワルシャワで娼婦惨殺事件が起きた.目撃者は犯人はドイツの将軍の服装をしていたという.ドイツ情報部のグラウ少佐は3人の将軍ガーブラー,カーレンベルク,タンツと容疑者を絞るが,急にパリへ転属になってしまった.2年後パリに3将軍がそろうことになり,グラウは捜査を再開する.一方,ガーブラーとカーレンベルクは,タンツに強引に休暇をとらせハルトマン伍長を付けてパリの観光をさせるのだが…
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1942年北アフリカ,激戦の中にアメリカ軍ガン軍曹指揮する戦車は退却命令を受けたが,三方を敵に囲まれているため砂漠を越えて逃げることになった.途中連合軍兵士や枢軸国捕虜が加わり一行は一両の戦車に十数人が乗ることになったが,見つかる井戸は枯れ井戸ばかりで水不足が深刻になってくる.そんな中にようやくわずかな水の出る井戸にたどり着き一息つけた一行だが,ドイツ軍大隊500名が同じ井戸を目指していることを知るのだった.
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ナバロン要塞を破壊したイギリス軍マロリー少佐とミラーは,次の任務としてドイツ軍のスパイ,ニコライを暗殺する指令をうけた.かれらはバーンズビー中佐率いるアメリカ軍特殊部隊に同行しユーゴスラビアに飛ぶが,イタリア軍に撃墜され壊滅状態になってしまう.何とかユーゴスラビアのパルチザンと合流できたが,バーンズビーの任務の橋の破壊には装備も人員も不足し,またニコライはパルチザンの副官になっていた…
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新米少尉キースの乗る老駆逐艦ケイン号に歴戦の勇士クィーグが艦長に着任した.しかしあまりに厳しい規律を部下に求める上に,自分の失敗まで部下に押し付けるクィーグに,キースや副長のマリクは彼が偏執狂ではないかと疑いを持つ.そんな時ケイン号は台風に巻き込まれ,恐怖で呆然とするクィーグの権限をマリクが剥奪して無事乗り切ることができた.しかし,マリクはクィーグに反乱罪として軍法会議に訴えられるのだった.
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第二次世界大戦下,イギリスのマッケンジー収容所には600名のドイツ兵が収容されていた.ドイツ軍のシュルーター大佐は,虐待行為をしようとした収容所責任者ペリー少佐に反発して暴動を起こす.イギリス情報部のコナー大尉は収容所に派遣され,見事に暴動を抑える.また,シュルーターはドイツ本国と密かに連絡を取り脱走計画を進めていたが,コナーはドイツ兵の手紙の暗号に気づき,脱走計画を反対に利用しようと考えるのだった.
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地上にはゾンビが徘徊し,人々は川に囲まれた街に立てこもっており,上流階級はさらにその中のタワーに住んで贅沢な暮らしをしていた.ゾンビ退治の傭兵ライリーは街で騒ぎを起こして拘束された.また傭兵のチョロは,街の権力者カウフマンに裏切られ,ゾンビ退治の装甲車を奪いカウフマンを脅迫する.ライリーはカウフマンに装甲車を奪い返すように命令されるが,一方ゾンビの集団には知能が芽生え始め,街に向かって進攻を始めた…
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アメリカ軍司令部のコンピュータが UFO を発見,警戒態勢に入った水爆搭載の戦略爆撃機はフェイルセイフ(安全制限地点)へ向かう.やがて UFO は民間機だと判明するのだがそのときコンピュータに故障が発生,アラスカの爆撃機隊にモスクワ攻撃の命令が発令されてしまった.フェイルセイフを越えた爆撃機を呼び戻すことは不可能であるため,大統領は護衛戦闘機に撃墜を命令するのだが…
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ビジネスマンのニックはクラブでアリスに会ったことから寝不足になり,翌日の原子力研究所の公演中に昼寝をする.ところが彼が原因で研究所に事故が発生し,ニックは透明人間になってしまった.CIA情報部員で野心家のジェンキンスはニックの存在に気がつき,彼を利用するために捕まえようと躍起になる.ニックは逃亡中に再びアリスと出会い,彼女と平和に暮らそうとするのだが…
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フランクとルノール夫婦に二人目の赤ちゃんができた.しかし出産直後,医師たちの惨殺死体を残して赤ちゃんは行方不明になる.警察の調べで赤ちゃんは盗まれたのではなく,赤ちゃん自身が虐殺事件を起こして逃亡したという結論だった.惨殺を繰り返す赤ちゃんのためマスコミに責め立てられたフランクは職も失い,警察の殺害要請も容認してしまうのだったが…
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サムは見知らぬ女性から人形を預かった.その人形にはヘロインが隠してあったのだがそれが行方不明になってしまう.ヘロインを取り戻そうとするロートはマイクとカーリノをつかい,サムの妻で盲目のスージーに芝居を仕掛けて人形のありかを突き止めようとする.スージーはマイクを夫の友人と信じ込み頼りにするのだが,次第に何かがおかしいと気づき始める…
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かつては伝説のグルーピー“バンガー(ヤリマン)・シスターズ”として成らしたスゼットだったが,ライブハウスのウェイトレスを首になってしまった.生活に困ったスゼットはかつての相棒であったラヴィニアに会いに行くことを思いつく.道中で潔癖症の脚本家ハリーを道連れにし,なんとかラヴィニアの家にたどり着いたが,ラヴィニアは過去を封印して良妻賢母となっていた.
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映画監督のメル・ファンは酒で身を持ち崩していたが,復帰をかけて映画の脚本を書き上げ映画会社に持ち込む.経営の傾いていたビッグ・ピクチャーズはメルの映画が無声映画であることにあきれるが,大スターを大競演させることを条件に製作を合意する.メルと友人の3人は大スターの出演交渉におもむく.一方,ビッグ・ピクチャーズの乗っ取りをたくらむ大企業がメルの妨害工作を開始した.
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連続殺人事件がボランの町を騒がせていた.ぐうたらな生活をしている若者アントンは家の中で両親の死体を発見した.親友のミックとプナブとともに見つけた証拠は,犯人がアントンだということを示していた.突然アントンの右手が彼の意思とは無関係に暴れだし,親友2人を惨殺してしまう.殺人鬼となった右手は次に片思いの相手モリーを襲おうとするが,アントンはなんとか右手を抑えて彼女を翌日のパーティに誘うことに成功する.その夜両親と親友を埋葬しようとすると,ミックとプナブがゾンビとなって甦ってきて…という話.
右手が殺人鬼となってしまった若者の騒動を描いた青春ホラー・コメディです.
“Idle hands are the devil's workshop.”ということで,普段からマリファナを吸ってテレビばかり見ている怠け者のアントンの右手に悪霊が乗り移り凄惨な殺人を繰り返すのですが,これはなかなかにグロいです.しかし真剣な顔して自分の右手と格闘するアントンの姿はどう見てもおバカ.そして脇にいる親友のミックとプナブがあの状況にもかかわらずマイペースののんき者で,これまた相当なおバカ.おバカな3人の効果で相当にバカバカしくて面白い作品になっています.
クダらないジョークも多いしなかなかテンポよく進むので,怠け者になった気分で気楽に楽しめました.ただしR指定がついていますしこのノリは人を選ぶでしょうから,万人には薦められませんけど.
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スター気取りでわがままなテレビの天気予報官フィルは,新しいプロディーサーのリタたちとともに,田舎町パンクスタウニーを訪れた.聖燭節の祭りを取材し引き上げようとしたフィルたちは吹雪のために町に足止めを喰ってしまう.翌朝からフィルには聖燭節の日が繰り返されるようになった.最初は悩んでいたフィルだが,そのうちにこのことを利用して無茶をしたり悪戯をするのようになる.そしてリタを口説くことを思いつくのだが,いくら口説き方を改良してもうまくいかないのだった…という話.
同じ日々を繰り返す男の恋の行方を描いたコメディです.
設定は荒唐無稽ですが,フィルがこの異常な状況に悩んだり,抵抗したり,利用したり,絶望したり,いろいろするようすがとても面白いです.ただ同じ日を繰り返すだけでなく,はじめは利己主義なフィルがだんだん思いやり深く成長するところも気持ちがいいです.
そして同じ1日でも行動によって最高の日にも最低の日にもなることができるという点は,なかなか意味深いものがありますね.現実には同じ日を繰り返すことはないからこそ1日1日を大切にしたいと思わされました.
見た後にすっきりした気分になるところからもオススメの作品ですね.
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かつてはスーパーヒーローたちが活躍するアメリカだったが15年前に市民がヒーローを訴える訴訟が相次ぎ,彼らは活動を禁じられることになった.Mr.インクレディブルはイラスティガールと結婚し一般市民として暮らしていたが,彼は昔の活躍が忘れられず不満な日々を送っていた.そんな彼に政府の極秘部門と名乗る組織から極秘の任務が届き,Mr.インクレディブルはさっそく依頼を受ける.しかしそれはヒーローを犠牲として強力な兵器を作る実験だった.彼の危機を察知したイラスティガールは救出に向かうのだが…という話.
スーパーヒーロー家族の活躍を描いたファミリー向けアニメです.
CGで作られた映像がとてもすごいです.とくに髪の毛や服の質感,水に濡れたときには濡れたように変化する表現力にはビックリさせられました.
ストーリーはスーパーヒーローがただガンガン活躍するだけのものではなく,前半は一般市民の生活にどうしても慣れないなどのスーパーヒーローなりの悩みがあらわされていて興味深いです.怪力だけのMr.インクレディブルよりもイラスティガールが柔軟な体のように“普通の”生活に適応しているのも面白いです.後半はスパイ活動のような悪の基地への潜入から,対スーパーヒーロー兵器との対決と,スピード感がある見所が多く楽しかったです.
登場人物も個性の強いキャラが多いです.インクレディブルの家族や親友のフロストや敵役のシンドロームなんかもなかなかいいですが,スーパースーツのデザイナーのエドナが飛びぬけてユニークで印象的でした.
いろいろ考えさせられるところもあり,どちらかというと大人の方が楽しめるようなアニメ作品ですね.
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死刑執行の前夜,弁護側の医師の主張によって殺人鬼マルコム・リバースの再審理が行なわれることになった.同じころ,女優の付き添い運転手エドは親子連れの母親を跳ね,彼らはモーテルに助けを求める.しかし豪雨のため電話は通じずエドは車で救急病院にむかったが,洪水で交通も遮断され,合流した売春婦と新婚夫婦とともにモーテルに戻った.そこに連続殺人の囚人を護送中の刑事がたどり着いた.深夜悲鳴が聞こえ,10号室の鍵とともに女優の生首が発見される.そしてさらに囚人が逃げ出したことがわかる…という話.
1箇所に集められた11人が次々に殺されていくというサスペンス・ホラー…かな.
物語が進むにつれて徐々に謎を増大させていき,多少引っかかる点もありますがそれを忘れさせてくれるほど,大胆に一気にひっくり返す展開がとても面白いです.この環境だったら何でもありだなという気もしますが,悪夢の中のような重い雰囲気がいいことと,事実と起こったこととの絡み合い具合がなかなか面白い点で,なんだが妙に説得力があったような気がします.作品自体も短いしテンポよく話が進むので,一気に最後まで楽しめました.
…うーん,ネタバレなしに感想が書きにくい作品でもあります.
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ロサンゼルスのチンピラ,ラリー・ジーリは兄貴分のルイスに,知的障害者のブライアンの誘拐を命令された.ラリーは無事にブライアンを自宅に連れて来ることに成功したが,ラリーを信頼していないルイスは監視役に謎の美女リッキーを送り込んだ.ブライアンの世話に手を焼き,リッキーを口説こうとして拒絶されたり,ラリーは不満が絶えない.そんなとき,ブライアンが連邦検察官の弟だと知ってラリーとリッキーは驚きあわてる.さらにブライアンの親指を送りつけろと命令されて,そんな非情さを持たない2人は困り果てるのだった…という話.
しがないチンピラと監視役の美女,そして誘拐された知的障害者のかかわりあいを描いたコミカルな犯罪映画です.
カッコつけていても結局女を抱くことしか考えてないラリーの単純なバカさ加減がおかしいです.ブライアンも女性のことばかり考えているみたいだし,男って本当にマヌケな生き物なんだと思えてきます.それに比べてリッキーは知的で度胸があって美しく,本当に魅力的でした.彼らの織り成す本編とかかわりない無駄な会話はそれなりに面白かったです.
ニューヨークから来たボスのスタークマンのくだりはインパクトがありましたが,全体的にのんびりとした感じでもう少しいろいろ事件が起こってもいいような,ちょっと物足りない気がしました.
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1956年,アメリカ全土で熱狂的な人気だったクイズ番組“TWENTY-ONE”.9週勝ち抜きのステンペルは八百長に加担して挑戦者チャールズ・ヴァン・ドーレンに挑戦者の座を奪われた.名門家で若くハンサムなヴァン・ドーレンはその後絶大な人気者になる.しかしステンペルはその後の待遇が不満で大陪審に“TWENTY-ONE”の不正を訴えたが,審問は封印措置となった.この処置に疑問を持った野心的な立法管理委員のグッドウィンは調査を開始,ヴァン・ドーレンに接近するのだが…という話.
テレビの八百長事件クイズ・スキャンダルの実話を基にしたドラマです.
子供のころはテレビの内容はみんな真実と信じることもありますが,この作品は世間がみんなそんな状態のころの話です.現在ではテレビ番組のほとんどは虚構だとわかるようになり,事件の衝撃を当時の人ほど感じられないかもしれません.しかし今も昔も,倫理よりも金が優先するようなマスコミの姿勢にはなんだかなあと思ってしまいます.
それはともかく,テレビのレギュラーを反故にされて反撃を狙うステンペル,八百長に加担したことで心が揺れ動くヴァン・ドーレン,大きな事件を告発することに熱意を燃やすグッドウィン,それぞれのキャラがなかなかよく,そして彼らの係わり合いや変化もまた面白かったです.
実話ベースでスッキリする結末ではないのがちょっと残念です.現在ではネット等で情報が氾濫していることもあり,バラエティ番組ならまだしも,ドキュメンタリーやニュースにまで出鱈目な情報や偏った見識に基づくものがあるということがわかりますが,この状況は何とかならないもんかな.
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結婚恐怖症の芸人チャーリーは自分の女運の悪さを歌にしていたが,親友の刑事トニーに考えすぎだとたしなめられていた.そんなチャーリーが今度は肉屋のハリエットに恋をした.店を手伝うことでハリエットと親しくなれたチャーリーは,妹ローズと住んでいる彼女の家に遊びにいったりトニーのカップルとダブルデートをしたり,幸せいっぱいだ.ところが両親にハリエットを紹介したとき,チャーリーはふとタブロイド紙を読んで驚いた.夫殺しの連続殺人鬼の記事の内容がハリエットにあまりに当てはまるのだ…という話.
恋人が殺人鬼だと疑心を抱いた男の恋の行方を描いたサスペンス・コメディです.
主人公のチャーリーはをはじめとして登場人物がなんだかズレてる人ばかりで,クダらないギャグが受け入れられないとつらいところがあるかもしれませんが,この妙なノリがはまればとても面白いです.とくにチャーリーより目立っている親父や,刑事ドラマの真似事をしているトニーと上司が楽しかったです.
恋の障害が殺人鬼疑惑というところは突飛ですが前半はしっかりラブコメしていて,チャーリーがハリエットに歌を送るところや両親の結婚30周年パーティーのくだりなどはなかなかよかったです.終盤はサスペンス風味のドタバタコメディになっていて,こちらは大いに笑えました.
設定や展開にはけっこう無理がありますがそこがまた面白いので,細かいことは気にしないで楽しむのがよい作品でしょう.
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フランソワは義妹のエレーヌから弟アンドレを殺してしまったとの連絡を受ける.アンドレの死体は上半身をプレス機で押しつぶされていおり,入院したエレーヌは何が起こったのか語ろうとはしなかった.しかしエレーヌとアンドレの息子から聞いた“頭の白い蝿”を,フランソワが捕まえたとエレーヌに言うと,エレーヌはようやくそれまでにあったことについて話し始める.数ヶ月前のこと,アンドレは物質転送装置を発明したが動作が安定しなかった.試行錯誤を繰り返すアンドレだったが,ついに恐るべき事故がおきてしまう…という話.
事故で異形のものになってしまった科学者とその妻の苦悩を描いたSFホラーの古典です.転送装置に異物が入っていたために事故で融合してしまうというプロットはあまりに有名ですね.
不気味な姿になってしまった苦痛やだんだん自分の意識が失われてしまう恐怖は一見荒唐無稽なもののようですが,どことなく病気や老いに対する恐怖につながるものがあって,理解しやすい怖さだと思います.
アンドレのために行動するエレーヌがいじらしいのですが,唯一の希望の光が一匹の蝿でそれを半狂乱になって追い回すエレーヌが痛々しいです.しかし事件の後は精神異常のふりをしたり例の蝿を殺せと言ったりと,なんだか逞しくなります.これも息子を想う愛情の力ということなんでしょうか.
そしてラストが衝撃的です.誰でも思わずやってしまいそうな行動なだけにとても怖く,すごいシーンだと思いました.
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家の外に出るとさまざまな恐怖症が出るので悩んでいるボブ・ワイリーは,新しく書いた本が話題の精神科医レオ・マーヴィンに受診することになった.マーヴィンは数分の診察でボブの恐怖症の原因を見抜き,アドバイス受けたボブはすっかり気分が楽になった.しかしマーヴィンは次の日から休暇を取り,不安になったボブはマーヴィンの休暇先まで押しかけていく.休暇を邪魔されたマーヴィンはボブを追い返そうとするのだが,マーヴィンの家族はボブをあたたかく受け入れてしまい…という話.
しつこくまとわりついてくる患者とだんだん壊れていく医者の顛末を描いたコメディです.
すがりつかれる当事者のマーヴィン以外にはボブを迷惑に感じる人がおらず,大騒ぎしているのは人格者であるはずの医者であるマーヴィンだけというところが可笑しいです.私情で判断を誤るのを防ぐために患者とは距離を置こうとする医者の心構えを逆手にとって,かえって患者の真の姿が見えないのが医者ばかりという皮肉にしているところがうまいなあと思いました.
マーヴィン以外の人たちが彼に好感を持つのが自然に感じられるほど,無邪気なボブが見ていて楽しいです.また子供たちを上から見下ろさず,彼らと対等につきあうボブが子供たちと理解しあっているところもいいです.
終盤のマーヴィンの暴走ぶりとボブの天然ボケっぷりがまた面白く,エンディングにかけて大笑いできました.
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1963年のハロウィン,ハドンフィールドに住む6歳の少年マイケルは実の姉を惨殺し精神病院に収容された.15年後,出廷する直前にマイケルは病院を脱走し,マイケルを危険視していた担当医のルーミスは彼を追跡する.そしてまたハドンフィールドのハロウィン,ハイスクール生の友人同士のローリー,アニー,リンダはたびたび不審な男の姿を見かける.ハロウィンの夜にやってくるという怪人ブギーマンを信じるローリーの弟トミーもまた不審な姿を見かけておびえていた.そうして夜になり惨劇の幕が開ける…という話.
不気味な殺人鬼マイケルが暴れるホラーです.今回見たのはエクステンデッド・エディションです.
人間的な感情が完全に欠落しているというマイケルが,白い無表情のマスクをつけて佇んでいるというだけで,不吉な感じが掻き立てられます.中盤ローリーたちの生活が淡々と続いている中に,ふとマイケルの姿が映るだけでなんだかぞっとします.そして音楽もまた静かで単調で不安をあおってくれていい感じです.
終盤マイケルが殺戮をはじめても血が飛び散ったりするなどの派手なところは無く,なんだが静かに人を殺していくところがかえって恐ろしさを増している気がします.そしてマイケルがはじめは確かに人間だったのに,だんだん人間とは思えなくなっていくところも悪夢的な恐さがあります.
殺人鬼映画の原点的作品ですが,今観てもなかなか面白いと思いました.
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ロボットが日常生活に普及し始めた2035年のシカゴ,次世代ロボットの発売を控えたUSR本社内で開発者のラニング博士が墜死した.ラニング博士に呼び出されたロボット嫌いの刑事デル・スプーナーは,現場から逃亡したロボットを捕らえる.スプーナーはサニーと名乗るこのロボットがラニング博士を殺害したとにらむが,NSR社はロボットは人に危害を加えることはないと言い,さらにサニーを単なる不良品として処分しようとする.スプーナーは独自で調査を続けようとしたが,そこにロボットが襲い掛かってくる…という話.
ロボットの人間に対する反逆を描いたSFアクションです.
現代を延長した都市の様子にロボットがたくさん混じっているその雰囲気が,なんだか現実にできそうな感じがしていい感じです.そして次世代ロボットNS-5が人間に適度に似せてあり,それが1000体整列しているところや,人間でない動きでぞろぞろと群がるところが不気味でよいです.
サニーがいきなりロボット三原則を破ることができる存在であることが,初めはちょっとルール違反のような気がしましたが,なかなか面白い存在になってます.あと,サニーとスプーナーがけっこう派手なアクションを見せてくれてカッコよかったです.
それにしてもロボットに推論する能力を持たせることは危険なことなのかとか,そしてラストシーンからロボットはどこに向かうのかなど,考えると面白そうなところがいろいろとあり楽しめました.
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気象学者ジャック・ホールは,地球温暖化のために極地の氷が崩壊し,海流が変化して地球に氷河期が訪れることを警告した.だが彼の予想以上に早くそれが現実に起こり始める.世界各地で異常気象が発生し,ロサンゼルスは異常発生した竜巻で破壊された.ニューヨークは大津波で水没し,ジャックの息子サムと友人たちが公立図書館に孤立してしまう.ジャックは息子を救うため寒冷化したニューヨークに向かうが,そこに超低温の巨大低気圧が襲い掛かろうとしていた…という話.
突然訪れた氷河期の下で生き延びようとする人たちを描いたパニック映画です.
とにかく大都市を襲う巨大竜巻や津波のスペクタクルシーンが迫力満点です.機構の変化があまりに激しすぎる気もしますが,寒冷化の機構にはそこそこの説得力があったと思います.
後半の愛する息子を救うために危険を冒してニューヨークに向かうジャックの姿は感動的なんですが,ジャックとその家族に焦点が当たりすぎてしまってストーリーが小ぢんまりとなっている気がします.話のスケールは全地球規模なのだから,もっといろいろな場所で生きようと頑張っている人々の姿も描いて欲しいかな.
環境問題など政治的な要素も匂わせていますが,どっちかというと気楽になって楽しんだほうがいい作品だなと思いました.
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寂れつつある鉱山の町で,化学廃棄物が輸送中のトラックから池に転げ落ち,近くの飼育場のクモが巨大化してしまった.そこに鉱山を復興しようとクリスが町に帰ってきた.クモ好きの少年マイクは鉱山で巨大化したクモを発見したが,母親の保安官サムは全く信じない.ペットや家畜の失踪が続き,そして地下室で巨大なクモの足をみつけたクリスがサムとマイクに連絡した時,ついに巨大クモの大群が町を襲い始めた.クモから逃げ延びた町の住民たちはモールに避難するのだが,瞬く間に巨大クモたちに取り囲まれてしまう…という話.
巨大クモが人間たちを襲う様子をおかしく描いたパニックコメディーです.
CGで作られたクモの腹がうごめいてる様子や,カサコソ這い回ったりピョンピョン跳ね回ったり動きや仕草も細かく作られていてかなり上出来です.ただしゃべるようにキュウキュウ鳴くのがまるでカートゥーンのキャラクタのようにかわいらしすぎて,恐ろしい存在に感じられないのはちょっと減点です.
ストーリーのほうは昔のモンスターパニック物のパロディのようで,ご都合主義が究極まで丸出しなところがある意味うれしくなります.クモはリアルで散々体液を巻き散らかしますが,人間のほうは血さえ全然流れないのでグロ度はかなり控えめです.人間が大勢犠牲になっているのに全くそのことを感じさせずに笑わせてくれました.
ギャグがあちこちにあるしテンポもいいので,おバカ映画割り切ればけっこう楽しめます.
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庭師チャンスはテレビを見ることにしか興味のない世間知らずの男だった.ある日住み込んでいた屋敷の主人が死に立ち退きを言い渡されて,チャンスは生まれて初めて屋敷の外に出ることになった.しかし財界の大物ランドの夫人が乗る車にぶつけられて怪我をし,チャンスはランドの屋敷に滞在することになった.ランドはチャンスの庭師の話を経済の話と思い込んで大いに気に入り,チャンスを大統領に紹介する.そして大統領がチャンスの言葉を演説に引用したことで,チャンスは一躍重要人物になるのだが…という話.
何も分からない男がどんどん人望を集めていくというファンタジックなコメディです.
チャンスは頭が弱く,話すことは庭師の仕事についてのほかは,オウム返しするか相手に相槌を打つかしかできないのですが,それを相手が勝手に勘違いして意味を見出して賞賛するところがとても面白かったです.現実にも会話をしているようでいて実は意味が何もないということがあったりしますが,それが国の政治にかかわる所で行なわれていくのは大きな皮肉でしょう.
ただチャンスはやりたいことはテレビを見ることだけということで,わたしにはどうも彼に感情移入しにくかったです.しかし自分のおかれている状況を理解できずに,頓珍漢な話をしたり,テレビの真似事をし始めるのは,見ている分には非常に可笑しいです.
最後に大きな謎を残して話は終わりますが,まあ気にせずにのんびり楽しみたい作品です.
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ニューヨークの新聞記者スーは,オーストラリアの奥地にワニに襲われて生還した男がいるという噂を聞き取材に出かけた.噂の男はミック・“クロコダイル”・ダンディーで,スーは記事を書くために彼とともに奥地に探検に出かけた.そこでスーは巨大なワニに襲われミックに助けられ彼に好意を持つようになり,ミックをニューヨークに連れてきて記事にしようとする.スーに気のあったミックは彼女とともにニューヨークへやってくるのだが,そこにはスーの恋人がいたのだった…という話.
オーストラリアの奥地に暮らす男の旅行記のようなコメディーです.
都会人にない野性味にあふれながら,気がよく誰にでも友好的で,そしてカルチャーギャップにあってもあまり動ずに自分の調子を貫く“クロコダイル”・ダンディーのおおらかなキャラクターが,とても魅力的です.カッコいいときはカッコよく,ピントハズレなときもおかしいしぐさがなかなかいいです.
オーストラリアでは観光客用の胡散臭いサービスがおかしく,ニューヨークに来てからの騒動もカルチャーギャップから来るちょっとした笑い話のような感じで下品にならず,けっこう気楽に見られます.
そしてラストが感動的でありおかしくもあって最高です.見終わったあと爽快になりました.
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1939年ニューヨーク,新聞記者ポリーが連続科学者失踪を調査していたところ,巨大ロボットの集団が市街を襲い始めたが,“スカイキャプテン”ジョー・サリヴァンに助けられた.科学者失踪とロボット襲撃に関連を見つけたジョーとポリーは,事件の中心に謎の天才科学者トーテンコフが存在していることを知る.その後再びロボットの集団が現れスカイキャプテンの基地は破壊されてしまうが,ロボットコントロールの発信源がネパールにあることを突き止めた.ジョーとポリーは空白地帯になっているその地点に向かうのだが…という話.
エース・パイロット“スカイキャプテン”の活躍を描いたアクションアドベンチャーです.
レトロな雰囲気の世界に巨大ロボットやスーパー戦闘機,光線銃,女暗殺者,浮かぶ要塞,怪物の島,地球を壊滅させるロケットと,昔の空想科学冒険物語そのままの世界の要素が満載でワクワクしながら見られました.スカイキャプテンが駆るスーパー戦闘機がなぜかカーチスP-40の改造機であるところもいろいろうれしくなりました.
序盤のセピア色調でソフトフォーカスの影の多い映像はちょっと見づらいところもありますが,全編ブルースクリーンで撮られてCGや写真を合成して作られたという映像はかなり作りこまれていて独特のよい雰囲気があります.
ジョーとポリーのユーモアあふれる掛け合いは非常に楽しく,ジョーを支える技術者デックスや異常にカッコいい移動基地指揮官のフランキーなどはとてもいい感じのキャラクターでした.
物語のほうはアドベンチャー物らしいお約束シーンが多くご都合主義の嫌いな人には向きませんが,愉快痛快な映画が見たいなという時にはオススメです.
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1944年ノルウェー,バーグマン大尉のレジスタンスがフィヨルドの奥にドイツ軍のロケット燃料工場を発見した.フランス上陸を控えたイギリス軍は,ドイツのロケット兵器を無効化するために燃料工場を破壊する計画を立てた.非常に困難なこの任務に,優秀なグラント中佐の633爆撃隊があたることになり訓練を開始した.しかし訓練中に事故が起き,グラントは地上待機にさせられてしまう.一方バーグマンは地上部隊の増員を確保するためにノルウェーに帰るのだが,そこでドイツ軍に捕らわれてしまう…という話.
困難な任務に挑戦する爆撃隊の様子を描いた戦争アクションです.
イギリスが誇る木製高速爆撃機デハビランド モスキートの勇姿が存分に楽しめる作品です.実機や模型も併せてかなりの時間が飛行シーンに当てられていて,モスキートが好きな人ならばたまらないものがあります.
そして,無謀とも思える作戦に向けて厳しい訓練をしつつも,酒場では陽気に騒いでいる乗組員たちが好感が持てていいです.そんな好漢達がクライマックスで,勇ましいテーママーチを背景に中に勇敢に突入して行くところは,悲壮感にあふれていてなんともいえない気持ちになりました.
戦争では大きな目的のために命を賭けることを強要することがあるということに,どうしようもならない理不尽さを感じさせて終わる,そんな作品でした.
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アイルランド共和軍(IRA)の闘士ファーガスは英国黒人兵士ジョディを誘拐監禁した.ファーガスがジョディの世話をしているうちに,2人は気が合っていろいろ話をするようになる.しかし英国政府との交渉はうまくいかずジョディを処刑することになったとき,ファーガスのアジトはイギリス軍に襲撃されて離散,ジョディも命を落とした.ファーガスは過去を捨ててロンドンでジミーと名乗り,ジョディの恋人だったディルに会いにいく.ディルに付きまとっていたチンピラを追い払い,何度も会っているうちに2人は愛し合うようになるのだが…という話.
IRA闘士の男の奇妙な友情と愛を描いたサスペンスです.
他人のために何かしたくなる性のファーガスと,愛嬌があってどこまでも憎めないジョディのキャラクターがいいです.序盤で敵同士なのに話をしているあいだにつかの間の友情が生まれるところは,後に悲劇が待っていることが分かるだけに切ないものがありました.
後半ディルがファーガスにすがるところなど切ない部分もありましたが,わたしにはやっぱりあの世界は理解できなくてコメディっぽく捉えがちになってしまいました.ファーガスがディルの正体を知ってからもディルを守ろうとするのも,ジョディとの友情の部分が大きいのではないかなと思います.ファーガスもラストではまだディルの愛を完全に受け入れてないように見えるのですが,これも見方が悪いのかな.
そういうことで戸惑う部分もありますが,物語全体としては面白かったです.
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ベイルートでの反米会議を粉砕して帰国したロサンゼルス市警のフランク・ドレビン警部は,旧友のノードバーグが麻薬捜査中に撃たれて重傷を負ったことを知った.英国女王のロサンゼルス訪問を控えて警備を準備する一方,ノードバーグの事件を追跡したドレビンは,麻薬組織に財閥のルドウィグが絡んでいることに気づく.ルドウィグはスパイとしてジェーンをドレビンの元に送り込み,ドレビンはジェーンと恋におちる.そしてルドウィグの会社に忍び込んだドレビンは女王暗殺計画を発見するのだが…という話.
ドジな警部がとんでもない失敗を繰り返しながらも活躍するドタバタコメディです.
オープニングの“アメリカの敵”の会議からナンセンスなギャグで飛ばしまくり.古典的なネタやバカバカしいネタが多いけれども,大小のギャグの数が半端じゃなく,大いに笑わせてくれました.ただ下品なネタもそれなりにあるので苦手な人がいるかもしれません.
笑っている間に本筋をよく忘れてしまうので,ありがちで単純なストーリもありがたいです.頭を空っぽにして馬鹿笑いしたいときにはうってつけな作品でしょう.
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意識の混濁した父親の遺言で,ハルはスタイル抜群の美女だけを追い求めて失敗を続けていた.あまりに容姿にこだわるハルに,心理カウンセラーのトニー・ロビンスは心の美しさが外見の美しさに見える催眠術をかけた.それからのハルは美女にモテモテで,ついに理想の容姿のローズマリーと恋仲になることができたが,実際にはローズマリーは130キロもの巨体の持ち主だった.ハルはローズマリーと楽しい日々を過ごしていたが,ハルの女性の好みのあまりの変わりようを心配した親友のマウリシオはハルの催眠術を解いてしまう…という話.
心の内面が外見に見えるようになった,容姿にこだわる男の恋の顛末を描いたラブコメディです.
ローズマリーがハルから見るとスタイル抜群なのに実際には並外れた巨体であるというそのギャップが笑いの中心ですが,誇張の激しい軽いタッチのギャグばかりなので気軽に笑えました.あと恋愛慣れしていない女の子たちの様子がとてもかわいかったです.
そしてなにより主人公のハルが,上っ面にこだわるだけの嫌な奴ではなく,コミカルなキャラクターで根は心優しい男なところがいいです.催眠術が解けたあとでもそれ以前の付き合い方を維持しようとするところが心温まって癒されました.
それにしても催眠術をかけられる前からの知り合いは以前と姿が変わらなく見えたり,心優しい人たちがそろってもとの容姿と極端に違っていたりするところはちょっと気になりましたが,この手のコメディでは目をつぶるところなんでしょう.
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夫に裏切られて自殺したシンシアの葬儀で,大学時代の親友だったアニー,エリース,ブレンダの3人は20年ぶりに再会した.3人は長年尽くしてきた夫たちの不満を話し合った.人気女優だったエリースは離婚協議中,ブレンダの夫の電器販売チェーン社長は愛人を作り,アニーの夫の広告会社社長は別居中で,妻のおかげで成功した夫たちは若い浮気相手に走っていたのだった.シンシアが自殺の直前に書いた手紙を読んだ3人は,夫たちに正義の鉄槌を下ろすため“ファースト・ワイフ・クラブ”を結成するのだが…という話.
夫に裏切られた中年女性が夫たちに仕返しする様子を描いたコメディです.
仕返しの方法が陰湿ではなく,明るく楽しい映画です.エリースの財産に頼りすぎな気もしますが,中盤のドタバタした仕返し劇はけっこう笑えました.ただ終盤がなんだか普通の市民活動のようになってきてしまい,コメディなんだからもっとブッ飛んだ結末になって欲しかった気がします.
アニー,エリース,ブレンダの3人がとても楽しそうなところもいいです.ユーモアに富んだセリフや表情の変化が面白く,とくに芸能人のエリースと庶民的なブレンダのやり取りは笑えました.そして3人で歌って踊る“You Don't Own Me”は最高ですね.
軽めで見終わってスッキリできる作品でした.
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18世紀のフランス.メルトイユ侯爵夫人は裏切った愛人の伯爵に復讐するため,かつて愛人だったバルモン子爵に伯爵の結婚相手セシルの純潔を奪うように頼むが拒否された.好色家のバルモンは,貞淑で信仰厚いトゥールベル夫人を次の標的にしており,侯爵夫人とバルモンはそれについて賭けをする.メルトイユ侯爵夫人はセシルに音楽教師ダンスニーを薦め,二人を恋仲にすることには成功する.一方バルモンは誠実さを装ってトゥールベル夫人にアタックし,夫人はバルモンを遠ざけようとするのだが…という話.
貴族社会でのスキャンダルの中心2人の計略の行方を描いたドラマです.
不倫や愛人が当たり前の退廃した貴族社会で,他人を計略で貶めて喜んでいるメルトイユ侯爵夫人とバルモン子爵.純情であった若者たちが彼らの計略であっけなく堕落してしまうのを見るのは,あまり気分が良いものじゃないですね.
しかし恋愛術や他人を操ることに長けているつもりでも,本当の愛や心は理解できていなかったということでしょうか.策士策に溺れるというのがぴったりです.メルトイユ侯爵夫人やバルモン子爵がもっと素直であったなら,みんな丸く収まっていたんじゃないかと思えてきます.
ラストは痛快に思えて,それでいて登場人物が哀れにも思えてくる,そんな反する2つの気持ちが同時に起こりました.こういうドロドロとした世界は好みじゃないのだけれど,それを差し引いてもこの作品は面白いですね.
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ジミー,ショーン,デイブは悪ガキ遊び仲間だったが,デイブが誘拐虐待されてから縁が薄くなってしまった.25年後のある日,デイブは血まみれで帰宅するが何があったのか妻にも話そうとしない.同じ時間にジミーの最愛の娘が殺されるという事件が発生し,捜査を担当するのは刑事のショーンになった.しかし怒りに燃えるジミーは町のゴロツキを使って独自に犯人を探し,娘の復讐を果たそうとする.ショーンが捜査を進めていくうちに,事件当日の不審点が多いデイブが容疑者として浮かび上がっきた…という話.
殺人事件の周辺で苦悩を抱える人間たちの係わり合いを描いたドラマです.
幼いときの虐待がトラウマになった男,最愛の娘を失った父親,妻と別れて暮らしている夫と,登場人物は何かしら大きな悩みを持っています.苦しみ,悲しみ,怒り,寂しさなどいろいろな感情が表現されていて,心がとても揺さぶられました.とくにジミーとデイブの2人には,それぞれの苦しみは違うものだけれども,どちらにも共感できるところがあって印象的です.
それぞれの性格,生い立ち,事象,偶然などが見事に食い違って噛み合い,最悪の展開をしていくところが悲しく切ないです.あと少し何かが違っていれば全く違う結果になる,そんな“たられば”を正当化したくなりました.
それにしても殺人事件の顛末があまりに不条理で,周りのドラマに比べて安く感じられるのも皮肉っぽくていいです.
重くて暗い内容ですが,それだけの見ごたえは十分あったと思います.
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強盗常習犯ブッチと殺人常習犯テリーは協力して脱獄した.逃走中にテリーが民家に押し入ったため,ブッチは少年フィリップを人質に連れて行くことになった.カリフォルニア警察署長レッドは捜査本部用新型トレーラーで追跡を開始した.ブッチとテリーは性格の違いから軋轢がひどくなっていき,テリーがフィリップに手を出そうとしたときブッチはテリーを射殺してしまう.逃走を続けようとしたブッチがフィリップに声をかけると,フィリップは自分からブッチの車に乗り込む.似たもの同士の2人はだんだんと心が通じていたのだった…という話.
脱獄犯と少年が心を通わせていく様子を描いたドラマです.
ブッチは幼いころに犯罪常習犯の父親に引き離されたため,父親がほとんど家に帰らないフィリップを幼いころの自分と同類と感じ,自分が彼の父親代わりになろうとしたんですね.フィリップにとって誘拐されたということは,禁忌の多い宗教信者の母親から解放されたことも意味していて,普段やれないことをさせてくれるブッチを慕うようになるのも良くわかる気がします.こうしてできた“父子関係”が見ていてとても気持ちがいいです.
そして終盤,父親が子供の暴力を振るうのを見て怒ったブッチはその父親に対し暴力を振るう.“父”が暴力を振るうのを見て悲しくなったフィリップは,ブッチの非道を止めようとして自分もまた暴力的な行為に出てしまう.ここからラストにかけてとても感動させられました.
ブッチとフィリップの“父子関係”だけでなく,この映画には父子がたくさん出てきます.レッドもブッチを息子のように感じていたのでしょう.様々な父子関係が対照的に表されていて印象に残り,いろいろ考えさせられました.
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化粧品会社の広告デザイナー,ペイシェンスは猫のミッドナイトを助けようとして逆に刑事のトムに助けられ,二人は親しくなった.その夜,ペイシェンスは新開発の化粧品に恐ろしい副作用があることを知り殺されてしまうが,ミッドナイトの不思議な力によって甦った.それからのペイシェンスはキャットウーマンとなって世間を騒がせるようになり,自分が分裂したように感じて不安になる.ミッドナイトの飼い主にキャットウーマンの話を聞いたペイシェンスは自分の運命を受け入れ,自分が殺された理由を探すことにするのだが…という話.
バットマンの敵役キャットウーマンを主人公にしたアクション映画です.
キャットウーマンは黒い皮のかなり過激なコスチュームに長い鞭が魅力的なキャラクターですね.善と悪が入り混じった決してスーパーヒーローでない人間的なところがいいです.
CGをふんだんに使ったアクションシーンも派手で悪くはないと思います.ただ,生身のアクションのところもカメラが頻繁に切り替わって,動きがよくわからなくなっているのはもったいない気がします.
副作用を隠して売ろうとする化粧品会社が敵というのは,ヒーローモノとしては悪が小さいような気もしますが,現実世界でもありそうなリアリティを狙ったんでしょうか.
気軽に見てなかなか楽しめました.
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下水道から怪人ペンギンが現れ,ゴッサム・シティを騒がせていた.ペンギンはデパートの社長シュレックを誘拐し,地上に出るための協力をさせた.シュレックの秘書セリーナは,計画中の発電所の陰謀に気づきシュレックに殺されてしまうが,猫の力により甦ってキャットウーマンとなり復讐を狙う.ペンギンはシュレックにそそのかされて市長の座に就こうとする.ペンギンとキャットウーマンは協力して,自分たちの計画の邪魔になるバットマンを罠にかける…という話.
アメリカンコミックスのヒーロー,バットマンの映画化のシリーズ2作目です.
まず,ダークでファンタジックなゴッサム・シティの雰囲気がすばらしいです.そして,登場するキャラクターがみんな個性的であり魅力的です.
奇形のために生みの親に捨てられて,下水道に住むペンギンたちに育てられた怪人ペンギン.いろいろな仕掛けのある傘を使いこなしたり,アヒル方の乗り物や,部下のサーカス党やペンギン軍団も楽しいです.
コーヒーを入れることしか能がないドジなセリーナが,突き落とされたショックで性格がおかしくなったキャットウーマン.継ぎはぎの衣装と振る舞いがとてもセクシーです.
悪の元凶であるシュレックも息子思いのところがあるし,バットマンのブルース・ウェインは同じ境遇のセリーナに惹かれる.みんな善や悪一色ではなく,どこか人間味のあるところが良かったです.
ほかにもあちこちに遊び心があって丁寧に作られていて,とても楽しく見られた作品でした.
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1942年北アフリカ,イギリス軍のリーチ大尉率いる犯罪者ばかりからなる特殊部隊は失敗続きで,上層部から厄介者扱いされていた.リーチの上官のマスターズ大佐はドイツ軍の燃料集積所を発見し,リーチ部隊にこれを破壊させることにした.しかし上層部はダグラス大尉をリーチの部隊につけ,さらに秘密裏に彼らをおとりとして破壊工作本隊を別に出動させた.ダグラスとリーチ部隊8人は険しい崖を越え,破壊工作本隊がドイツ軍に襲撃されたのを見捨て,苛酷な砂漠をこえて,ようやくドイツ軍燃料集積所にたどり着くのだが…という話.
はみ出し者たちによる特殊工作部隊の活躍を描いた戦争アクションです.
勇ましい“リリー・マルレーン”をバックに砂漠を疾走する軍用車のオープニングがかなりいい雰囲気です.しかし主役はドイツ軍ではなくてイギリス軍です.
真面目で冷静なダグラス大尉とベテランだが品行不良のリーチ大尉の組み合わせが面白く,そして直属の上司マスターズ大佐が胡散臭さを持っているのはちょっと注意する点ですかね.部下の6人もいろいろな国籍と性格が集まっていてとても個性的です.プロフェッショナルらしく無慈悲に敵を殺したりトラップを解除したり,荒くれ者らしく看護婦を襲ったり上官をバカにしたりと,なかなかいろいろな面を見せてくれて面白かったです.
ストーリーのほうは,苦労に苦労を重ねなんとか任務を進めるも上層部に振り回されて意外な展開を迎えるといった,戦争の虚しさが感じられるものでした.
エンディングの寂しい“リリー・マルレーン”が余韻に浸らせてくれます.
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ジョージ・イーストマンは疎遠だった大会社社長の叔父にであい,彼の会社で働くことになった.ジョージは社内恋愛が禁止されているにもかかわらず工員のアリスと恋人同士になる.社長はジョージを上流社会のパーティに招待し,そこでジョージはアンジェラと親しくなりやがて愛し合うようになる.ところがアリスが妊娠していることが分かり,アリスはジョージに結婚を迫る.アリスが疎ましくなったジョージは暗い考えが沸き起こり,アンジェラの元に押しかけようとしたアリスを湖に誘い出しボートに乗る…という話.
令嬢と相思相愛になった男が,前の恋人との関係に苦しむドラマです.
本来ならばラブロマンスとしてみる作品なのかもしれませんが,アリスの扱いのあまりのひどさにジョージに感情移入できませんでした.ジョージの安易な行動から招いた結果なのだから彼には自業自得としか思えません.
そうは言ってもアンジェラとラブシーンの美しさには目を見張るものがありました.彼女との愛が至上に見えるのも納得がいきますね.それだけにアリスと不誠実に付き合っていたことが惜しいと言えば惜しいです.
終盤は潔くてよかったです.
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1944年のイタリア,ヘクト大尉率いるパルチザン狩りのドイツ軍によって,レアノートの村人は虐殺されてしまった.パルチザンとアメリカ軍特殊部隊は作戦協力を行なおうとしたが,情報が漏れて降下中をドイツ軍に襲われ,傷ついたターナー大尉を残して全滅してしまった.レアノートの生き残りの少年たちは,ドイツ軍医のビアンカを攫ってターナーの治療をさせる.復讐に燃える少年たちはターナーに武器の使い方を教わり,ターナーは少年たちを使ってダム破壊の任務を続行しようとするのだが…という話.
少年たちがアメリカ兵士とともに復讐を果たそうとする戦争ドラマです.
少年という立場を利用した計略を実行したり,ドイツ軍を壊滅させて少年たちが無邪気に喜んだり,一見痛快な物語のようでいて結構ダークな展開が心に残ります.血気盛んな少年たちのリーダー,アルドが復讐心に目がくらみ戦場の狂気に侵されてしまったり,戦闘に反対していたビアンカが子供を守るために銃を手にしたりするのも印象的でした.
子供たちがメインで活躍する映画のため展開にぬるいところもありますが,痛快で派手なシーンがあり,戦争の虚しさを感じさせるシーンがありで,なかなか面白い作品でした.
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長男のバックがヨット事故で亡くなり,次男のコンラッドは責任を感じて自殺未遂を起こし,バックを偏愛していた母親のベスはコンラッドと打ち解けることができない.父親のカルビンが二人の仲を取り持とうとするが家庭はギクシャクするばかりだった.コンラッドはバーガー精神科医の元に通い,隠し事をせずにぶちまけろとアドバイスをうける.またコンラッドは入院中に知り合ったカレンに医者に通っていると告げると,カレンは自分で直すことにしたと言う.聖歌隊で一緒のジェニンと仲良くなったコンラッドは気分が良くなり,彼女をデートに誘ことにする,と言う話.
ありふれた人々が秘める問題点を,家族の死によって浮かび上がらせたドラマです.
目の前で兄が死ぬという重いトラウマに苦しむコンラッドが,バーガー医師の助けによって,徐々に回復していく様子がなかなかいいです.心をぶちまけることによってコンラッドは兄から解放され,またカルビンもベスから開放され,素直になった二人が絆を回復するところは感動的でした.苦悩を自分で解決しようとしたカレンと医者に相談したコンラッドのその後の成り行きも対照的で,この作品は心を人に打ち明けることが大切だと説いているようです.
ベスはバックを偏愛するあまり家族に対して辛辣にあたり,ちょっと引っかかる結末になってしまいましたが,彼女も家族から開放されることにより人生が好転することになるのでしょうか.
身近で重い問題を扱っていて,最後まで先が気になって観ることができた作品でした.
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民主党はカリフォルニア上院議員の候補に若手弁護士ビル・マッケイを立てた.ビルは最初は自分の主張ができると思っていたが,選挙参謀のルーカスに注文をつけられてビルの意見はどんどん修正されていく.予備選挙では現職議員のジャーモンに大差をあけられていたが,選挙戦が進むにつれてその差はみるみる縮まっていく.あるとき選挙番組で,ビルは自分の主張をしていたのに今では自分を飾る言葉ばかりになったと指摘されてしまう.そして候補者の公開討論会が開かれて…という話.
選挙活動の中で自分を失っていく候補者の姿を描いたドラマです.
選挙に勝つためには,候補者の主張よりも有権者に与える印象が大切だという,なんとも身も蓋もない選挙活動です.選挙戦の様子が派手に描かれていて両候補も熱弁していますが,裏を知ってはただの茶番にしか見えません.
ビルは熱意と誠実さを持って立候補したはずなのに,選挙戦の中で自分とは異なる候補者像を作り上げられてしまいます.時折反抗してみせるビルの奇行が滑稽だけれどとても悲しげです.最後のセリフも印象的でした.
選挙戦を皮肉っている話ですが,そんな選挙を許してしまうのも実は有権者の責任なんですよね.なかなか考えさせられる作品でした.
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ノーマンとエセルの老夫婦は夏には湖畔の別荘ですごす.ノーマンの誕生日に娘のチェルシーがやってくる.チェルシーは偏屈なノーマンを嫌い長らく疎遠だったが,恋人のビルと彼の息子ビリーを紹介するためにつれてきたのだった.だが相変わらず毒舌ノーマンにチェルシーとビルは良い気持ちはもてなかった.そしてビルとチェルシーはヨーロッパに旅行するため,ノーマン夫妻はビリーを1ヶ月預かることにした.頑固なノーマンに付き合わされることを疎ましく思っていたビリーだったが,ノーマンと一緒に釣りをするうちに…という話.
偏屈な老人と生意気な少年のふれあい,そして夫婦や親子の関係を描いたドラマです.
考え方の全く異なる世代のノーマンとビリーが,つりによってだんだん心を通わせていくのが,とてもほのぼのとします.ときおりビリーをチェルシーと間違えるところにノーマンの本当の想いが現れていて心に残りました.
そしてノーマンとエセルの老夫婦のやり取りはとても楽しく,そして長年連れ添ってお互いに理解しあっている様子が現れていていい雰囲気です.
夫婦は仲むつまじく,親子の関係は丸く収まり,自然に恵まれた住居に,のんびり好きなことをしてすごす.本当にうらやましくなるような晩年の生活ですね.
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1942年,エジプトにイタリアの学生志願兵セッラが着任した.本国で聞いた戦争の様子とあまりに違い,兵士の補充も食料や水の補給も乏しい前線の様子にセッラは戸惑う.リッツォ曹長のもとに配属されたセッラだったが2度の”奇跡”が起きて命拾いをし,彼は“人生には3度の奇跡が起こる”というジンクスを聞かされる.イギリス軍の攻勢に備えイタリア軍は前面非常体勢になり,リッツォ曹長とセッラはカッタラ低地に偵察に出るが,その間に本隊が攻撃を受けた.そしていよいよイギリス軍の攻勢が始まった…という話.
エル・アラメインの戦いのもと,一人の新兵が見た戦争を描いたドラマです.
前半は,砂漠という苛酷な環境と敵の断続的な砲撃の下,十分な補給が無い状態で配置につく兵士の日常の様子が興味深いです.しばしばリッツォ曹長の語る話はそんな兵士たちの気持ちを代表するものなのでしょう.
戦闘シーンは唯一のものが中盤にありますが,激しい砲撃の後に迫り来る戦車と敵兵の大群,そして続く白兵戦が悪夢のように描かれていました.
後半は退却する様子が描かれ,エピソードが進むにつれて,味方にも見放された悲惨な様子が胸に迫ります.
全体的に地味で渋い戦争映画ですが,兵士たちのいろいろな気持ちが心に残るような作品でした.
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クーデタで軍事政権となり情勢が不安定なチリで,アメリカ人のチャーリーが行方不明となった.チャーリーの父エドワードはアメリカ各省に調査を求めるが一向に状況が分からないため,チリに渡ってチャーリーの妻ベスと合流する.チャーリーは軍部に連行されたという目撃者がいるのに,アメリカ政府の調査では軍に逮捕の記録がないといい,ベスはすっかりアメリカ政府に不信感を持ってしまった.エドワードとベスは独自に足取りを追うと,チャーリーが失踪の直前にアメリカ軍の人間に接触したことが分かるのだが…という話.
外国で行方不明となった男を捜す父と妻を描いたドラマです.現実に起こった事件の手記を元に映画化されているということです.
エドワードやベスとしてはチャーリーの政治的信条や主義など関係なく,チャーリーの身に起こったことや現在の居場所が知りたいだけなのに,アメリカ政府はただ行方不明とするだけで真相がなかなか分かってこなくて,見ているほうもやきもきしてきます.これがエドワードやベスが感じていることに通じているようで,なかなか感情移入しやすかったです.特にエドワードが政府の人間に自分の気持ちを訴える様子が感動的でした.
またエドワードとベスが世代による考え方の違いで反発していたのが,同じ目的で行動していくうちにだんだんと分かり合えて行く様子もいいです.
チャーリーはたまたま軍部の人間と会話をしただけなのに身辺調査をされて危険人物とみなされたようで,そういう社会情勢は本当に恐いです.それから国民を保護しない政府というのも恐ろしく,思わず怒りが湧いてくる話ですが,これが現在でも起こりうることだとしたら…
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2000年ロサンゼルスは大地震で孤島化し,独裁者となった大統領はここを脱出不能な流刑地にした.2013年,大統領の娘ユートピアは国家機密の装置を盗み出しロサンゼルスに逃げ込んだ.彼女を利用したのはロサンゼルスで最大のテロ組織“輝く道"のクエボだった.かつての英雄で現在は大犯罪者のスネーク・プリスキンは大統領に呼び出され,10時間で神経が破壊されるウィルスを注入されてしまう.任務終了後の解毒剤を条件として,スネークは装置を取り返すためロサンゼルスに送り込まれる…という話.
伝説のアウトロー,スネーク・プリスキンが活躍するアクションアドベンチャーのシリーズ2作目です.
荒廃した大都会の監獄島に10時間で装置を取り返して帰還する,と背景世界はムチャで任務もムチャですが,なかなか雰囲気はいいです.スネークも寡黙でクールで非常にカッコいいです.
しかし,どう考えてもオフザケとしか思えないシーンがいくつもあって,スネークがクールなキャラクターなだけに笑えます.そしてクセのある住民たちがいろいろ登場して,なんだか不思議世界のようなコミカルな世界を作り上げています.
この映画ははじめから笑いを狙っていると感じがするので,そういうつもりで観ると非常に楽しめます.
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ミュージカルスターのエディは自信の新作曲“ブロードウェイ・メロディー”を完成させ,幼馴染のマホーニー姉妹と競演することにした.エディは姉のハンクと恋人関係なのだが,美しく成長した妹クィニーを見て心を奪われてしまう.ショーのリハーサルで,クィニーはその美貌が評判となりプレイボーイのジョックに言い寄られる.クィニーもまたエディを愛してしまったのだが,姉ハンクの恋人と深い仲になることを潔しとせず,自分はジョックと交際することにする.エディとハンクはプレイボーイとつきあうクィニーを心配し忠告をするのだが…という話.
同じ男性を愛してしまった姉妹を描いたラブロマンスです.
現在なら修羅場になりそうなシチュエーションなのに,昔の作品のためか妙にアッサリしています.エディもハンクも気持ちの切り替えがさっぱりしすぎで,クィニーの一人芝居でみんなを振り回してしまった感じですね.これもマホーニー姉妹の姉妹愛が強かったからってことなんでしょうか.
当時のミュージカルの舞台裏の様子も描かれているのですが,なんだかけっこう自我のぶつかり合いで揉め事が多そうなところはおかしかったです.
ミュージカルショーがあまり上手く見えないのは気のせいなのかなぁ.さすがに古くなりすぎなのか,色彩があって音響がしっかりしていれば,もっと楽しめるショーなのかもしれないですけど.
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19世紀末のロンドン,外科医のフレデリック・トリーヴスはサーカスで奇形人間“エレファント・マン”として見世物にされていたジョン・メリックを見て衝撃を受けた.トリーヴスはメリックを学会で発表し,また虐待で怪我をしたメリックをロンドン病院に引き取った.病院長のカー・ゴムは,メリックが醜い外見に合わず高い知能と純粋な精神を見せることに感動し,そのことを新聞に投書すると,メリックはロンドン中で評判となる.そして演劇界の大女優ケンドール夫人がメリックを訪問すると,上流社会の人々がこぞって訪ねるようになるのだが…という話.
醜い外見のため数奇な運命をたどった実在の人物ジョン・メリックの半生を描いたドラマです.
おどろおどろしい雰囲気の映像と音楽の中特異な姿で登場するジョン・メリックが,最初のうちはほとんど何もしゃべらず不気味な怪物としか見えないのですが,話が進むにつれてメリックがどんどん愛しくなってきて,彼が喜ぶ様子を見るだけで胸がいっぱいになってきます.トリーヴスの家に招待されて写真を見ながら母親のことを語るシーンや,ケンドール夫人とともに“ロミオとジュリエット”を演じるところはすごく感動的でした.
また反対に人間の醜い面や残酷な面も描かれていて,メリックを見世物にして金を稼ぐ興行師や夜警は見るからに腹の立つ存在だし,ちょっとした好奇心からメリックを追い掛け回す子供たちや男たちも,悪意がなくてもメリックを迫害することがあるということ,はてはトリーヴスやケンドール夫人のやっていたことは自己満足の偽善ではないのかなど,いろいろ考えさせられるところも多い作品です.
そして,ひとつの作品を作り終えて次の夢に挑戦してみた,そんなラストも印象深かったです.
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ベルリンの最高級ホテル“グランド・ホテル”にて.面倒見がよく洒落気もあって評判の良いカイゲルン“男爵”は実は借金を抱えており,高い名声を得ているバレリーナの“マダム”グルシンスカヤの真珠のネックレスを狙っていた.グルシンスカヤの公演中に部屋に忍び込み首尾よくネックレスを手に入れたカイゲルンだったが,彼女が公演を放棄し戻ってきたのであわてて部屋に隠れる.しかしスランプで泣くグルシンスカヤを見て,カイゲルンは思わず姿を現して彼女を慰め元気付ける.そのまま二人は恋におちるのだが…という話.
ホテルを舞台にいろいろな人生の交錯を描いたドラマです.
上記“男爵”と“マダム”のほか,余命幾ばくもないと診断され残りの人生を贅沢三昧で過ごそうとする経理係クリングライン,嫌な仕事でも金のためなら割り切れる速記者フレムヒェン,失敗すると会社が危機に陥るのでなんとか合併交渉を成功させたい会社社長プライジング,それぞれのドラマが平行し時に交差しながら映画は進んでいきます.それぞれの人のドラマはその人生を変えるほど大きなものでそれはホテルを出ても続いていくのだけれども,ホテルの日常は何事も変わらずに続いていく,というところが感慨深いです.
人物も魅力的なキャラクターがそろっているのですが,ホテル荒らしにまで落ちぶれているが根はどこまでも紳士のカイゲルンがなんといっても好印象,初めての上流社会に戸惑いながらイナカモノ丸出しではしゃぐクリングラインに好感が持てて,特に印象的でした.
群像劇の割に主要登場人物が少ないので,話もわかりやすく集中しやすかったのもいいですね.
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19世紀のパリ,批判本ばかり書いていたエミール・ゾラは画家のセザンヌとともに貧乏生活をしていた.ある日ゾラは警察に追われていた娼婦を救い,彼女の身の上話から小説“ナナ”を書き大好評を得る.その後たくさんの著作を発表しゾラは富と名声を得るが,セザンヌはゾラに反骨精神が劣ってきたことを指摘して去っていった.そんな時ドレフュス大尉が反逆罪で終身流刑となる事件が起きる.ドレフュス夫人は無実の証拠を持ってゾラを訪れ夫を救ってほしいと訴え,ゾラは公開質問状“私は弾劾する”を書くのだが…という話.
フランスの文豪エミール・ゾラの半生を“ドレフュス事件”を中心に描いた映画です.
ゾラがセザンヌの肖像画を見て“ドレフュス事件”の資料を読み,軍部と司法と戦うところが面白いです.軍部は裁判中に自由勝手に発言できるのに,ゾラ側は質問することさえ裁判長に却下される.そんな状態なのでラボリ弁護士やゾラを思わず応援したくなり,彼らの演説のときは力が入りました.
それから悪魔島に流刑になったドレフュスの様子も心に残ります.最後に牢屋の入り口を何度も行ったり来たりするところは感動的でした.
それにしても,内部で不正があってもそれが外に漏れなければ組織の誇りを保つことができるというのは,本当に嫌な考えですね.組織に誇りがあるならば,内部の不正を改善し腐敗を克服できる,本当に内からも外からも誇れる組織になって欲しいですね.
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1944年の東部戦線,過酷な任務でソビエト軍偵察部隊の損耗は激しかった.本部に配属された新人通信兵カーチャはトラフキン中尉を一目見て好意を抱く.トラフキン中尉を隊長に7人の新しい偵察部隊“スター”が編成され,ドイツ軍の後方に潜入することになった.敵の部隊をかわし,敵兵を捕らえて情報を得ては本部に連絡する“スター”.しかし誤って将校を捕らえたとき,貴重な情報を得た代わりにドイツ軍に警戒されることになってしまった.そして敵の放った銃弾に無線機を破壊され,本部との連絡が絶たれてしまう…という話.
ソビエト軍のある偵察部隊の活躍を描いた戦争ドラマです.邦題にはご大層なタイトルがついていますが,原題は“Звезда(星)”で主人公トラフキン中尉の小隊のコードネームにもなっています.
偵察部隊の情報収集というとなんだが地味なイメージですが,映画では特殊部隊の隠密行動といった感じです.敵に気づかれずに敵兵をさらって情報を得たあと始末するんですが,命乞いをしている敵も容赦なく殺してしまう主人公部隊の非情さが,戦争映画としてはダークでなんだか新鮮です.
敵将校を捕らえるたびに敵の警戒度が上がり,危険度がどんどん増していく緊迫感がいい感じでした.潜入行動ということで主人公部隊が発砲することは少ないのですが,そのぶん味方部隊の攻撃が派手でスペクタクルなシーンもあります.
キャラクターもなかなか個性的でした.特にヒロインのカーチャはこの殺伐とした舞台に潤いを与えてくれる存在ですが,けっこう乙女チックなのがほほえましいです.彼女に感情移入するとこの作品は十分に面白いです.
なんだか戦闘アニメやゲームのような雰囲気があり,観やすくてなかなか楽しめました.
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アズカバンの牢獄から凶悪な殺人犯シリウス・ブラックが脱獄した.シリウスはヴォルデモートの忠実な僕でヴォルデモートを復活させるためにハリー・ポッターを探しているという.新学期になりハリーは魔法学園に戻るが,その途中で吸魂鬼ディメンターに襲われ新任のルーピン先生に助けられた.学園では脱獄囚に備えてディメンターたちが警備にあたるが,それでもシリウスに侵入を許してしまった.ディメンターはハリーに興味を持ち,ハリーはディメンターの恐怖に打ち勝つためにルーピン先生に守護霊パトローナス呪文を教わるが…という話.
ファンタジー児童文学“ハリー・ポッター”の3作目の映画化です.
魔法の世界らしいおふざけがたくさん出てきて楽しいこのシリーズですが,前2作に比べて雰囲気がちょっとダークになったような気がします.なかでも吸魂鬼ディメンターがおどろおどろしすぎで,メインの障害のはずの凶悪犯シリウス・ブラックより驚異的な存在に見えます.
メインのストーリのほかにサブストーリが多く,全体的に物語が細切れで進み方が非常に早く感じます.そのためかシリウス・ブラックのエピソードは説明不足でかなり唐突な気がしました.ハリーの両親を裏切った話も未解決で終わってしまい,いい話にまとめてはいるんですが,この辺はちょっと欲求不満になりそうです.
CGであらわされた魔法的な存在は見事です.とくにヒッポグリフは美しいし仕草もかわいいし,一度乗ってみたいなあと思わされました.
それにしても前作までハリーのライバルだったマルフォイが,かなり情けなくなってしまっているんですが,原作もあんなもんなのかしら.
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20世紀初頭のモスクワ,詩人で医者のユーリ・ジバゴは幼馴染のトーニャと結婚したが,コマロフスキーの愛人とされていたラーラにも心惹かれていた.ロシアは第1次世界大戦から革命へと突入していく.ユーリは従軍医師となり,そこで夫パーシャを探すために看護婦になっていたラーラと出会う.ユーリはラーラに想いを告げるがラーラはそれに応えず二人は別れた.除隊したユーリが家に戻ると革命政府に財産は没収されていた.そこにユーリの義兄イエブグラフが現れ,ユーリの詩が反革命思想とみなされることを告げる…という話.
ロシア革命の動乱に翻弄されつつ生きた男と女のラブロマンスです.
戦争は人々の生活に大きな転換を迫りますが,革命はそれに加えて人々の価値観にも大きな変更を強要します.そんな世の中でユーリは革命に賛同するでもなく,抵抗するでもなく,自分は自分のままに生きようとするところが印象的です.
またラーラも恋人がいるのに母の愛人に手篭めにされたり,恋人と結婚後夫は戦争に行き行方不明になったり,夫が赤軍の将軍として恐れられたりと,かなり波乱な運命をたどっています.そんなユーリとラーラがロシアの田舎町で再会し結ばれるのは,長い年月を経ていろいろなことがあっただけに本当にロマンチックです.ただ2人にはそれぞれ妻や夫がいるのでその辺でちょっと賛同しかねますが.
ユーリ・ジバゴの物語は長くて悲しいですが,ラストのトーニャのエピソードで少し救われた気分になりました.
あと,広大な平原や雪原,氷に覆われた屋敷,スイセンの花畑など各所に出てくる風景がとても美しいです.“ラーラのテーマ”の音楽も心に残っていいですね.
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黒人医師ジョンは10日前にハワイで白人女性ジョーイと出会い結婚を誓う仲になり,ジョーイの強い勧めで彼女の両親と会うことになった.ジョーイの母クリスチーナと父マットは娘の婚約者が黒人であることに戸惑う.クリスチーナは娘の幸せな様子を見て次第に2人の結婚に賛成する気になるが,マットは新聞社を経営しリベラリストを自負していたにもかかわらず賛成する気になれなかった.またジョーイはジョンの両親も夕食に招待するのだが,彼らも息子の婚約者が白人女性だと知らされていなかった…という話.
人種の壁を越えて結婚しようとする2人とそれに戸惑う親たちを描いたドラマです.
人種差別問題が物語のひとつの柱なのですが,他人種を直接攻撃するようなところはなく,異人種間の結婚をタブー視する世間からの憎悪や悪意を心配するというかたちでそれを示唆しています.本人たちが差別するつもりがなくても世間の風当たりを避けようとすると,結果として差別を追認することになってしまう,そのあたりは非常に難しい問題ですね.
しかしこの映画は差別問題を抜きにしても,結婚する子供に苦労を味合わせたくない親を描いた作品としても十分に楽しむことができます.突然の結婚話,しかも相手は10日前に出会ったばかりで,再婚で,結婚後は遠い国で暮らすことになるなんて,いくら相手が立派な業績を残している人物でも結婚に反対したくなる気持ちはよくわかります.しかも半日で返事をしなくちゃならないといわれたクリスチーナやマットの困惑,それから人々が互いに心情を話し合っていく様子がとても面白かったです.
全体的には重い話ではなくむしろコミカルなところが多くあり結末も最初から見えているので,心温まるホームドラマとして安心して楽しめました.
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正直で勤勉なウィリー・スタークは郡の会計に立候補し校舎建設の汚職を批判したが落選した.しかしその校舎で大事故が起きたため,ウィリーは絶大な支持を集め州知事選挙に引っ張り出された.しかしそれが他の候補を当選させるためのダミーだったと知り,ウィリーは変わってしまった.4年後再び知事選挙に出馬,方々と裏取引して資金を集め,金の力でウィリーは当選した.知事になったウィリーは公約通り福祉を充実させて民衆の人気を取ったが,裏では賄賂や恐喝で反対派を押さえ込む独裁者になっていた…という話.
政治の悪しき面に染まってしまった男を描いたドラマです.
理屈が通らないことはどんな世界でもあるもので,政治には裏工作が重要なことを思い知ったウィリーは目的のためには手段を選ばぬ人間になってしまう,その変わりっぷりがすごいです.裏取引で金を集め,自分を有利に運ぶために周りの人間をすべて利用し,敵には憎まれ味方に不信がられ家族までも不幸にしてしまう,それが本当に彼の望む姿だったのかと,いろいろ考えさせられられます.
ウィリーは病院や学校など福祉の面では社会に貢献しています.これは彼の初めの目的でありそのために彼は権力を欲していたのですが,彼が変わってしまった後では権力を握るために福祉を充実させて民衆を喜ばせているだけように見えてきます.“善は悪から生まれる”はある意味当たっているのかもしれませんが,これが民衆の求める政治家の姿なのかと思うと,薄ら寒くなってきます.
しかしこの当時から政治の悪い面を明確に現していたのに,現在でも状況はあまり変わっていないような気がしますね.
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1970年イスタンブール,アメリカ人のビリーは麻薬を持ち帰ろうとして空港で逮捕される.当時トルコは麻薬輸出大国の汚名を返上しようとしていたため検事は終身刑を求刑,弁護士の働きでビリーは4年の刑期を受けた.トルコの刑務所で辛い思いを味わうビリーだったが,早期釈放を望んで真面目に努めていた.しかし刑期があと53日に迫ったとき,トルコ当局によって裁判のやり直しが行なわれビリーの刑期は30年に延長されてしまう.ビリーはショックを受けるが,ミッドナイト・エクスプレス(脱走の意)に希望をかける…という話.
麻薬不法所持でトルコの刑務所に投獄されたビリー・ヘイズの手記を映画化したドラマです.
ただでさえ外界と隔離されて閉塞的な刑務所にはなじめないのに,言葉が通じず慣習も異なる異国の刑務所ともなると不安感など計り知れないでしょうね.そのうえ4年から30年への刑期延長は確かにひどい.それだけに父親や恋人との面会のシーンは胸をうたれました.
しかし元はといえば自分が麻薬を密輸しようとして捕まったのが発端です.犯罪をおかすならば捕まったときのリスクは覚悟してしかるべき,捕まってから泣き言いうのは罪に対する認識が甘すぎるからでしょう.そのへんは主人公に全面的に賛同できないところでした.
あと音楽と心臓の音の効果音がとても印象に残りました.
ただ刑務所ってところは絶対入りたくないって思わせるぐらいの方がいいんじゃないかな,という気がしないでもないです.
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16世紀のイギリス,トーマス・モアは枢機卿に呼び出され,国王ヘンリー8世と王妃キャサリンの離婚にローマ法王の承諾をもらえるように協力を頼まれるが,信仰の篤い彼はそれを断った.その後トーマスは大法官に任命され,自宅にヘンリー8世の訪問をうけるが,それでもトーマスは離婚に賛成せず国王の怒りを買う.ヘンリー8世は英国教会をローマ教会から独立させて自らを最高首長に据え,キャサリンとの結婚を無効として女官アンと結婚する.トーマスは大法官を辞任するが,国王の結婚を祝福しないということで投獄されてしまう…という話.
16世紀の政治家トーマス・モアの半生を描いた歴史ドラマです.
政治家や教会が堕落して権力に迎合している中,高潔な生き方を貫いたトーマス・モア.現在の政治家にもこんな人がいればいいだろうなあ.宗教色の強い話ですがそれを抜きにしても,横暴な国王に屈しなかった男の話として楽しめました.自分の信念をまげずに戦う姿はやはり心を打たれます.
それにしても,はじめはトーマス・モアに頼ってきたのに裏切り続ける旧友のリチャードがどんどん良い地位を手に入れていくのは,なんだか悔しいですね.
歴史的にも重要な事件である宗教改革が背景にあって,それにまけないような荘厳で華美な映像があって,とても格調高く豪華な作品です.
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円盤型の宇宙船が飛来しワシントンに着陸した.軍隊に包囲される中,宇宙船から現れたのはヒト型宇宙人のクラトゥとロボットのゴート.クラトゥは地球の危機を警告するため全世界の首脳を集めることを要求するが,地球では紛争が絶えないため,それは無理なことだった.そこでクラトゥは一般市民に紛れ,科学者のバーンハートと接触し,世界中から集めた科学者たちの前で演説することを決定した.講演の前にクラトゥは,自分たちの科学力を地球人に知らしめるために,全世界のすべての電力を30分だけ止めてみせるのだが…という話.
宇宙人とのファーストコンタクトもののSFドラマです.
テルミンの特徴的なサウンド,光り輝くノッペリした空飛ぶ円盤,中から現れるキラキラの宇宙服を着た宇宙人,シンプルなデザインのロボット,そしてロボットから放たれる怪光線,とSFクラシックスの独特なテイストがうれしいですね.しかし序盤の見かけに反して,ストーリに派手なところは少なく,現実感のあるドラマになっています.
全世界の代表者の会議を開くこともできない政治家たちにクラトゥが失望する顛末は,当時の世界情勢も絡めてうまい展開だと思いました.しかし次に演説しようとするのが科学者というのが実にSFクラシックスっぽくていいです.今だったらマスコミを利用する話になるでしょうけど.
クラトゥは平和的な宇宙人なので武器どころか身を守る道具も何ひとつ持っておらず,そのためにひどい目にあうのはなんだか皮肉っぽいです.
後半は妙にあっさりと話が進んでしまいますが,今の映画だったらゴートが暴れるシーンや最後の演説のシーンにもっと力が入るでしょうね.
しかしクラトゥのメッセージは人類を救うためというよりもある意味脅迫みたいだし… まあそれだけ隣国が核兵器を持つことには警戒しなければってことですか.
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波止場の組合はギャングのジョニーに牛耳られていた.ボクサーくずれのゴロツキのテリーは,犯罪調査委員会で組合の不正の証言をする予定のジョイを誘い出す役割をジョニーに言い付かるが,彼の予想外のことにジョイは殺されてしまった.兄が殺された真相を知ろうとするジョイの妹イディに,波止場の人間はジョニーを恐れて口をつぐむばかりだった.イディに好意を持ったテリーは罪悪感から委員会で証言しようかと悩む.だがテリーの兄で組合の幹部のチャーリーが,証言をしないようにと説得にくるのだった…という話.
組合の不正と暴力に立ち向かう男の姿を描いたドラマです.
暴力の支配から脱却するには多大な勇気と犠牲が必要で,バリー神父がいくら圧制と戦うことを説いても,ジョニーのように邪魔者をバンバン殺してしまうような奴に反抗する気にはなかなかなれないものです.テリーもイディの兄が殺されたことの罪悪感などから徐々にジョニーに対して不信感を募らせて,そして兄の復讐のためにジョニーと対決するようになるのですが,この流れが無理がなくていいです.
テリーは今はゴロツキだけど,ハトを飼っているような繊細なところと,怒りに任せてジョニーのところに単身飛び込んでいくような愚直なところがあって,なかなか魅力的なキャラクターでした.
テリーとチャーリーがタクシーの中での言い争いのあとで見せる兄弟愛もなかなかよかったです.
しかし不正の内部告発を密告とか裏切り者とかいって蔑む風潮は,現代も直したいところですね.
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アラゴルンたちはアイゼンガルドでメリー,ピピンと再会した.パランティアの石で冥王サウロンの大軍団がゴンドールのミナス・ティリスに攻め込もうとしていることを知った彼らは,ゴンドールとローハンに協力して敵にあたるように要請した.エルフから復活した王の剣をうけとったアラゴルンは援軍を求めて死者の道に旅立つが,その間にミナス・ティリスはサウロンの軍団の前に陥落寸前まで追い詰められてしまう.一方フロドは強力になっていく指輪の魔力に苦しめられながら旅を続けていたが,ゴラムにだまされて親友のサムに別れを告げてしまう…という話.
ファンタジーの古典的名作“指輪物語”の実写映画3部作の3作目です.完全な連続ものなので1作目“ロード・オブ・ザ・リング”から続けてみたほうがいいでしょう.わたしが観たのはスペシャル・エクステンデッド・エディションで劇場公開版に約50分のシーンが追加されたものです.
まず前作よりも迫力が増した戦闘シーンに圧倒されます.オークの群れや騎馬部隊の突撃もすごいのですが,強力な攻城兵器や凶悪なオリファントにはこちらまで絶望感が襲って来るようです.それに立ち向かうローハンの騎士たちの姿には胸が熱くなりました.
それから指輪の魔力に犯されて病人のようになったフロドと,彼を献身的に助け支えるサムの姿が本当に感動的です.また彼らの無事を信じて最後の絶望的な戦いに挑む仲間たちにも心打たれます.こういう話は本当に好きです.
ラストは自分が本当に長い旅を終えたようなさびしさとシンクロして,なんともいえない余韻があってすばらしいですね.
3部作合わせると本当に長い大作ですが,それだけの感動を与えてくれた作品でした.
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ウルク=ハイの襲撃によって散り散りになってしまった“旅の仲間”.フロドとサムは指輪を破壊するための旅を続け,後をつけてくる以前の指輪の所有者ゴラムを捕らえた.ウルク=ハイに連れ去られたメリーとピピンは途中で逃げ出し,古い森でエント族に出会う.アラゴルンとレゴラス,ギムリは“白の魔法使い”と合流し,サルマンに操られていたローハンの王を救い,サルマンの大軍団の侵攻に対する絶望的な戦いに備える.サムの諌めをきかずフロドはゴラムに影の国モルドールへの道案内をさせるのだが…という話.
ファンタジーの古典的名作“指輪物語”の実写映画3部作の2作目です.完全な連続ものなので前作“ロード・オブ・ザ・リング”を見ていないとわけがわからなくなるので注意です.わたしが観たのはスペシャル・エクステンデッド・エディションで劇場公開版に約40分のシーンが追加されたものです.
指輪の影響で徐々に意志が弱っていくフロド.ローハンでわずか300人の兵士で1万を超えるサルマンの異形の軍団を迎え撃つアラゴルンたち.驚異的な寿命を持ちながら滅び行くエルフ族やエント族の逸話もあって全体的に暗く哀しい話になっていますが,絶望的な状況にあっても希望を捨てずに立ち向かう主人公たちの姿がいいですね.そしてヘルム渓谷での援軍のシーンがとても感動的でした.
前作に続いて自然の景色がすごく美しいです.それにヘルム渓谷の大合戦も圧倒的で迫力がありましたし,アイゼンガルドの戦いも派手でユーモラスで面白い映像でした.
そしてゴラム.見た目も性格もインパクトがあって印象的です.“旅の仲間”のキャラクターたちも見せ場が多くなっていて良かったです.“白の魔法使い”はかっこいいとこ取りすぎだよ.
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ホビット族の青年フロドは養父のビルボから,ある指輪を受け継いだ.フロドは魔法使いのガンダルフからこの指輪は中つ国を支配するために冥王サウロンが作った“力の指輪”であることを知らされ,庭師のサムたちと一緒にホビットの村を離れる.途中で出会ったレンジャーのアラゴルンに助けられながら,一行は裂け谷のエルフ族の街に到着した.そこで中つ国の各種族の代表が集まり会議が行なわれ,指輪を破壊する決定がなされる.フロドたちは9人の“旅の仲間”を結成し滅びの山をめざして旅立つのだが…という話.
ファンタジーの古典的名作“指輪物語”の実写化映画です.3部作の1作目ですが,なぜか副題“旅の仲間”が省略されているのが気になります.わたしが観たのはスペシャル・エクステンデッド・エディションで劇場公開版に約30分のシーンが追加されたものです.
強い力もなく平和な生活を好むホビットが,魔力に耐性があるということで,中つ国の全種族を救うという重課を背負って長い旅に出る.ストーリーは単純なので物語に入りやすく,それでいて舞台となる世界の設定が深いので,いろいろなものを発見してワクワクするような,そういう楽しさがある作品でした.
まず雄大で美しい自然がとても印象的でした.そして森に溶け込むエルフの街や地下のドワーフの大鉱山など人工の部分も幻想的で美しくできていました.ホビットの村ののどかな雰囲気も良かったです.
アクションシーンでは坑道内の戦闘がやはり一番楽しめました.大量のオークがワラワラ出てきた様子は見ていてうれしくなりました.オークはああじゃなくちゃね.
原作は大学生のときに読んだのだけれども,そのときに感じたイメージとあまり違和感がなかったのでうれしかったです.
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厳しい気候のカラハリ砂漠に“文明”から隔絶した生活を送っているブッシュマンのキコは,飛行機から捨てられたコーラのビンを拾い部族に持ち帰った.ビンは部族の間で便利な道具として重宝されるが,それがひとつしかないことから争いの種になってしまう.ビンが不吉な道具だと気づいたキコは,それを捨てるために世界の果てを目指して旅に出る.そのころ生物学者のステインは近くの村に赴任してくる教師のケイトを修理中のトラックで迎えに行ったが,女性が苦手なステインはケイトの前で失敗ばかりしてしまう…という話.
異文化が出会った時の混乱を描いたコメディです.以前は“ブッシュマン”というタイトルでしたが DVD では改題されました(が,2作目の以前のタイトルそのままなのでややこしいです).
ベタベタなノリのギャグが連発で昔のコントを見ているように楽しめました.キコの素朴でスットボケた様子もおかしいし,ステインやケイトの体を張ったドタバタも面白かったです.また動物を使ったネタもよくできていました.ただ古いタイプのギャクばかりなので少し人を選ぶかもしれません.
映画の序盤はドキュメンタリータッチでブッシュマンの伝統的な生活が興味深いのですが,実際には文明化が強制されていて,映画の中に描かれている姿はすでに過去のものだったようです.
あと,世界の果ての幻想的ですばらしい景色がすごい感動的でした.
原題は“THE GODS MUST BE CRAZY”で,“GODS”が“文明人”のことなので,映画の内容とともに皮肉が効いていて,いいタイトルだと思います.
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人類の黎明期,山岳の洞窟の部族の族長の息子トゥマクは,食事の争いから族長に洞窟を追い出されてしまった.大イグアナに追われ,猿人の洞窟を通り,灼熱の砂漠を越えてトゥマクは海岸にたどり着くがそこで倒れてしまう.大海亀に襲われそうになったトゥマクは海岸の部族の娘ロアナに助けられる.回復したトゥマクは海岸の部族の進んだ技術に驚く.トゥマクを友好的に受け入れてくれた海岸の部族だったが,そこに突然肉食のアロサウルスが襲ってきた…という話.
原始人類と恐竜の存在する世界の冒険を描いたファンタジーアドベンチャーです.
現在のCGで描かれる恐竜と比べればリアルさは劣りますけど,コマ撮りの特撮による独特の動きをする恐竜はなかなか味わい深いものでした.それがまた人間と戦ったり恐竜同士が戦ったりするシーンは,見ているだけで本当にうれしくなりますね.
恐竜の人形のアニメーション以外にも,ミニチュアと実写の合成,毛皮ビキニの美女集団,そしてカタストロフィーと見所はたくさんあって楽しい作品です.
科学的考証とか難しいことは忘れて気楽に楽しみました.
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大企業カービー社は工場建設のために町の買占めを行なっているが,バンダーホフ老人だけは家を売ることに同意しない.バンダーホフの家は人々が自分の好きなことをして暮らしており,近所の人々からも評判が高いのだった.カービー家の御曹司で副社長のトニーは,彼の秘書でバンダーホフの孫であるアリスと結婚を考えているが,彼の両親は身分の違う彼女をよくは思わない.トニーはアリスの家を訪れ彼女の家族とお互いに好印象を持つ.そこでトニーの両親をアリスの家に招待し親交を深めてもらおうとしたのだが…という話.
人生を楽しく生きることをうたったコメディです.
バンダーホフ老人の家族やまわりに集まった人たちが個性的で面白いです.バンダーホフ老人もなかなか魅力的なキャラクターですが,ほかにも街中でパイプをすいながら花火を作っているアリスの父親や,アリスの妹のバレエの先生で無遠慮なロシア人が強烈で印象的でした.そしてカービー家の両親を迎えたときのドタバタ騒ぎも,ちょっとやりすぎな気もしますが大いに笑えました.考えてみれば現実にこんなに変人が集まっている家なら近所で迷惑極まりない気がしますね.
自分の好きなことだけして生活できればそれは最高だろうけれど現実にはなかなかそういうわけにもいかないわけで,そういう意味で夢のような生活が表わされていて楽しくなり,そして最後は爽快な気分になれます.
けれどもカービー社がどうなるのかちょびっと心配になったり.
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妹ジェーンは子役のスターとして一世を風靡した.その20年後ジェーンは大根女優に落ちぶれたが,姉ブランチは名女優に成長した.しかし車の“事故”によりブランチは下半身不随になってしまった.初老になった姉妹は2人で暮らしていたが,酒におぼれたジェーンの行動がおかしくなってきた.ジェーンはブランチへのファンレターを勝手に捨て,電話をはずして孤立させ,食事をさせないように仕掛けるなどしてブランチを苦しめる.ブランチ寄りだったメイドに暇を出し自由勝手になったジェーンは,過去の栄光を取り戻そうとある計画をするのだが…という話.
狂気に取り付かれた妹とその姉の様子を描いたサスペンスです.
とにかくジェーンの迫力がすごいです.モノクロなのに強烈に色が感じられるメイクや,ブランチをいたぶる様子もすごいですが,なにより年老いてしまっているにもかかわらず幼い子役時代の衣装と振り付けで歌う様子がおぞましく,こっけいで,そして哀しくてとても印象に残りました.
それにブランチにあれだけの仕打ちをしておきながら,なにかあるとすぐブランチに助けを求めて泣くジェーンの狂気も,恐いとともに哀しくなります.
そしてブランチの告白でとても切なくなりました.ジェーンになすがままになっていたのは足が不自由だったためだけじゃなかったんだなと.
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19世紀のイギリス.父が亡くなり,エリノアとマリアンヌ姉妹の一家は長男夫婦に屋敷を追われることになった.エリノアと長男婦人の弟エドワードが親しくなるが,一家がコテージに移るので離れることになってしまった.ブラントン大佐はマリアンヌに想いを寄せるが,マリアンヌは雨の日に助けてもらったウィロビーに夢中になる.しかしウィロビーは突然ロンドンへ去っていきマリアンヌは暗くなってしまう.さらにエドワードと婚約しているという令嬢ルーシーが現れエリノアもつらい気持ちになる.二人はルーシーとともにロンドンに招待されるのだが…という話.
貧乏になってしまった良家の姉妹が主人公のラブストーリーです.
舞台はイギリスの上流社会ですがストーリはラブコメディとあまり変わらないので,ちょっと気取ったラブコメディといった感じで意外と気楽に見られました.複雑だけど意外と狭い人間関係も面白いです.
エリノアの,天真爛漫な妹マリアンヌの恋愛を見守っている様子や,ルーシーに婚約を告白されてから一人で苦しんでいる様子,そして終盤に号泣してしまうところが印象深かったです.
それから,愛する人の幸せを第1に思って自分は一歩引いて相手を見つめているブラントン大佐が渋いです.登場人物の中で一番応援したくなるキャラクターでした.
ラストはずいぶんと強引な気がしましたが,収拾はついているし気持ちよく観終えられたので良しとします.
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ジェムとスカウトの兄妹は弁護士の父アティカスとともに南部アラバマ州に暮らしていた.2人は隣に帰省してきたディルとともに,父親を刺して地下室に閉じ込められているという怪人“ブー”を探すが見ることはできなかった.スカウトは学校に行くようになるが,自分の正義を通そうとして喧嘩してしまいアティカスに諭される.アティカスが婦女暴行で起訴された黒人トムの弁護を引きうることになると,黒人をよく思わない人々と衝突するようになる.そんな様子を見ていた子供たちはトムの事件の裁判を見に行くのだが…という話.
少年少女が父の姿を通じて世の中のことを学ぶ様子を描いたドラマです.
子供たちが主人公なためかけっこうやわらかい雰囲気なのですが,そこに描かれているのは世の中では道理が通るわけではないという現実.テーマの割りに重すぎにならず観やすい映画でした.
子供たちが町を探検する様子,アティカスの毅然としてたくましい父親像,それらが古きよき時代を感じさせて心地よいです.ほかにも木のうろに入れられた“宝物”の正体がわかったときも暖かい気持ちになりました.
トムの顛末にはやりきれなくなりました.そして子供にまで危害を加えようとする,人を憎むという気持ちが本当に恐しいです.
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酒と女を愛し口八丁でお調子者のエルマー・ガントリーは,信仰復興のために巡行していたシスター・シャロンを見かけ,一目でその美しさに魅せられてしまった.エルマーの身の上話はシャロンにとても気に入られ,エルマーは集会で演説をするようになる.エルマーの演説は乱暴で下品だったが民衆の支持は高く,おかげでシャロンは大都会で信仰復興の集会を開けるようになった.大都会では信仰復興の反対派が大勢集まったがシャロンの祈りは彼らの心を動かし,集会は大成功したのだったが…という話.
信仰に疎かった男がほれた女性のために布教に奮闘する姿を描いたドラマです.
エルマーの人当たりのいい笑顔とテンションの高い演説が楽しいです.ああいう説教ならば本当にみんな楽しんで聞けるなと納得させられました.シスター・シャロンもなかなかな清楚さではじめは近寄りがたい雰囲気があったのですが,だんだんエルマーの前では可愛くなっていくところがいいです.
ラストの急転回には呆然とさせられ,ちょっと納得いかない面もありますが,全体的にはなかなか面白かったです.
人間は簡単に完全無欠にはなれないし,守りにくい教義は無しにしたほうが,たくさんの人を幸せに導けるんじゃないかなと,エルマーを見ていてそう思いました.
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かつて映画“フランケンシュタイン”等で名声を得,謎の引退をした元映画監督ジェームズ・ホエール.15年後脳卒中で倒れてから彼は記憶が混乱し過去のフラッシュバックや幻影に悩まされていた.ホエールは新しく雇われた逞しい庭師クレイに惹かれ,彼をお茶に誘い親しくなる.ホエールはクレイにスケッチのモデルになってくれるよう頼み,クレイもそれに応じた.そのうちにホエールに男色癖があることを知り,自分たちはそんな関係ではないと信じるクレイだったのだが…という話.
実在した映画監督ジェームズ・ホエールの晩年を描いたドラマです.
普段のホエール老人は変わり者でユーモア精神にも富んでいるので,同性愛はいやだけど,絵のモデルになって彼の話を聞くのはとても楽しそうです.またクレイのほうは純朴でホエール老人をほとんど警戒しておらず,そんな二人のやり取りはなんとなく危うくて面白かったです.
一方,老いと病と孤独とに蝕まれて,過去の想いに苛まれ,才能も消え去ってしまい,そんなホエール老人の悲しみがひしひしと伝わってきます.そして愛するものに最後に望んだこと,それがとても哀しくて胸をうたれました.
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人里離れた森の山小屋で“死者の書”の死霊のために,恋人を自らの手で切り刻むことになってしまい,さらには死霊にとりつかれてしまった青年アッシュ.朝日のおかげで正気を取り戻すことができたが死霊の悪戯は執拗に続き,ついには自らの右手を切り落とすことになってしまった.そこに“死者の書”の研究者の娘アニーが連絡の取れなくなった両親を心配して,友人や道案内を連れて訪れてくる.アッシュは殺人鬼と間違えられ,アニーたちに地下室に閉じ込められてしまうのだが…という話.
スプラッターホラーの原点“死霊のはらわた”の第2弾です.恐怖度は薄まりかなりギャグタッチになっています.
死霊に苦しめられ命がけで戦うアッシュなんですが,その姿は滑稽で思い切り笑えます.特に死霊に取りつかれた自分の右手と真剣に戦う様子は,その気合の入り方からしても傑作のシーンだと思えます.
ほかにも右手に装着するチェーンソーや,ラストのオチの奇想天外さもとても素敵で面白かったです.でも基本はスプラッターなので誰にでもオススメできませんけど.
前作と同じネタがいくつも出てくるところはマイナスですが,はじめの状況も変わっているところがあるし,続編ではなくリメイクだとべきなんですね.
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天才的神経外科医でありながら素粒子物理学をも修め,さらには科学者仲間とともにロックバンド“香港騎士団”を結成しているスーパーヒーロー,バカルー・バンザイはロケットカーの実験中に次元波動装置を使い次元の壁を突破することに成功した.第10惑星を追放され8次元に幽閉されていた暴君ウォーフィンは,この装置を奪い故郷に帰ることを決意する.一方ウォーフィンが帰還することを恐れる第10惑星の指導者エムダールは,バカルーに使者を送り日没までにウォーフォンの野望を阻止しなければ地球を壊滅させると通告してきた,という話.
悪い宇宙人の野望を阻止するタイプの SF アクション映画です.邦題はスットんでいますがほぼ原題のとおりというのがちょっと驚きです.
話の内容はナンセンスなんだけどそのわりにはギャグは少ないです.しかしそれを上回る量のヘンな設定や味のあるギミックが登場し,それらがとても楽しかったです.
主人公バカルーの設定がぶっ飛んでいるし,いきなり8次元なんてものが出てきたり,悪の宇宙人が共産主義だったり,ジェットカーはかっこいいけど,3Dメガネは爆笑モノだし,ウソ発見器や拷問装置や,さらには大型宇宙船も大仰なわりに妙にショボかったりで,こういうノリがとってもうれしくなりました.
あと,バカルーやウォーフィンや“香港騎士団”のメンバーはともかく,ウォーフォンの部下やBB親衛隊やはては国防長官まで,登場キャラクターがみんなクセが濃い濃い.こういった面でも面白かった映画でした.
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ロックミュージシャンのジャック・フロストはなかなか息子チャーリーとの時間がとれず,彼のホッケーの試合の観戦をすっぽかしてしまう.名誉挽回とクリスマスに家族旅行を計画したが,レコード会社とのオーディションが重なりご破算になる.オーディションにむかう途中にクリスマスはチャーリーと過ごそうと思い直したジャックだったが,引き返す途中で事故を起こして死んでしまった.一年後,父親を失った悲しみから立ち直れないチャーリーは雪だるまを作り,父からもらった“魔法のハーモニカ”を吹く.すると雪だるまの中にジャックが帰ってきた…という話.
雪だるまとなって甦った父と息子の交流を描いたファンタジードラマです.
生前果たせなかった息子との約束を雪だるまになって実現するジャックと,それによって元気付けられていくチャーリーの姿にとても心が温められます.終盤ジャックのために奮闘するチャーリーの姿やラストシーンも感動的でした.
中盤の雪山でのチェイスシーンは子供ばかりなのにけっこうアクションしていてとても楽しいものになっています.またチャーリーのライバルのガキ大将もなかなかいいキャラクターでした.
コミカルな雪だるまが主人公なところとベタベタなストーリーにしらける人もいるかもしれませんが,こういう作品はその世界にはまれればとても楽しめますね.
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1925年メキシコで,物乞いなどでその日暮をしていたアメリカ人のドブズとカーティンは,ある日木賃宿で老人ハワードから黄金の魔力の話を聞き,金鉱掘りをすることを思いつく.ハワードを仲間に加え,なけなしの金で準備を整え,山賊や険しい山に苦労しながら,なんとか金鉱を探し出すことに成功した.しかし金を掘るにつれてドブズは欲深くまた疑り深くなっていき,彼は2人に当たるようになる.そこへ素性の知れない男コーディが仲間に加わろうと押しかけて来て,その直後山賊が武器を要求して襲ってきた,という話.
黄金を掘り当てて一山当てようとする男たちの顛末を描いたドラマです.
はじめは調子いいことを言っておいて,金が手に入るとその魔力に取り付かれてしまうドブズがどこまでも見下げ果てた人間になっていく様子が,相棒カーティンが最後まで仲間想いなのと対照的なこともあって,強く印象に残りました.ああはなりたくないと思っていても,実際その立場にならないとどうなるかわからない人間の弱さがリアルですね.
過去に金鉱を掘り当てたが今は落ちぶれているという老人ハワードは,金鉱掘りのことは何でも知っているし人の心もわかるしなにより陽気と,過去の経験が生きたとても魅力的な人物でしたね.年をとるとああなりたいなと思わせます.
あと,終盤の砂嵐の幻想的で物悲しい様子と,ラストの高笑いが今までの苦労を吹き飛ばすようで,心に残りました.
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エッフェル塔でテロリストの人質事件が発生しスーパーマンがそれを解決するが,その際宇宙に捨てた水爆がゾッド将軍をはじめとするクリプトン星の3悪人を幽閉したファントム・ゾーンを破壊してしまう.愛するスーパーマンがドジな同僚クラークだと疑いを持った新聞記者のロイスは自ら川に飛び込み彼を試す.そんなロイスにスーパーマンはすべてを打ち明け,またロイスのために超能力を捨て地球人として生きることにした.しかしそのころ,スーパーマンと同じ能力を持つクリプトン星の3悪人は世界をその支配下におさめてしまっていた,という話.
アメリカンコミックの原作を持つスーパーヒーロー映画の第2弾です.
前作に比べるとかなり漫画チックな感じになっています.3悪人との対決シーンはかなりコミカルで派手になっていて,現在ならもっとすごいシーンが撮れるんでしょうけど,これはこれでとても面白いです.
自称スーパーマンの最大の敵ルーサーのすっとぼけたキャラクターもおかしいし,それ以外にもあちこちに遊び心あふれるユーモアが見られ,これらがクダらないと思えてしまうと楽しめないかもしれません.
また恋愛シーンや人間になったシーンでは,ほんとうに人間くさいスーパーマンが見られるのもいいですね,
それにしても映画版のスーパーマンは,逆三角形の体格やハンサムな顔にさわやかな笑顔と,イメージが本当にぴったりでしたね…
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ブロードウェイのスリラー作家シドニーは,かつては作品が大ヒットし名声を得ていたが,いまでは発表する演劇がすべて酷評されて悩んでいた.そんなとき教え子だったクリフォードから初めて書いたというスリラー“デストラップ”の脚本が送られてきたが,これがすばらしい出来だった.シドニーの妻で資産家のマイラは夫にクリフォードの支援をするように勧めるが,シドニーがクリフォードを殺して“デストラップ”を奪うと言うので不安になる.そしてシドニーはクリフォードを自宅に招き,そこで陰謀が実行される…という話.
落ち目のスリラー作家の陰謀を描いたサスペンスです.
完全犯罪の秘密を共有する2人の考えが食い違っていき最後に破滅するというパターンですが,二転三転どんでん返しがあってなかなか面白かったです.
マイラがしょっちゅう悲鳴を上げたり誰も彼も最後は金というのが妙におかしく,けっこうドタバタしている感じもあるので,意外と軽い気持ちで楽しめます.
それにしても,あの霊媒師は実は結末まで知っていて2人をあおってたんじゃないかな,という解釈もできるところもいいな.
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モンタナ,ブラックフット川のちかく,兄ノーマンと弟ポールは厳格な牧師の父にフライフィッシングをはじめいろいろなことを教わり育った.兄弟と父親はフライフィッシングを通じて深く結びついていた.父親の教えでノーマンも釣りがうまくなったが,ポールは父親の教えを超えてすばらしい技術を身につけた.ノーマンは東部の大学に進み,教えることの楽しさを知って数年後に故郷に帰ってくる.一方ポールは地元の大学を出て新聞記者になり,釣りで有名人になっていた.しかしある日ノーマンはポールが酒におぼれ危険な賭け事をしていることを知るのだった,という話.
シカゴ大学教授のノーマン・マクリーンの自伝を元にした家族愛のドラマです.
川を中心とした自然の風景がとにかく美しい映画です.これだけでも心が洗われる気がします.
性格や生き方が違っていてもフライフィッシングのときだけはお互いを理解しあえる兄弟と父親が,うらやましいほど素敵です.また身をもち崩してしまったけれども釣りをするポールだけは誇りに思う,兄と父の想いが心に染み入ります.
物語としては淡々として変化が少ないのですが,美しい映像と静かで優しい雰囲気がとても気持ちよく,最後まで見ることができました.
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記者のマルコは有名な闘牛士に捨てられた女闘牛士リディアと恋人になるが,数ヵ月後彼女は闘牛中の事故で昏睡状態になってしまった.彼女が収容されたクリニックに看護士ベニグノがいた.ベニグノはバレリーナ,アリシアに恋していて,4年前交通事故で植物状態になった彼女をかいがいしく看護していた.アリシアにやさしく話しかけるベニグノに絶望状態だったマルコは元気付けられ,彼ら2人の間に友情が生まれるのだったが…という話.
応えられない愛と2人の男の友情を描いたドラマです.
ベニグノのアリシアに対する愛は確かに深かったのだろうと思いますが,男女の愛というものは双方が相手を受け入れて始めて成り立つもの,アリシアの意思が確認できない状態ではやはり独りよがりになってしまいます.しかし若いときから母親の介護をしていて男女の仲というものを知らなかったベニグノにはそのことが理解できず,またあの日に見た映画に影響されて悲劇が起きてしまう.犯罪は良くないですがベニグノの気持ちもわからないことは無く複雑な気持ちになります,
ただ,アリシアのベニグノに対する気持ちは何も表されていないので,ベニグノの思いは何も通じていなかったのかなと思うと,かなり切なくなりました.まあベニグノや事件のことを彼女に伝えるのも残酷なので,誰もそれは確認できないだろうけれども.
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4年の刑期を終えて仮保釈されたオーシャンは,服役中に練った犯罪計画をラスティに打ち明ける.それはラスベガスの3つのカジノの現金が集まる巨大金庫を破ることだった.2人は計画に必要なメンバーを検討し,11人の犯罪プロフェッショナルのチームが結成された.金庫のレプリカを用意して犯行計画の準備は順調に進む.またオーシャンにはこの計画にもうひとつ,カジノのオーナー,ベネディクトに奪われた元妻テスの愛を取り戻すという目的があった.しかしそれに気がついたラスティはオーシャンに計画から外れるよう通告するのだが…という話.
軽いタッチでユーモア感の強い犯罪映画です.
わかりやすいストーリにシャレた感じの演出と明るい雰囲気なので誰でも気軽に見られそうです.主要登場人物は多いのですがそれぞれ役割ははっきりしていて,見ていて混乱することがないのもいいですね.
おしゃれな格好と綿密な計画でスマートに金庫破りを実行していく様子がカッコよくて楽しいです.ただ不慮の事態が少なくあまりに簡単にことが運ぶのでちょっと物足りないのが残念です.
カジノのオーナーのベネディクトは終始冷静で嫌なヤツという感じなのはいいですが,最後はブチ切れてくれたほうがもっと痛快だったかも.
まあ楽な姿勢で時々ツッコミを入れながら楽しめた作品でした.
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死者がゾンビになって蘇るようになり,地上はすでにゾンビが支配する世界になってしまっていた.科学者サラのいる地下シェルターでは,利己主義で傲慢なローズ大尉がリーダーになり,12人の人間が生き残っていた.科学者たちはゾンビに関する研究を行っているがそのことに不満を持つローズ大尉と衝突し,シェルターの中の雰囲気は険悪になっていく.一方ローガン博士はバブと呼ぶゾンビと意思の疎通に成功する.そんな中ゾンビの拘束ベルトが切れる事故が発生し,怒ったローズ大尉は科学者たちを見捨ててシェルターを脱出しようとするのだが…という話.
“ゾンビ”のその後の世界を舞台にしたゾンビ映画です.今回見たのは完全版です.
なんといっても知性を取り戻しつつあるゾンビ,バブの存在が大きな見所でしょう.ローガン博士の研究は非人道的ですが,彼とバブとの関係はこの映画の中で最大の愛情が感じられるところが不思議です.バブとローズ大尉が対決するシーンでは思わずバブのほうを応援したくなるほど感情移入しやすいモンスターですね.敬礼ポーズも素敵です.
信頼関係の崩壊から自滅の道を突き進んでいく人間たちの愚かさも恐いところですが,この映画ではゾンビが人間をむさぼり喰らうところまで描写していてその迫力はすさまじいです.前作までに比べて特殊メイクが大幅にパワーアップしグロいシーンが多いので,その点は注意が必要です.
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禁酒法時代のニューヨークでユダヤ系マフィアのヌードルスは警察に情報を流したため,親友マックスが警察に殺されてしまう.アヘン窟にいたヌードルスはマフィアから裏切り者として追われてしばらく町を離れたが,怪しい手紙の意味を知るため35年ぶりに戻ってきた.時をさかのぼって少年時代,不良少年ヌードルスはマックスと出会い,地元の元締めから独立して違法酒で荒稼ぎする.しかし元締めに仲間を殺されたためヌードルスは彼を刺し殺し,刑務所に入れられてしまった.10年後,出所したヌードルスが再会したマックスは過激なマフィアになっていた,という話.
禁酒法時代のマフィアの一員だった男の少年/青年/老年期を描いたギャング映画です.
最初は,何が起こったかということや,時間がかわったということがわかりにくくまごつきましたが,わかってくるにつれて話に引き込まれました.
長い間投獄されていたためか完全に悪人になりきれずマックスとは意見が食い違っていき,また善人にもなれないので恋焦がれているデボラとも思い通りにはなれない,お金だけはたくさん手に入るが気持ちは満たされない寂しい気持ち.またそのことによって親友たちを裏切ってしまったことやデボラに対してとってしまった行動に長い間後悔していた,そんなやるせない気持ちにあふれています.
ヌードルスの心残りは老年期に一応晴らされていきますが,もしかしたらそれは夢かもしれないと思わせ,それだけにあの満面の笑顔はすごく切ない気持ちにさせられました.
※DVD は劇場公開版に未公開シーンを追加した完全版になっています.
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甘やかされてわがままな28歳の令嬢ジュディ・ベンジャミンは2回目の結婚をしたが,初夜に花婿が心不全で急死してしまった.おちこんたジュディは徴兵官の口車に乗せられ陸軍に入隊してしまう.話とは違う環境や待遇,地獄のような訓練や教官の厳しさにジュディは心身ともにくたくたになってしまう.心配した両親が連れ戻しに来てくれるがジュディは軍隊に残ることを決意する.ある演習の時,ジュディの班は沼地で迷子になってしまうが偶然に敵チームの司令部にたどり着いてしまい…という話.
世間知らずな令嬢が軍隊で成長していく話を中心にしたコメディです.
それほど爆笑できるようなネタはないのですがクスりとできる場面は多いですし,なにより中盤の演習やラストが痛快でスカッとさせてくれます.ただジュディの成長の過程がわかりにくく,運だけでうまくいったり急にしっかりしてるような感じがするはちょっと残念でした.
それにしても主人公ジュディがなんとも魅力的でその場その場で見せる表情がとても素敵です.訓練時のへろへろぶりもなかなかおかしいしズッコケ振りも体当たりでがんばっているようでとてもいいです.彼女目当てに観る映画なのでしょう.
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19世紀のイギリス,救貧院で生まれ育った孤児のオリバーはまずく少ないかゆの毎日で,豪勢な食事を夢見ていた.ある日孤児の代表としてかゆのお代わりを要求したところ葬儀屋に売り飛ばされてしまった.葬儀屋では母親をバカにされ大喧嘩をして飛び出した.ロンドンにたどり着いたオリバーは腕利きドジャーと出会い,フェイギン老人の世話する少年スリ集団の仲間になる.オリバーはドジャーとともに初仕事をすることになり紳士ブラウンローに狙いをつけたのだが,しくじって捕まり裁判にかけられてしまい…という話.
孤児の少年が幸せな生活を手に入れようとする姿を描いたミュージカル映画です.
身分相応の扱いをしなければ堕落するなんてなんとも勝手な理由でオリバーが序盤に受ける扱いはかなりひどいもので,それだけに幸せになるチャンスをつかんだオリバーを思わず応援したくなります.終盤にオリバーが世話になった人たちをどう思っているのかがよくわからないのが少し気になりましたが,一人でも幸せになれたことはとりあえずほっとします.
市場街と住宅街の2つのミュージカルシーンがとても大規模で圧巻です.これらのシーンはオリバーの夢と希望の大きさを表しているようですごく感動しました.
腕利きドジャーとフェイギン老人もなかなかいいキャラクタでラストが気がかりですが,抜け目ない二人のことだからあれからもうまく生きていったのだろうな.酒場女のナンシーがかわいそうだったので少しでも多く明るい希望がほしいところ.
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ハリウッドスターのボブはCM撮影のために東京にやってきたが,言葉が通じない異国の環境やうるさく電話やファックスをおくってくる妻のために孤独で不安な気持ちを抱いていた.若妻のシャーロットは夫の仕事について東京にやってきたが,忙しい夫にかまわれずまた自分のやりたいことが見つからないので孤独で不安な気持ちを抱いていた.そんな二人がホテルのバーで出会いなんども話をするうちに,お互いの心を理解しあって癒されていく,という話.
静かで優しいラブロマンスです.
生活に不自由はしていないのだけどなにか心が満たされずこのままでいいのかという不安,それが言葉も通じない異国の地で周りに人はたくさんいるのだけど孤独感は増大していく,そんな不安定な気持ちがわかりやすいので主人公たちに感情移入がしやすかったです.そして同じ悩みを持つものが出会い,熱くなることもなく静かに惹かれあい,そばにいて話をするだけで心が癒されていく様子が心地よいです.
舞台が東京で周りの人たちは日本語や通じない英語で話しかけてきて,それに戸惑うボブのようすはとてもコメディチックで笑えます.まあ日本に来るなら日本語を学んでこいやと言う気もしますがこれは主題と反するのでどうでもいいですか.
音楽もいいしきれいなシーンも多いし最後まで気持ちよく観られました.
それはそうとラストシーンがすごく気になる終わり方をしますね.主人公たちはあれからどうしたんだろうな.
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5人の若者がメキシコに遊びに行った帰りにテキサスの片田舎を通りかかったところ,道端を呆然と歩く若い女性に出会う.様子がおかしいため車に乗せて出発したが,彼女は何かにおびえて錯乱し突然股間から拳銃を取り出して自殺してしまう.混乱する5人の若者だったがとにかく給油所に助けを求め保安官を呼んでもらった.しかし近くの家に助けを求めにいった若者の一人が行方不明になってしまい,彼を探しにもう一度その家に戻ったのだが,そこには人の皮をかぶりチェーンソーを振り回す殺人鬼レザーフェイスがいたのだった…という話.
外見も性格も異常な殺人鬼が若者たちを追いかけまわすタイプのホラー映画です.実話を元にした話となっていますが,実在の殺人鬼をモデルにしているということで映画の事件自体は架空のものらしいです.
この映画はホラー映画にありがちなユーモアチックなところが無く,また首が飛んだり内臓がこぼれたりとかいった非日常的なグロいシーンも無いので,その点でも恐怖感が高くて面白かったです.
レザーフェイスの使うチェーンソーがとにかく恐いです.扉などはあっという間に破壊してしまうし,なによりあの爆音がすごく恐怖感をあおります.それから肉つり用のフックがすごく痛そうでこれまた恐いです.
またレザーフェイスにまけず,保安官がすごくインパクトがあって印象に残りました.
ヒロインは武器もほとんど無い状態でレザーフェイス相手になかなかよく戦いますが,それにしても彼女の正義感が事態を悪いほうにむかわせていたような気がするのはなにかの皮肉なんでしょうか.
ただはじめと終わりにあった記録映像のようなシーンはかえって現実感を失わせてしまっているので,なかったほうがいいような気がしました.
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13歳の少女エイミーは交通事故で母親を失い,別居してカナダにいる彫刻家の父親に引き取られるが,なかなか心が晴れない.そんな時違法開発で巣を壊されたグースの卵を見つけ16羽の雛を孵化させ,雛たちは刷り込みでエイミーを母親と認識して後を追う.しかし大きくなったグースを飼うには国の条例によって羽根を切らなければならず,それを嫌ったエイミーは父親と協力し軽飛行機を利用してグースたちを南方の越冬地に渡らせる計画をするのだが,という話.
動物を通じて娘の成長や父とのつながりの変化を描いたドラマです.実話を基に大きく脚色された物語だそうです.
グースはかわいいし主人公の少女もかわいいし,なにより軽飛行機とグースが編隊を組んで跳んでいる様子がとても幻想的で素敵です.
人間の生活のために自然を切り開くことと自然を保護するということの対立はなかなか難しくて考えさせられますが,グースたちが水場で戯れている様子を見ると,やっぱり自然は大切に残しておきたいなという気になりますね.
グースとエイミーの南に渡る冒険は大きな危険に見舞われて何度もハラハラさせられますが,最後は気持ちよく感動させられました.
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コンピュータ技術者のホールは会社の13階にあるコンピュータ内に仮想世界を再現しようとしていた.しかし親友でもあった上司が何者かに殺されてしまい,事件当時の記憶がなぜか無いホールは容疑者になってしまった.また今まで聞いたこともなかった上司の娘が現れ仮想世界の計画を中止しようとする.ホールは上司が仮想世界で彼に手紙を託したことを知り,事実を突き止めるために仮想世界に渡るのだが…という話.
仮想世界を取り扱ったSFスリラーです.
起こっている事件等は,ちょっと伏線がわかりやすすぎて先の展開が読めるので,サスペンスとしては弱いかな.
その分仮想現実の扱いがただの他所の世界というだけでなく,現実を知った人間のいろいろな気持ちに触れているところがいいですね.それからこの映画のあと仮想世界がどうなったかというのが気になります.
登場人物が人格だけ転送したりするので混乱しそうな設定なのにかなりわかりやすい話になっていて,けっこう気楽に観られた映画でした.
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メキシコの小さな農村は毎年盗賊団に貢物を要求されていたが,苦しい生活のため農民たちはついに武器を購入して戦うことを決議した.義侠心に富むガンマン,クリスは少ない報酬にもかかわらず農民たちの用心棒になることを受け,さらに共に戦う仲間を集めてまわる.こうして凄腕のガンマン7人が集まり,農民たちに戦いを教えながら盗賊団の襲来を待ちうけ,一度は撃退に成功するのだったが…という話.
弱者を助けるためにつわものが集まって活躍する西部劇です.
オープニングのテーマ曲から勇ましくて気分が高揚しますね.
個性的な7人のガンマンが登場するのですが,やはりリーダーのクリスの存在感がすごいです.
さしたる理由もなしに命をかける男たちは,損得勘定だけから見ればバカなやつらといえなくもないんですが,それが信念とか美学とかが絡んでくるともうなんだかカッコいい.
しかもどういう展開になっても細かいことにはブツクサいわず信じる道を進んでいくのがまたカッコいい.
現在では忘れられた感じの正統派のヒーロー像がすごく気持ちいい映画でした.
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紀元前12世紀,ギリシャのスパルタとトロイとの間で和平交渉が成立するが,トロイの王子パリスは恋仲になったスパルタの王妃ヘレンをトロイに連れ帰ってしまう.ギリシャ諸国を統率するアガメムノンはこれを口実に不死身の英雄アキレスを含む大軍を率いてトロイに攻め込んだ.しかし戦場での名声のみを求めるアキレスは支配欲に取りつかれたアガメムノンとそりが合わず,トロイ攻略に非協力的になっていくのだが…という話.
トロイア戦争の逸話を二人の英雄アキレス(アキレウス)とヘクトル(ヘクトール),特にアキレスに主眼を置いて描いた映画です.
主題が英雄にあるため戦闘シーンが多いのですが,大部隊同士が肉弾戦でぶつかり合うさまがすごくいいです.見ているほうもアドレナリンが分泌されるようで高揚した気分になれます.戦闘シーンが多いためか物語りもテンポよく進み2時間半以上の作品にもかかわらず長さを感じずに最後まで見られました.
アキレスとヘクトルの一騎打ちもちゃんとアキレスが圧倒的優勢で描かれていたし,わたしがトロイア戦争のエピソードで一番好きなヘクトルの亡骸をプリアモス王が懇願して引き取るシーンもしっかり描かれていたのもポイント高いです.
それにしてもこの映画は,イーリアスと違う点がけっこう見られたので,トロイア戦争の入門にはあわないだろうなと思いました.
あと,神々のエピソードを省略しているので,パリスとヘレンの結びつきやパリスの重要度,アキレスの不死身さなどがちょっと弱く感じます.
アキレスの扱いがすごく好意的で最後まで彼の見せ場が続きますが,アキレスはもっと憎々しいほうが似合っていると思うし,かかと以外に傷を負わされるアキレスはやっぱり嫌だな.
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看護婦のアナがある朝目を覚ますと,近所の少女が夫に襲い掛かった.夫はアナの目の前で絶命するが,すぐに起き上がりアナに襲い掛かってきた.アナがなんとか家の外に逃げ出すと近所は騒乱の渦中にあった.途中で4人の生存者と合流しともにショッピングモールに逃げ込むことにするが,そこは3人の警備員が支配していた.対立状態にはあるが一応の平穏を得た一行だが,テレビのニュースは原因不明の暴動が拡大の一途であることを知らせていた,という話.
ゾンビ映画の代表作“ゾンビ”のリメイクということですが,登場人物は全く異なりストーリーや背景世界の設定もかなり異なるので,全く別の作品と見るほうがいいようです.
生者と同等以上の運動能力を持っていたり,噛まれることによって感染するという設定は,あまりゾンビのイメージからは遠い気がするのですが,新種の怪物だと思えばそれほど気にならないです.まあ怪物の運動能力が高くなったおかげでアクション性が上がっているので,そちらの面からは面白くなっています.
ただ怪物と同等に人間も強くなっているようで,ゾンビものに付き物の知人が怪物化してしまった恐怖とか異常な状況のために狂気な行動にでてしまう愚かさとか,人間の弱さがあまり感じられないのがちょっと残念でした.主要登場人物が戦闘訓練を受けた集団だったらもっとすんなり受け入れられたような気がします.
ホラーというよりスリルあるアクション映画として楽しめる作品でした.
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町から遠く離れた墓地に墓参りに来たバーバラと兄が突然現れた動く屍に襲われた.兄は打ち倒され辛くも逃げたバーバラは近くにあった一軒家にたどり着くが,そこにも動く屍がいた.そのとき現れた青年ベンと協力して家の中の動く屍をやっつけると,家の地下室には5人の人間が隠れていた.彼らは生き残るために今後の方策を考えるのだが,今ひとつ意見がまとまらないまま次々に押し寄せて来る動く屍を家の中で防いでいく…という話.
人里離れた一軒家で7人の男女と多数の怪物との攻防を描いたゾンビ物のホラー映画です.
この映画のゾンビはノロノロとした動作で襲ってきますが,最近の映画のすばやく元気なゾンビに比べてやはり“動く屍”という感じが出ていますね.生気のない屍がそこらじゅうを徘徊していると,世の中全体が気力を吸い取られてしまったような虚脱感が感じられるのがいいです.
舞台も木造の一軒家で,いくら窓などに補強をしてもしだいに破られてしまう脆さなどが危機感をあおります.
ところでこの映画のゾンビは動きが非常に緩慢で,また頭を破壊するだけで倒せるので,ゾンビ自体の脅威度はあまり高くなさそうです.それなのに人間のほうが恐怖のために冷静さを失ったり判断を誤ったりして自滅していきます.また終盤では悪趣味で残虐な人間が出てきます.そういった人間の弱さや残酷さ,そして運命の皮肉を描いているところが恐ろしいしまた面白いところだと思いました.
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結婚式の予行中に暗殺団の仲間に襲われ友人,夫,そしておなかの中の子供を奪われた花嫁は,かつての恋人ビルとその仲間に復讐を果たしていく.復讐リスト3番目でビルの弟バドは,自分に向けられる復讐を半分観念したように受け入れていたが,花嫁の襲撃を察知して彼女を捕らえ,半蔵の刀を奪って復讐リスト4番目のエルに売りつけようとしたのだが…という話.
キル・ビル Vol.1 の続編で完結編になります.
今作では焦点がキャラクターの内側によっているのですが,主人公にしてもバドにしてもそしてビルまでもが自分のことには感情的でなんだか違和感ありまくりです.エルだけは性悪振りを発揮してましたが,それでも主人公やバドには嫉妬心から行動を起こしているみたいだし.登場人物みな冷酷な殺し屋のはずなのに妙に小市民的でおかしいんですが,これも狙った面白さなんでしょうか.
Vol.1 に比べると妙に寂しさに包まれている感じがしますが,それでもバカなノリの部分は健在で主人公が拳法を使う部分はやっぱり笑えました.アクションは控えめで大立振る舞いなどはありませんが,一瞬の隙をついて一撃で相手を戦闘不能にする技はかえって暗殺者らしくていいと思いました.
ノリのよさやアクの強さはVol.1 ほどに感じなくてパワーダウンした印象ですが,それでも時間がたつのを忘れて見入っていられるぐらいは楽しめました.
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結婚式が襲われ9人が惨殺された.しかし身重の身で頭を打たれ4年間意識不明であった花嫁が意識を取り戻す.彼女はかつて仲間であった“毒ヘビ暗殺団”のメンバーに復讐を誓う.沖縄に渡り刀鍛冶の服部半蔵に日本刀を作らせた花嫁は,東京のヤクザの元締めオーレンとナイフの使い手ヴァニータを倒し,復讐リストから二人の名前を消す.そのリストの最後にはかつてのボスで恋人で,彼女の頭を撃ったビルの名前がある…という話.
仲間に裏切られた女暗殺者の復讐譚です.
作品の世界が現代のようでいて妙にヘンな風に偏っていてるし登場人物も現実離れした技や経歴を持っていたりして,全体の雰囲気がまるで少年漫画のダークヒーロー物のようなので,これにハマれることがこの作品を楽しむ条件でしょう.
主題が復讐に絞られているだけあって全編派手なアクションが目白押しで,話の経緯があまり明かされていないにもかかわらず,パワーと勢いとで作品に引き込まれました.
主人公は日本刀で暴れまわり流血や人体損壊のシーンが多いのでその手の映像が苦手な人にはきついでしょうが,腕や足が跳んだりシャワーのように血が噴出しているのを見てると,現実味がなさ過ぎて笑いがこみ上げてきます.それ以外にもコミカルなシーンも多いので,復讐譚にもかかわらずドロドロした気分にならずにサッパリした気分になれました.
バカバカしいノリの映画ですが,それをわかって気楽に楽しむ映画だと思います.
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第2次世界大戦のアフリカ戦線で劣勢のイギリス軍は退却を決定,ブラッドベリー大尉はその支援のための地雷敷設を指揮していたが,その間に基地がドイツ軍に蹂躙されて砂漠の真中に孤立してしまう.ドイツ軍のハインツ大尉はブラッドベリーのジープを追撃するが,乗車していた装甲車をやられて彼らもまた孤立してしまった.イギリス兵5人とドイツ軍2人はお互いに降伏し生き残るために協力してジープで出発するが,彼らは隙あらば相手を殺して自軍に帰ることを考えていた.しかし水が足りなくなってくるにつれて味方同士も険悪になり…という話.
WWII ものの戦争ドラマですが,砂漠でのサバイバルなどがからんできてけっこう変わった雰囲気の映画です.邦題は“…戦車軍団”で,たしかに戦車軍団は出てくるんですが,そちらはメインではありません.
イギリス兵の5人がはじめは気のいい仲間たちだったのが,怪我人の具合が悪くなったり,水が足りなくなったり,状況が悪くなってくるにつれてどんどん利己的になっていくのが怖い話でした.自分が死ぬか生きるかという状況では実際仕方がないことでしょうが,それだけに平和というものには豊かさが必要なんだなと確認させられます.
ドイツ兵には恋人をイギリスに奪われた男と半分イカレたような男が登場しそちらでも危機感をあおっていて,後の展開が気になって引き込まれました.
あと音楽が妙に暗く感情を盛り上げて結構印象的でした.
終盤はちょっと唐突ですけど,切なさとほのかな友情を感じられ,なかなか面白かったです.
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自分の音楽を見つけるという夢を持つ編曲者でトロンボーン奏者のグレンは質屋通いの常連だったが,大学時代の知人だったヘレンを半ば強引に口説き落として結婚した.妻ヘレンの大きな助力もあってグレンは自分の楽団を持ところまできたがなかなかうまくいかず,ヘレンは健康を害して入院し楽団も解散することになってしまう.ホールの経営者の資金援助で楽団は再編成できたが,このとき奏者の一人の怪我をきっかけにグレンはついに自分のサウンドを見つけ,グレンの楽団は大成功を収めることになるのだが…という話.
グレン・ミラー・オーケストラの創始者の半生を描いた伝記的映画です.
前半はヘレンとのラブストーリを中心にグレンの下積み活動を描いていますが,このラブストーリの部分がホラ話っぽくて非常に面白かったです.
とても非常識なグレンが振り回し,それでもなぜか惹かれていくヘレンという2人の関係に,おいおい大丈夫かいなと何度もツッコミたくなります.ところが,結婚してからのヘレンは夢を追うグレンのために助言をしたり実務面で活動したりといろいろと尽くしているし,グレンのほうも二人の思いでを曲にして粋にプレゼントしたりして,2人の愛情の深さに感心させられ,それだけに“茶色の小瓶”のエピソードにとても感動しました.
また,ルイ・アームストロングやジーン・クルーパー本人が出演して共に演奏するといったシーンがあったり,イギリスでドイツのV-1ロケットが落下してくる最中に演奏を続けたり,アメリカのB-17爆撃機の前で演奏したりと,印象的な見所も多い映画です.
グレン・ミラーの音楽は永遠に受け継がれていくという言葉にも納得させられた話でした.
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自殺癖を持つハンター・アダムスは精神病院に任意入院中ユーモアによって患者たちとこころを通じ合い“パッチ(穴を直す継ぎあて)”という名前をもらう.病院での経験から心を病んだ人を救いたいと思ったアダムスは,2年後ヴァージニア大学医学部に入学し医者を目指す.彼は笑いこそ最高の治療だという理念を大学病院にもぐりこんで実施するが,そのことで学部長と衝突することになる,という話.
実在の人物ハンター“パッチ”アダムスの半生に基づいたドラマです.
“笑いこそ最高の治療”の理念の下に,医者と患者の距離を縮めて患者の気持ちに添った医療をしたり,無料診療所をつくったりとアダムスの活動は素直にすごいなあと感心できるもので,病院や診療所で彼と患者や看護婦たちが楽しそうに笑っているシーンがとてもほほえましくて気持ちがいいです.
しかし,大学医学部のルールも長年の経験から作り上げられてきたものだろうし,それを全く無視するところがちょっと引っかかりました.大学を卒業して医師の資格を取ってから無料診療所で活動すれば,こんな騒ぎにはならなかったのではと思ってしまいます.
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第2次大戦中の1942年,アフリカ戦線に配属されたイタリアの若き士官ジョルジオ中尉は部下の命に配慮が回らず,部下からの評価は散々だった.そこへジョルジオの兄で歴戦のベテラン,クラウディオ准尉が配属される.二人はドイツ軍と共同で地雷原の調査に向かったが,そこでジョルジオは敵の捕虜になってしまう.捕虜収容所を脱走したジョルジオだが,イギリス軍のグラハム中尉に思いやりのある扱いを受けたことに感銘していた…という話.
WWII の転回点のひとつエル・アラメインの戦いを背景にした戦争ドラマです.
経験不足の若いイタリア士官ジョルジオ・ボッリ中尉が,兄のクラウディオ准尉や敵イギリス士官のグラハム中尉や,そして戦いの中でいろいろと学ぶところが前半の話で,戦場における人々の考えの違いがいろいろとあらわされていて面白いです.
ジョルジオやグラハムといった前線の指揮官を描くと平行して最高指揮官のロンメルとモントゴメリーとその周辺も描いていて,前線で戦う指揮官は兵を慮って行動する必要があるのに対し上層部の指揮官は作戦の成功のためには一部の兵を犠牲にする冷酷さを要求されるという,そのギャップが印象深いです.
後半は味方を退却させるためにイギリス大戦車部隊の進攻を抑える役割を受けるジョルジオ率いる空挺部隊の壮絶な戦いが話の中心になります.多数の戦車が登場して迫力がありますが,現代戦車に混じって WWII 当時のイタリア軍車両,カーロ・アルマートM13戦車やセモベンテM40自走砲が登場しているのも見所のひとつでしょう.
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第2次世界大戦中の1943年,イギリス軍は捕虜になった特殊部隊と連絡をとり,ドイツ配下にあるトブルクの要塞砲を破壊する作戦を実行する.難攻不落のトブルクは海からしか攻略できず,そのためには要塞砲を破壊する必要があるのだ.しかし特殊部隊大尉のフォスターが捕虜部隊に合流すると,それは特殊部隊ではなく野戦病院隊だった.作戦本部に連絡が取れずこのままでは海軍が大損害をこうむる恐れがあるため,フォスターは傷病兵を訓練しながら作戦を続行を決断する,という話.
WWIIのアフリカを舞台にした戦争アクションです.タイトルは大仰ですが,別にロンメルのアフリカ軍団と正面から戦うわけではなく,イギリス特殊部隊による破壊工作の話です.
フォスター大尉が戦車や火炎放射器をつかってスーパーヒーロー張りの大暴れするところが見所でしょうか.ラストまでかっこよくキメてくれるので,彼を気に入ればなかなか楽しめるでしょう.
“砂漠の狐”の異名をとるロンメルが大の切手収集家となっていて,捕虜のイギリス軍医と希少な切手について議論を交わすところは,コミカルでまた人間っぽくて面白いエピソードですね.
あと,イタリア人娼婦と別れるところはそこだけはいい感じなんですが,それまでの彼女に対する仕打ちは麻酔漬けとあんまりなので,なんだかもったいない気がします.
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大学で自作の脚本の公演を終えたリチャードは,老婦人から“帰ってきて”の言葉とともに懐中時計を渡される.8年後,リチャードはふと立ち寄ったホテルで女性の肖像写真に心を奪われてしまう.その女性は昔一世を風靡した女優エリーズであの老婦人の若き日の姿だった.エリーズに会いたい一心でリチャードは,現在との繋がりを絶ち熱心な自己暗示により,ついに時間を越えることに成功するが…という話.
ファンタジックなラブロマンスです.
写真を見ただけで恋に落ち,時間を越えてしまうほど思いつめるという展開がちょっと強引かなと思ったけれども,あの写真が実は恋におちたエリーズがリチャードを見つめているところだとわかって妙に納得させられ,あとは素直に見ることができました.終盤がかなり切なかったですが,すごく良くできたストーリだと思います.
リチャードとエリーズが本当に美男美女で映画の雰囲気にぴったりなのもいいですし,ファッションや音楽もセンスが良く,なんだか昔の良い映画をみている気分になりました.
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デンマークの令嬢カレンは遠くの土地で生活したいという思いから,スウェーデンの男爵と結婚しケニアに渡る.当初牧場を運営するはずが男爵は勝手にコーヒー園に計画を変更してしまい,さらに彼は農場経営に興味はなく狩猟のために家にほとんど戻らない状態だった.カレンは農場経営から原住民と交流を深め,また自由な生活を楽しむ冒険家デニスと親しくなり一緒にサバンナに旅をするようになるが,という話.
作家アイザック・ディネーセンのアフリカでの生活の回想をもとにしたドラマです.
アフリカの雄大な自然の景色とその背景に流れる音楽がすごく印象に残る映画でした.とくにカレンとデニスが飛行機に乗るシーンでは,小さな飛行機が景色の美しさや広大さを強調して圧倒されます.
カレンの一人で農場を経営するたくましさや,デニスのサバンナを放浪する自由さなど,生き方は魅力的でおもしろいです.しかし恋愛に対する考え方はちょっと賛同しがたいところがあり,ロマンスの部分には違和感が残ったのが残念ですが,それでも2人の冒険そのものは楽しく見ることができました.
アフリカでの生活にあこがれたくなる作品ですね.
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第2次世界大戦中の1943年,アメリカ軍中隊がシシリーの小さな町ヴァレルノに進攻すると,そこはイタリア軍中隊も参加しての祭りの真っ最中.副官クリスチャン少尉は,翌日にイタリア兵が降伏することを条件に祭りの続行を認めるが,結局祭りはアメリカ兵まで参加しての大騒ぎになった.翌日指揮官の女性問題から降伏の話はおじゃんになってしまい,司令部に対して激戦中とごまかしていたクリスチャン少尉は,話し合いがつくまでごまかしを続行する羽目になったが…という話.
かなりブッ飛んだ内容の戦争コメディです.
戦争中に敵軍隊が迫っているのに祭りを実行する町,戦闘する気がまったくなく祭りに参加しているイタリア軍,その祭りに参加してしまうアメリカ軍,しかも意気投合して祭りの終了時には3者の間に妙な連帯感が生まれて,町を守るために戦争ごっこなんて,その発想にまいりました.また話の展開もどんどん面白い状況になっていくので,最後まで楽しく見ることができました.
クリスチャン少尉のごまかしもうまさやイタリア軍指揮官のオポ大尉のでたらめさはもちろん,石頭だったのにどんどんバカに染まっていくアメリカ軍指揮官のキャッシュ大尉やカタコンベに落ちてどんどんおかしくなっていくアメリカ情報将校ポット少佐もとてもおかしかったです.そのほかにもクセのあるおかしい登場人物が多くてにぎやかでした.
戦争がこんなに平和的(?)に解決するとおもしろいんですが現実にはまずありえないので,バカな話が好きな人向けでしょうか.
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長引くソマリアの内戦に焦燥するアメリカは,1993年10月3日最大の民兵集団アイディード将軍派の2人の主要人物の拉致奇襲作戦を開始した.アメリカ軍の精鋭コマンド部隊は強襲用ヘリコプター,ブラックホークで敵領中心部の目標地点に降下,捕虜の確保に成功するが,その直後ブラックホークの1機が撃墜されてしまう.乗員を救出するため戦闘を継続する特殊部隊だが,退却の機会は失われ数万のソマリア民兵の中に約100名が分散孤立してしまうことになるのだった,という話.
実際の出来事に基づく戦争ドラマです.
孤立した仲間を救うために戦いつづければそれだけ味方の損害は増える.そうはいっても仲間を見捨てて撤退することもできない.そのジレンマが強烈に印象に残ります.アメリカの精鋭コマンド部隊の味方を敵の手に渡さないという信条は,結果として悲劇を大きくしてしまった面もありますが,それでも仲間の救出のために命をかけて戦う姿は心を打つものがありました.
それにしてもこの映画は戦闘シーンの迫力がすごいです.訓練度の差のためかコマンド兵は民兵をどんどんなぎ倒していきますが,それ以上に続々と押し寄せてくる民兵の集団が特に恐ろしく記憶に残りました.仲間が次々に打ち倒されてもなお襲って来る姿は,戦場の狂気か内政干渉に対する怒りか,とにかくすさまじい怨念のようなものが伝わってくる気がします.
ところで,地上部隊の指揮官マクナイト中佐の戦闘中でもまったく動じない姿や,厳しい状況下でもコーヒーにこだわるグライムズは,何か場違いな感じがしてユーモラスで印象に残りました.
*ソマリアは現在でも全土を掌握する政府が存在せず内戦が続き,衛生状態も悪く治安状態も改善されていないので,民間人や国連援助機関の人も事件に巻き込まれる事態が続いているようです.
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遠い昔遥か遠くの銀河系で,圧政を布く帝国と自由を求める反乱軍の戦争が続いていた.闇の商人に炭素凍結されてとらわれているソロを,ルークたちはそのハーレムに潜入して救出に成功した.その後反乱軍は帝国軍の要塞デス・スターの再建現場を発見し,これを破壊しようと作戦を立てる.ルークたちはデス・スターのバリア発生装置を破壊するため森の惑星に潜入するが,これは皇帝がルークをおびき寄せるために仕組んだ罠だった,という話.
SFアドベンチャー映画スター・ウォーズシリーズの第3作です.
前作との関係が深く,開幕時から前作のエピソードの続きになっているので,観るときには2作目も一緒のほうがいいと思います.
ルークとダース・ベイダーとの対決,狡猾な皇帝の罠とそれに対抗するルークなどは,前作で背景を深めた分だけ面白さが増している感じがします.
それでいてシリーズ通してのしがらみは全て解決して大団円をむかえるので,さっぱりした気分で観終えるところもいいですね.
あと,森の惑星のイウォーク族の戦闘が愉快だったし,宇宙空間で同時に作戦が進んでいく様子もなかなか緊迫感があってよかったと思います.
*DVD は CG 等編集を加えた特別編仕様になっています.
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遠い昔遥か遠くの銀河系で,圧政を布く帝国と自由を求める反乱軍の戦争が続いていた.帝国軍に追い詰められ氷の惑星に秘密基地を移した反乱軍だが.その基地も帝国軍に発見包囲され必死の抵抗で脱出することになった.ルークは反乱軍を離れ,オビ=ワンの導きによりジェダイ・マスターのヨーダに会いにいく.一方,レイア姫とソロはハイパージャンプの壊れたミレニアム・ファルコン号で命からがら雲の惑星に逃げ込むが,そこにもダース・ベイダーの手は伸びていた,という話.
SF アドベンチャー映画スター・ウォーズシリーズの第2作です.
帝国はとても強い,ということで,主人公側の反乱軍はやられっ放しで多少暗い展開です.
しかし,フォースやジェダイの騎士,ダース・ベイダーやルークの背景などがさらに詳しく語られ,興味深い見所が多いです.
また,ジェダイ・マスター,ヨーダも強烈な個性の持ち主で,忘れがたいキャラクターです.そしてダース・ベイダーが背景が深くなり,テーマ曲もついたこともあってとにかくかっこいいです.
ただ,続編を意識した構成のためか,なんだか中途半端なところで終わっている感じが強いので,観るときには3作目も一緒のほうがいいですね.
*DVD は CG 等編集を加えた特別編仕様になっています.
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遠い昔遥か遠くの銀河系で,圧政を布く帝国と自由を求める反乱軍の戦争が続いていた.帝国の秘密兵器の設計図を手に入れた反乱軍のレイア姫は帝国軍に捕らわれてしまうが,2体のドロイドに設計図とジェダイの騎士オビ=ワンあてのメッセージをたくす.そのメッセージを発見したのは辺境の青年農民ルークだった.帝国に故郷を焼かれたルークはオビ=ワンと共に,運び屋ソロを雇って,レイア姫の星に向かうが…という話.
スペース・ファンタジー映画の代表といえる作品です.
基本的な話は,ぶっちゃけ神話やおとぎ話によくある“捕まっているお姫様の願いを聞いて,悪い魔法使いの野望をくじく話”なんですが,銀河帝国と反乱軍,巨大宇宙戦艦や宇宙戦闘機,ユニークな宇宙人やロボット,光線銃に光の剣,超能力,そして星々をまたにかける大冒険と,ワクワクする魅惑の要素がいっぱいに詰まっています.それらが SFX で巧みに表現されていて,見ているだけでとても楽しい映画でした.
キャラクターも結構個性的で,とくに自信家で強引で利己的なようでいて仲間思いのハン・ソロ,ドロイドのデコボココンビR2-D2とC-3PO,そして一目見たら忘れられないインパクトのある悪役ダース・ベイダーが印象的です.
それから開幕時の音楽と流れていく字幕も,これから始まる物語のスケールの大きさをあらわしていて,すごくいいですね.
*DVD は CG 等編集を加えた特別編仕様になっています.
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上院議員が急死し後任として指名されたのは,少年たちに人気はあるが政治の経験はない,少年防衛隊の隊長スミスだった.スミスは,亡き父の親友でともに大義のために戦ったということで尊敬しているペイン上院議員の助言に従い,少年キャンプ村の建設を議案として提出する.しかしそれは政界の闇の実力者テイラーが土地ころがしで巨額の利益を得ようとしているダムの建設予定地と同じ場所だったため,スミスは議会を欠席するよう仕向けられる.秘書のサンダースにそのことを知らされたスミスは不正に気づきテイラーと対決することを決意するが,逆にテイラー派のペインに汚職をでっち上げられ上院追放を要求されてしまう,という話.
政治の汚い部分をストレートに突く社会派ドラマの古典です.
理想主義で純朴なスミスが老練な政治家たちを相手に奮闘する姿が感動的です.スミスの信念に政治家に対する理想像があらわされていて,現実にこういう展開があれば痛快なのになぁと思わせるところが心地よいです.
現実では疑惑に対する反証を行なわなかった時点で完全に敗北だし,愛国心だけで熱心に理想論を説いてみても誰の心も動かせそうにありませんが,それだけに映画の世界だけでも甘い夢を見させてくれることがあってもいいかなと思うので,こういう話も好きですね.
それにしてもテイラー派の妨害工作の恐いこと.政治家たちの腐敗の状況と一緒で,こっちのほうはなければいいなと思うのに現実に近いものはありそうだと思ってしまうあたり,わたしも政治やマスコミに対する不信は強いんだなと感じました.
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服装が派手で言葉使いが荒く2回の離婚で3人の子供を抱えていながら無職のエリンは,仕事探しの最中の交通事故から弁護士事務所に無理やりもぐりこんで働くことになった.ある日不動産関係の資料に健康診断がついているのを疑問に思い調査をしてみると,大企業の工場が地下水を汚染し,付近の住民の健康に被害が出ていることを見つける.義憤に駆られたエリンは住民を説得し,大企業を相手に裁判を起こすことを提案する,という話.
実話に基づき,社会問題をからめ,女性のサクセスストーリーを描いたドラマです.
法律に素人の女性が優秀な弁護士を相手に対等にやり合ったり,それどころか弁護士以上に被害者の住民の信頼を得ていくところがなんとも爽快です.それもエリンのたゆまぬ努力の賜物なので好感を得やすいですね.
公害問題はわりと控えめな扱いで,エリンと周りの人々との間のやり取りを中心に描いているので,あまり難しくならずに見られました.そうは言っても裁判の難しさ,特にお金があるほうが圧倒的に有利になるところや,大きな仕事を進めていると家庭がおろそかになってしまうといった点は,いろいろ考えさせてくれます.
とにかくみていてエリンのパワーにどんどん元気がつけられていくと感じる映画でした.
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しょぼくれたこそ泥だが息子思いのバーニーは飛行機の墜落現場に遭遇する.子供に頼まれて否応なしに人命救助に当たったバーニーは乗客全員を救出するが,飛行機に乗っていたやり手のレポーター,ゲイルのかばんを失敬し,片方の靴を失って現場を去る.ゲイルは自分を助けた謎の男を“104便の天使”と祭り上げ賞金100万ドルをつけて捜索するが,現れたのはバーニーから靴をもらったホームレスのバーバーだった,という話.
コミカルなヒューマンドラマです.
どうしようもないほどダメな人生を送り,名声を嫌って金にばかりこだわるが,人に助けを求められると嫌とはいえない小悪党と,暖かい生活を求めて英雄に名乗り出て,英雄らしい言動と行動で人気と名声を集めながら,良心の呵責に悩む男,2人のヒーローの対比がとても面白いです.二人とも根はいい人物なので感情移入しやすいのがいいですね.
テレビに対する皮肉っぽいシーンも笑えるものがたくさんありました.
ストーリーもけっこう凝ったつくりになっていて,誰もが納得できる落しどころに持っていくので,なかなかすごい映画だと思います.
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毒舌のラジオDJ,ジャックの無責任な発言により銃乱射事件が起こってしまった.それから3年後,ジャックは酔っ払ってホームレス狩りに襲われるが,ペリーと名乗るホームレスとその仲間に助けられる.ジャックは,ペリーに聖杯探索の手伝いを頼まれ相手にしなかったが,ペリーが銃乱射事件で愛妻を失ってからおかしくなってしまったことを知ると,彼を助けたいと思うようになった,という話.
ファンタジックなドラマです.
他人を助けることで自分の過去の傷を癒そうとする男の話と,聖杯探索の伝説をからめて,温かくさわやかでさらに独特の味があるヒューマンドラマになっています.
パリーの並外れた奇行も面白いですが,時々見せる洒落気と優しさでなかなか面白いキャラクターになっています.あとジャックの恋人のアンの面倒見の良い姉御っぷりが素敵ですね.ほかの登場人物も一癖あっていいキャラクターばかりです.
赤の騎士のおどろおどろしさ,夜の公園の爽快さ,駅のシーンの華やかさ,中華料理店でのコミカルさ,などなど,いろいろ見所があって最後まで面白く見られました.
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資産家の娘エリーは,プレイボーイと婚約したため結婚に反対した父親にマイアミのレジャーボートに閉じ込められるが,脱走してニューヨークの恋人のもとにバスで向かう.仕事を失った新聞記者のピーターはバスの同乗者にエリーがいる事に気づき,彼女の逃避行を特ダネ記事にするために彼女と一緒に旅をすることにする.エリーがあまりに世間知らずでトラブルを引き起こすので,ピーターがいろいろ手助けをしているうちに,2人の気持ちは変化していく,という話.
古典的なラブコメディです.
なかなかロマンチックで,はじめは衝突ばかりしていた2人がだんだん気持ちが寄っていく様子が気持ちいいです.“或る夜”から終盤の展開もとても面白く,楽しんで見ることができました.
いろいろ出てくるエピソードはどれもコミカルでそして洒落ていて,上品な感じがするのもいいです.エリーの父親や編集長も,一見嫌なキャラクターのようで実は優しかったりして全体が暖かい感じがします.
しかし現在の世知辛い世の中を見ると,今こんなことが起これば大惨劇になりそうで,そういう意味でも夢をみさせてくれる映画ですね.
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2176年,84%までテラフォーミングが進んだ火星.渓谷から自動操縦の列車が都市に到着し,中には手錠につながれた警察の副隊長だけが残されていた.火星では不穏なうわさが続いているので早速議会が開かれ,副隊長は渓谷であったことの説明を求められる.そこで彼女が語る出来事は,にわかに信じがたい地獄のような出来事だった,という話.
ホラー風味のSFアクション映画です.
細かいことにかまってらんねー,やられる前にやっちまえー,てなふうにヘビメタに乗せて乱闘乱射で強引に突っ走りまくる話なので,ノリが合わないと全然楽しめない感じ.
思わせぶりなアイテムやシーンがあってもその場限りのようで,後で全く効いてこないのはワザとなのか,かえって単純に潔すぎ(?)てだんだん笑えてしまいます.
まあ,ゴーストは殺すことができないし,絶望的な状況下の当事者たちにしてみれば,とにかく目の前に立ちふさがっているやつだけでも倒しとけばいいってなもんで,これはこれでリアルであるといえないこともない…かなぁ?
火星のゴーストが取り付いた人々はゾンビというより蛮族で,異様な雰囲気で盛り上がっているのはなんとなくステキ.投擲円盤の切れ味もキモチいいモノがあるなぁ.
というわけで何にも考えずヘラヘラ楽しみました.
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ギャングの会計係が横領の上情報を FBI に売ろうとしたため一家もろとも殺害される.その直前,裏世界に生きてきた中年女性のグロリアは,会計係から少年フィルと情報を記された手帳を預かった.グロリアとフィルはギャングからの逃避行を始めようとするが,子供嫌いのグロリアはすぐにフィルが煩わしくなり追い払おうとする.そこにギャングの追っ手が現れフィルと手帳を渡すように言われたとき,グロリアは…という話.
ハードボイルドのアクション映画です.
クールで非情でそれでいてやさしいグロリアがとにかくかっこいいです.
中年女性なだけに走ったり格闘したりは苦手だけれど,屈強なギャング相手に物怖じせず相対し,ここぞというときはさっと銃を取り出し,ためらいなく撃つ撃つ撃つ.そしてフィルに対して,口では甘やかしたりしないけど,文字通り命を賭けて守ろうとする.
なかなか理想的なハードボイルドの主人公像を見せてくれる,渋い映画でした.
ただあれで万事解決しているのかが,ちょっと気がかり.
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第二次大戦中の1940年フランスは降伏し,イギリス軍はドイツ軍によりダンケルクから海に追い落とされた.ドイツは降伏勧告の使者を送るがイギリスはこれを拒否した.イギリスを攻撃するには間に海があるので,まず制空権をおさえるために航空攻撃が行なわれる.イギリスにはレーダーという新兵器はあったがそれは攻撃兵器ではなかった.ドイツ軍の2,500機に対しイギリス軍はわずか600機しか航空機を保有しておらず,絶望的な状況のうちに“英国の戦い(Battle of Britain)”に突入することになった,という話.
第二次世界大戦の転回点のひとつ“英国の戦い”を描いた戦争映画です.
なにより実機をふんだんに使った編隊飛行や,空中戦のシーンが圧巻です.なかでもイギリスの誇るスーパーマリン スピットファイア戦闘機とドイツの誇るメッサーシュミット Bf109戦闘機が,画面狭しと飛び回る様子が素晴らしいです.とくにスピットファイアはやっぱり美しい戦闘機ですねぇ.
ストーリは少し散漫な感じがしますが,16週にわたる“英国の戦い”をポイントをおさえて2時間あまりにまとめてあるので仕方のないところかも知れません.
あと,ポーランド空軍部隊の活躍や,イギリスドイツ両軍の負傷者や死者に対する思いも描いていて,イギリス一辺倒になっていないところもなかなか好印象ですね.
今ではこんな戦争大作映画を創るのが難しそうなので,見ておいて損はない作品だと思います.
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友人とともに夫婦でイタリアへクルージングにやってきた,わがままで高慢で鼻持ちならない金持ちマダムのアンバー.彼女はあらゆることに文句をつけ,特に船員の一人の漁師ジュゼッペに執拗にケチをつけまくり,周りの雰囲気を台無しにする.そのためアンバーは友人たちの洞窟探検においていかれ,ジュゼッペとともにボートで後を追うが,エンジントラブルと嵐によって無人島に漂着してしまう.こうして,無人島でも生活力のあるジュゼッペと,金の力を失い何もできないアンバーの立場は逆転した…という話.
毒のあるコメディ色のラブロマンスです.
働かざるもの食うべからず.無人島では何もできない成金マダムをビシバシ鍛えるシーンが痛快,といえば不謹慎になるのかな.女性がなんども叩かれていますが,緊急事態には普段の倫理は通用しないし,役に立たないのに口ばかりの人間は相応の扱いを受けても仕方ないと思うので,わたしはそんなに不快にはなりませんでした.それより初めは主従の関係から,アンバーに生活力が身についてくるに連れて,だんだん対等な立場になってくる様子が面白いと思います.
あと水色の海と白い砂浜が美しいです.こんな世界で快適に生活できるなら,都会に帰りたくなくなるのはわかる気はします.
ラストがちょっともどかしいんですが…あ,だから 流されて… なのかな.
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1872年ロンドンでは銀行から5万5千ポンドを盗んだ強盗の話題で持ちきりだった.謎の大金持ちで時間に厳しい紳士フォグはクラブで,強盗の話題からの成り行きで“80日で世界を一周することができる”という賭けをする.フォグはさっそく召使のパスパトゥとともに旅にでるが,鉄道は不通になっていたので気球を買い取ってロンドンを出発する.いきなりの不慮の事態は無事乗り越えたが,飛行機はもちろん存在せず鉄道もまだまだ発達途上のこの時代に,二人は無事に80日以内に世界を一周してロンドンまで帰ってこられるだろうか,という話.
世界一周がまだ困難な時代の冒険映画です.
とにかく世界各地で見られるエピソードが楽しいものばかりです.時代的にインドやアメリカは未開の地とみなされていて,古きよきイギリスバンザイという感じがありますが,やはり冒険といえば文明の力の及ばない地に入るほうがワクワクしますから,これは物語を盛り上げるためにもアリでしょう.
いろいろと旅行の予定を狂わせる事態が発生し,それをフォグの機知と大金,パスパトゥの運動能力で乗り越えていくのが爽快で楽しい物語です.またフォグの日課を全く変更しようとしないところとか,パスパトゥの女好きなところとか,細かいユーモアも面白いですね.
映画全体も世界中でロケをしたり,多くのスターがカメオ出演していたり,かなり豪華で優雅で贅沢なつくりになっていて,見ていて非常に面白かったです.
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物理学者クリス・バレット博士はドイチェという億万長者から,“ヘルハウス”とよばれるベラスコの屋敷での霊魂の存在の調査を依頼される.この屋敷はエメリッタ・ベラスコという富豪が建てたもので,彼はあらゆる悪業を重ねた末27体の惨殺死体を残して消えてしまい,そのため悪霊が屋敷にとりついているという.ドイチェは同行者として女性心理霊媒師のフロレンスと,以前の調査での唯一の生存者である物理霊媒師のフィッシャーを指定,3人とバレット博士の妻アンはベラスコの屋敷に一週間滞在することになるが…という話.
幽霊屋敷を調査するタイプのホラー映画です.
舞台がほとんど屋敷の中でどこも薄暗くまた閉鎖的なので,魚眼レンズでゆがんだ映像を多用して不安感をあおっていることもあり,雰囲気が全体的におどろおどろしい感じがいいです.幽霊も直接姿を現さないし,物理的より心理的に人間を襲って,はじめから非協力的な人間同士をさらに不信にするところが恐いですね.
あと,オカルトと科学をどちらも否定することなく描いているところもいいです.といっても科学的なところはよくわからない原理で雰囲気だけですけれど.エクトプラズムのサンプルを採取して分析なんてなかなか楽しそうです.
終盤の展開はちょっと納得しにくいところもありますが,最近のショッキングな映像で驚かすのが主体のホラーに飽きたときには,こういう雰囲気重視のホラーもいいんじゃないでしょうか.
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死者がよみがえりゾンビとなって人間を襲うようになってから数週間,テレビ局にも正確な情報が入ってこず,人々は恐怖と不安に焦燥していた.ヘリコプターのパイロットのスティーヴンと恋人のフラン,SWAT隊員のピーター,ロジャーの4人は,安全な場所を求めて都市部をヘリコプターで脱出する.どこまで行ってもゾンビが徘徊する世界に落胆するが,郊外のショッピングセンターの最上階に食料を発見して一息つく.なんでも手に入るショッピングセンターに目をつけた一行は,ゾンビをそこから一掃する作戦を実行するが…という話.
いわゆるゾンビ映画ものの代表といえるホラー映画です.この映画はいろいろなバージョンがあるそうですが,今回見たDVDはアメリカ劇場公開版です.
地上にゾンビが増え続け,人類が追い詰められているという終末観がなんともいえません.この映画のゾンビは動きが非常に鈍く知能もほとんどないので,少数相手だと簡単にやっつけられるのですが,油断するといつの間にかたくさんのゾンビに囲まれてどうしようもなくなってしまうのが怖いです.
また,政府の命令に誰も従わず,ゲーム感覚でゾンビ狩りをしている集団がいたり,強盗団が暴れたりと,人間が勝手な行動ばかりして協力し合わないところもなんだかやるせなさを感じました.
しかし,ショッピングセンターでの生活は楽しそうで,実際にやってみたい気がしますね.
スプラッタシーンがあるのでその手が苦手な人にはオススメできませんが,なかなか考えさせられる点もあっていろいろと面白い映画です.
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ソフトウェア業界のトップ企業ナーブは新しいネットワークシステム“シナプス”の開発に着手した.ナーブの社長ゲーリーは業界の独占を目論んでいると批判の的だった.ガレージで開発をしていた青年プログラマーのマイロは,ゲーリーからの要請を受け“シナプス”の開発に参加する.ある日マイロの友人テディが新技術を開発した直後に殺害され,その直後にゲーリーがテディと同じヒントを話したことから,マイロはゲーリーに対して疑惑が湧いてくる,という話.
ソフトウェア業界を舞台にしたサスペンス映画です.
けっこう先が読めなくなっていて,なかなか面白い展開でした.主人公の味方のほうのヒロインがなかなか良いです.ちょっと卑怯な騙し方かなと思うところもあったけれども,最後までハラハラしながら楽しんで観られました.
また,悪役が某有名人をあからさまにモデルにしていて,原題も“Antitrust”(:独占禁止)だし明らかにねらっているので,パロディというかあてつけというか,そちらの方向からも楽しんで観られます.
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国際救助隊隊長のジェフはブレインズに新しい救助用メカ,サンダーバード6号の設計を依頼する.そのころ重力制御装置による新型飛行船スカイシップワンが完成,アランとミンミンがその処女航海に同乗することになり骨董品の複葉機タイガー号で出かけていった.二人はペネロープとパーカーと合流しスカイシップワンの世界一周旅行に出発するが,スカイシップワンの搭乗員は謎の組織のメンバーと入れ替わっていた.謎の組織はペネロープの会話を盗聴し,緊急通信を偽造してサンダーバード1号2号を奪取しようと罠を仕掛ける,という話.
人形劇によるSFアクションドラマ,サンダーバード映画版の2作目です.
今回は国際救助隊のスーパーメカ,サンダーバード号に新型機が登場するということで,開始時から期待感を大きく煽ってます.
その一方で,ハイテクメカとはいえ豪華飛行船を登場させて優雅に世界一周旅行を楽しんだり,複葉機を登場させて軽快なアクロバット飛行を披露したりと,洒落気と魅惑に富んだエピソードでとても味のある話になっています.
もちろん精巧なミニチュアや特撮は満載,細かいアイテムやギミックまで凝りまくりで,これらが好きな人には見所の多い作品だと思います.
話のテンポはかなりのんびりした感じになっていますが,救助活動時にはかなりの緊迫感がありますし,現在でもなかなか楽しめました.
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巨大宇宙船ゼロエックス号は史上初の有人火星探査に出発したが,妨害工作のため制御不能になり墜落してしまった.そのため2度目のゼロエックス号計画では国際救助隊に護衛を依頼.国際救助隊のスーパーメカ,サンダーバード1号2号3号と,国際救助隊イギリス支部の女性隊員ペネロープがゼロエックス号出発時の警戒に当たることになったが…という話.
SF人形劇テレビシリーズの映画版です.とにかく精巧でリアルなメカと,操り人形とミニチュアを使った全編特殊技術撮影といえる映像が魅力的です.ただこの映画では国際救助隊などの設定や背景は語られていないので,初めてこのシリーズを見る場合には多少まごつくかもしれません.
ストーリーのほうはちょっと突飛で,特に火星での顛末はあまりにアレで爆笑するしかないのが残念ですが,それでも中盤のペネロープの女スパイ(というか007)顔負けの活躍と,後半のエピソードでの手に汗握る展開の国際救助隊の活躍とを見ることができます.
それにしてもハイテク機械のはずがあんなに簡単に故障して,しかもフェイルセーフがまったくされていないように見えるのも,現実の予想もつかなかったとされる事故なんかを見ていると,結構リアルに見えてしまうのは面白いです,というか現実のほうがちょっと恐いですが.
あと,サンダーバードのテーマ曲はいつ聴いても心が躍るようでいいですね."OK, boys. Thunderbirds are Go!"
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動物愛護活動家が,霊長類研究所で研究に使われていたチンパンジーを開放したが,そのチンパンジーに襲われて凶暴化してしまう.そのチンパンジーは,強力な感染力を持ち即座に精神が冒されて凶暴化してしまうウィルスに感染していたのだった.それから28日後…メッセンジャーのジムはロンドンの病院で目を覚ますが,あたりは誰もいない廃墟になっていた.ジムは人の姿を求めて市内をさまよい…という話.
ウィルスによるパニック映画というよりもまるっきりゾンビもののホラー映画です.
序盤の誰もいない大都市をさまようシーンが終末感にあふれていて印象深いです.こういった現実の隣にある非現実は強烈に心をひきつけますね.
“感染者”という設定は,ゾンビやバンパイアをより現実味がある設定のようですが微妙な感じです.“感染者”の姿よりは,一度感染すると今は正常に生きていても即座に殺すしか処置がないというところが恐いです.
あと,絶望感や疲労感からの倫理的な堕落が出てくるのですが,このあたりのイヤな感じがなんとも面白かったです.少佐の言う事も結局一理あったりして皮肉が効いています.そういった意味で,もう一つのエンディングのほうがわたしには好みですね.
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トゥルーマン・ショーは,一人の男トゥルーマンの人生を中継している人気番組.町は巨大なセットで,トゥルーマン以外の人物はみんな俳優が演じているが,トゥルーマン自身はそのことを知らず生活を送っている.ある日トゥルーマンは死んだはずの父親を町で見かけるが,強制的にどこかに連れ去られてしまった.そのことからトゥルーマンは次第に自分の身の回りが何かおかしいということに気づきはじめ,町の外に脱出しようとする話.
誰でも持つであろう妄想の世界を再現してみせるSFコメディ映画です.この世界が実は作り物で,その外側に自分の住むべき世界があるという事をそのまま見せている構成は,おとぎ話として心地よいです.
主役のトゥルーマンをはじめとして登場人物は身ぶりもセリフも大げさなんですが,コメディーだしテーマもテーマなのであまり違和感はありません.それどころか芝居がかっているほうがむしろリアルになるという設定が面白いです.
あと,登場人物がみんなトゥルーマンを愛しているところがいいですね.映画の中の視聴者と一緒に盛り上がれる,そんな感じがします.でも,トゥルーマン・ショー視聴者のほうがいつも同じ環境というところは皮肉が効き過ぎて,わたしにはかなり痛いなと…
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賞金稼ぎウォルシュは保釈保険業者のエディから,ギャングのセラノの金を横領した会計士のデュークを捕まえてくることを依頼される.ウォルシュはニューヨークでデュークの身柄を確保,飛行機でロサンゼルスまで護送するつもりが,デュークの飛行機恐怖症のために陸路で護送する羽目になる.デュークの命を狙うセラノの手下,セラノを告発するために身柄を確保したい FBI,はたまたエディが別に依頼した賞金稼ぎに狙われながら,ウォルシュは契約を果たすことができるだろうかという話.
コミカルタッチのロード・ムービーです.軽いタッチで気軽に観られるタイプの映画ですね.
主人公のウォルシュと会計士のデュークとのやり取りが最高です.デュークは四六時中しゃべってないと気がすまないのか,ウォルシュのちょっとしたことにツッコミを入れて,ウォルシュにうるさがられるところが特に面白いです.
またこの二人以外の登場人物みんなにも味があってどこかマヌケで憎めないところがいいです.彼らがお互いに織りなす会話やエピソードも楽しいものばかりですね.
連れ立って逃避行を続けていると友情が芽生えてくるのはこのタイプの話の決まりごとですが,その点も心地よくまとめていて,最後まで楽しめました.
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さえない中堅サラリーマンのジョーは社内駐車場の取り合いから,職場見学の娘の前で,横柄な後輩マークに殴られ,ショックで出社拒否になる.同僚のメグの説得でジョーは一念発起,マークに3週間後の再対決を申し込む.マークを快く思っていない社員が多かったためか,このことでジョーは勇気のある者として社内で人気者になった.ジョーはアクション俳優くずれのチャックの道場で体を鍛え,一方会社ではイベントに引っ張りだこで充実した生活を送るようになるが…という話.
さえない中年男が自分を変えようと奮闘するコメディ映画です.あまり突飛なところもなくおちついて楽しめました.その分ちょっと展開が一本調子で,もうひと波乱ぐらいほしいかなという気もします.
そんな中で,武道の師匠となるチャックは,道場に昔出演した映画のポスターをベタベタ貼っていたり,鉢巻の日本語がいつも上下反対だったりと,妙に怪しげで面白かったです.彼がジョーの攻撃をきれいにさばいて最後に一発お返しを決めるシーンが好きですね.
時間もそれほど長くないので,ちょっとのんびりしたいときに向いている映画だと思います.
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エンコム社のネットワークを支配しているマスターコントロールプログラム(MCP)は,独自の意思で他のプログラムを吸収して成長し,次には軍事ネットワークをも取り込もうとしていた.エンジニアのフリンは奪われた自作の人気ゲームの証拠をつかむためにエンコム社のネットワークに侵入しようとしていたが,MCP によってフリン自身がコンピュータの世界に取り込まれてしまう.フリンは捕らわれていたプログラム戦士トロンやラムとともにゲーム中に脱走し,MCP の野望を阻止するための旅をするという話.
コンピュータグラフィックスを始めて多用したという SF 映画です.
コンピュータ内部の世界を,いかにも昔のコンピュータゲームっぽく表現されたビジュアルが面白いです.ただ蛍光色が主体な世界なので,長い間見ていると目が痛くなりそうな気がしてくるのはちょっと困り者ですが.それでも他では見られない映像ということで1度は見たほうがいいと思います.
コンピュータ内での住人はプログラムでしかも人間型というのも面白い設定だと思います.フリンの仲間のプログラムたちがコンピュータの世界を冒険している様子などは,わたしが日常使っているプログラム(エディタとかブラウザとか)がどんなキャラクターになるかと思ったり,想像(妄想)が膨らんで面白いです.
そういう意味で想像力などをたくさん刺激される映画です.
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カナダのコメディアン,テレンス&フィリップのR指定の映画を見た小学生たちが下品な言葉を連発するようになり,映画の内容を真似して死者まで出た.アメリカの PTA はこの事態にカナダを批判,カナダとアメリカの間に全面戦争の機運が高まる.一方地獄ではサタンとフセインが地上征服の機会をうかがっていた.サウスパークの子供たちはアメリカ軍に処刑されようとしているテレンス&フィリップ救うため,レジスタンスとなって立ち上がるという話.
下品,差別,暴力なんでもありのブラックコメディーなアニメのミュージカル映画版です.毒が強いので取り扱い注意.
可愛いキャラクターから出てくる下品で残酷な言動の連発.有名人が実名で出てきておちょくられる.良識派を暴走させて批判する.人種差別なんて自然に出てくる.話の展開は強引で全体的にはナンセンスなギャクアニメですが,陰の部分に妙に現実的なところがあり,どことなく意味や主張があるように見えて面白いです.
ミュージカル映画としても上等ではないかと思います.レジスタンスの歌からいくつかの歌が合わさって一つになっていくところはすごいです.歌詞の内容は酷いのにパワーで圧倒される感じでした.
表現の自由とか言ってますが年齢制限がつけられています.たしかに表面だけをマネする子供にはこの映画は見せたくないですね.
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リンカーン空港は大雪に見舞われ,メイン滑走路で大型旅客機が立ち往生して使用不能になった.空港の作業員は必死に滑走路の回復を試みるがうまくいかない.そんな中別の大型旅客機がローマに向けて飛び立つが,その便には事業がうまくいかず自棄的になって爆弾を持ち込んでいる男がいた.連絡を受けた旅客機は空港に引き返すことにしたのだが…という話.
航空パニック映画のはしりとされている映画ですが,パニック映画というよりも航空路を管理運営している人々のドラマという感じです.
初めは空港関係者のドラマがいくつか平行して人物を描いていき,それが後半ひとつの事件にまとまっていく展開がなかなか良いです.登場人物にそれぞれエピソードがあるのですが,個々の人物ではやはり無賃搭乗常習者のおばあさんが飄々としていて楽しいです.
緊急事態になってもパイロットと管制塔が冷静に通信を淡々と交わしているシーンはかなりリアリティがあり緊張感がありました.一方で滑走路を回復させようとしている作業班はかなり熱が入っていてその対比も面白かったですね.航空関係者がみんな力を出し合って航路が守られているという感じが出ているところがいいです.
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高校生のマーティは知り合いの科学者ブラウン博士のタイムマシンの発明に立ち会うが,テロリストに襲われて博士は蜂の巣に,マーティはタイムマシンで30年前の世界に逃げることになった.タイムマシンの燃料がなくなったためマーティは当時の博士に助けを求め,何とか元の世界に帰る手段を思いつくが,ジョージ(マーティの父親)とロレイン(マーティの母親)の出会いを邪魔してしまったので自分の存在がなくなってしまうことに気づく.果たしてマーティはジョージとロレインを結びつけて未来に帰ることができるのだろうかという話.
タイムマシンによる時間旅行を扱ったSFコメディです.
いかにもマッドサイエンティスト風のドク(ブラウン博士)と怪しげな発明品の数々.タイムマシンのデロリアン号にしてもカッコだけはいいけれど,わけはわからないがいかにもな設定にそれだけでもワクワクします.
またジョージが初めはどこまでも情けなくて,ロレインと結びつけるのにいろいろと苦労してるのにそれが全部うまくいかず,ロレインはどんどんマーティに惚れていくという展開は,見るからにそうなるだろうと納得させられて面白い.
あと,この映画は1955年と1985年とのつながりや,マーティが変えてしまった1985年の様子などが結構細かく仕込んであり,それを発見するのも楽しいですね.
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交通事故で5年の昏睡状態から目覚めたジョニーは,恋人と職を失っていたが,相手に触れることでその人の過去や未来の出来事を知るという千里眼を手に入れていた.ジョニーは千里眼によって人助けをするが,記者会見でショックを受けた母親を失い,連続殺人鬼の捜査に協力することで心に傷を負い,また別の人と結婚してしまった元恋人への思いも断ち切ることができず,どんどん孤独になっていく.未来を見通すだけでなく未来を変えることができると気がついたジョニーは,自分が将来の災厄を避けるデッドゾーンになる使命を負ったと考えるようになるという話.
超能力を持った男の悲しみを描いたSFサスペンス映画です.
交通事故にあう前は幸せの絶頂だったのに5年の月日は恋人を奪い,しかも自分は幸せだったころが昨日の出来事として認識しているというだけでも十分悲劇なのに,意図せずして身についた超能力は体を蝕みさらに他人との距離は広がるばかり.ジョニーが誠実で一途な男なだけに彼の容姿とあいまって,また季節が全編冬ということもあり,寂しさ悲しさがひしひしと伝わってきて切なくなりました.
超能力が主題の話のわりに派手なところはなく,落ち着いた哀愁漂う演出でとても心に残る映画です.
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強力な破壊力を持った未知の巨大な雲状エイリアンが地球に接近,大改装を終えた宇宙船エンタープライズ号が地球を守るために発進する.ミスター・スポックのおかげでエイリアンとのコンタクトに成功するが,雲の中に進入したエンタープライズ号は捕らわれてしまう.エイリアンは乗組員の一人をコピーした機械でエンタープライズ号の調査を行うが,その目的は地球の創造主に会うことだったという話.
有名なSFテレビドラマシリーズの映画版です.わたしはテレビシリーズのファンではないので設定が分からない点もありましたが,それでも楽しめました.
とにかく映像がすばらしいです.エンタープライズ号をアップでさまざまな角度から眺めるシーンをみると,本当に美しい船だなぁとそれだけで感動します.またエンタープライズ号が雲の中に進んでいく様子などは,未知の領域が特殊技術を駆使して美しい映像になっていて,見ていて圧倒され,そして次にどんなものが出てくるのかとわくわくさせられました.
物語は多分に哲学的な内容を含んでいて,こちらもいろいろ興味を刺激させられるものになっています.
派手な戦闘シーンなどはありませんが,じっくりと楽しんで見ることができる映画です.
*DVD はロバート・ワイズ監督が再編集したディレクターズ・エディションになっています.
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ボイジャーに載せたメッセージによって地球に訪問してきた宇宙人が,アメリカ政府に撃墜されウィスコンシンに墜落する.宇宙人は墜落地点の近くに住むジェニーの夫の遺髪でクローンを作りその体を借り,ジェニーを連れて救出地点になるアリゾナのクレーターにむかう.最初は宇宙人に言葉も通じず恐怖を感じていたジェニーだが,彼の境遇ややさしい心を知るにつれて好意を抱くようになるが,彼ら2人を捕らえようと政府機関の手がのびてくるという話.
宇宙人とのファーストコンタクトものですが,宇宙人とのロマンスが描かれている優しい映画です.
初めは宇宙人が地球人の動作や言葉,風習に慣れず,ぎこちない動作でマネする様子が面白い.時々意味を取り違えているところなんかもいいです.宇宙人は地球人にどんなに無礼な扱いを受けてもそれを咎めるようなこともせず,またジェニーと接していくにつれて彼女に対する扱いがどんどん優しくなっていくので,見ているほうも優しい気分になってきます.
しかしこの映画のアメリカ政府機関は,未確認飛行物体をソビエトのものでないとわかると警告なしに撃ち落したり,宇宙人を犯罪者扱いで銃器を使って追い詰めたり,その暴走ぶりはすごくてある意味笑えます.
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1939年ポーランドはナチスドイツに降伏し,ワルシャワのユダヤ人はゲットーに押し込められた.ゲットーのユダヤ人レジスタンスは,報復を恐れて抵抗を拒むユダヤ人評議会の協力を得られないまま,武力抵抗の準備に苦労していた.1943年,強制収容所への乱暴な移送に反発し,ついにゲットーのユダヤ人レジスタンスは蜂起するという話.
第二次世界大戦中のユダヤ人の物語ですが,ホロコーストがメインではなく,レジスタンスによる武装蜂起の話です.映画の前半はナチスによるユダヤ人迫害が描かれ,中盤からはレジスタンスとナチスドイツとの戦いがメインになります.
前半では,ナチスの横暴に抵抗せずに同胞を守ろうとするユダヤ人評議会議長が奔放しますが,支配される側の無念さが感じられ武力抵抗やむなしという気持ちが高まります.子供たちの行進のシーンではその気持ちが最高潮に達し,レジスタンスの思いがよくわかる気がします.
戦闘はレジスタンスと正規軍との戦いなので,レジスタンス側は圧倒的に不利です.最初はドイツ軍を撃退できますが,国内軍に協力を拒否され補給を絶たれて追い詰められていくようすは,かなりハラハラさせられます.超人的ヒーローなどはおらず,仲間が次々に倒れていく様子は,悲惨な戦闘がよくあらわされていると思います.
民族の“名誉”のために立ち上がり命を懸けて戦った人々の物語で,心に訴えるものがありました.
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カンフー道場の館主ウォン・ケイインの息子フェイフォンは,稽古は不真面目,町に出てはいたずらばかりで,ついに厳しい修行で有名なソウ・ハッイーの元に修行に出される.修行のつらさに逃げ出したフェイフォンはカンフーの殺し屋イン・ティッサムと出会い,屈辱的な敗北を味わわされてソウの元に修行に戻る.フェイフォンは苦しい修行に耐えついに“酔八仙”を修得するが,一方ケイインは町の実力者と対立しインに命を狙われることになるという話.
力強くて華麗でリズミカルでユーモラスでコミカルなカンフーアクション満載の映画です.まさしく舞闘といえる立ち合いに,思わず心を奪われて見入ってしまいます.しかも全編いたるところにカンフーアクションが登場するので時間を忘れて楽しめます.
また,修行のシーンではフェイフォンが泣き言を言いながら奇妙な修行をこなしていくのも,とても面白おかしいです.
登場人物がやたら記号化されていたり,端々に大げさな演技があって,古臭い感じがするのは否めませんが,それはそれでこの映画の味ですから,かえって好きですね.
DVDの広東語音声は一部が欠損していて英語で補われているのが少し残念です.
[追記]主人公のウォン・フェイフォン(黄飛鴻)って,実在の人物だったのか.今の今まで知りませんでした.
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東南アジアのシャドルーではバイソン将軍の軍隊と連合軍との戦闘が続いていたが,バイソン軍はボランティアの救援隊を人質に取り3日以内に200億ドルを要求した.連合軍司令官ガイル大佐はチンピラ詐欺師のリュウとケンに協力を頼みつつ人質救出作戦を練り,またバイソンを父の敵と狙っているチュンリーも暗躍している.こうして彼らのバイソン打倒の戦いがはじまるという話.
グッドモーーーーーニングシャドルー! 格闘ゲーム“ストリートファイターII”の映画化ということだけど,設定がかなり違うんで原作のことはきれいさっぱり忘れよう!!
ヒーロー集団と悪の大組織との対決の,いわゆるB級アクションアドベンチャー映画です.
悪の国家や秘密基地,完全兵士に半重力装置など楽しい物がいろいろ出てきます.ストーリも単純でわかりやすいし,ゲーム的な要素がこじ入れてあったりして,いろいろ笑えて楽しめました.連合軍に日本が参加してたりしますが,ここら辺もニヤりとするのが正しい反応なのかな.
ただ登場人物が多すぎて話が分裂気味なのは残念.主人公ガイル大佐の活躍が控え気味になってしまっているし,チャーリー(ブランカ)はもっと本筋に絡んできてほしかったところ.
あと,さすがにバイソン将軍は異様ですごく存在感あったなぁと思いました.
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ホームレスの少女カーリー・スーは流れ者のビルとともに冬のシカゴにたどり着き,食事や宿を得るために当たり屋をたくらむ.新人だが冷徹な女弁護士を目指すグレイは,2人に引っかかり食事をおごらされたが,次の日は本当にビルをはね跳ばしてしまう.スーのことが気がかりになっていたグレイは,2人を自宅に住まわせることにし,奇妙な関係の同居生活が始まったという話.
こんなのありえないといいたくなるような大甘な展開の話で,これだけで楽しめる人をかなり選びそうです.
しかしスーとビルの関係が絶妙で気持ちいいし,グレイがスーのいろいろな面を見るたびに見せる表情や,堅物そうだったのにビルたちとともに一緒にバカなことをやりだすところは非常におかしくてそしてあたたかいです.
なんだか全てがカーリー・スーにやさしくて,彼女の夢という感じもするんですが,たまにはこんな夢を見るのもいいんじゃないでしょうか.
あと,ビルのとんでもないタイミングでのネタは,やりすぎとも思いましたが,すっかりやられました.
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妹思いの兄ベニーは,精神が不安定な妹ジューンの世話のため恋人も作れなかったが,ジューンを施設に預けることも拒否して一緒に暮らしていた.ある日ジューンが勝手に始めたポーカーに負け,友人のいとこの文字も書けずあまりしゃべらないサムを押し付けられてしまう.一緒に暮らすようになったサムのサイレント映画のコメディアンのような行動に,ベニーとジェーンの心が変化していくという話.
ほほえましく暖かい映画でした.
ベニーが妹思いのやさしさは十分伝わってくるし,ジェーンやサムと衝突した気持ちもわかりやすいですしね.いつまでも保護者じゃいられない.親もこんな気持ちになるのかな.
あと,サムの行動や演技が非常に面白いです.いろいろなパントマイムを実際に演じていて,重くなりそうなテーマなのに,軽快なテンポとリズムで物語全体を軽くやわらかくしています.普段の行動も言葉少なく,目や仕草で感情を表していて,不思議な雰囲気というのがぴったりな感じです.
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1980年代初め,ジャーナリストのボイルは放蕩生活の末仕事と妻子を失い,報道写真で金を稼ぐために強行な軍事政権の支配下にあるエルサルバドルへ向かう.ボイルは命がけでエルサルバドルの実情を写真に収めていくとともに,現地の愛人を国外に脱出させようと奮闘するという話.
テーマは重いけれどエンターテイメント性もあって観やすい社会派ドラマ.
情勢不安の当地では軍隊が暴走し,住民が路上で処刑され教会やボランティアも襲撃されて殺害されるという衝撃的なシーンがあるが,現実でも起こっていることであり遠い世界の話ではない.大使館に助けを求めてもほぼ何もできないので自分たちの身の安全は自分たちで何とかしなければならないという状況などもよく伝わってくる.
反対派勢力や住民を虐殺する軍事政権はもちろん,豪華なホテルから外に出ずに政府の発表を鵜呑みにするジャーナリストや,共産主義化の兆候などないのにそれを恐れて政府に軍事援助を続けるアメリカ政府などの批判がこめられ,いろいろ考えさせられることが多い.
主人公は初めあまりにいい加減すぎて感情移入に時間がかかったけど,それでも政府高官などに批判をぶつける正義感は共感できるし愛人を助けるエピソードには切なくなった.
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1970年代後半南アフリカ共和国で,新聞の編集長でリベラルの白人ドナルド・ウッズはアパルトヘイト政策に反対する黒人運動家ドナルド・ビコと直接会い,黒人の生活の実態を教えられる.ビコの考え方に共感したウッズはアパルトヘイトの実態を世界に暴こうとするという話.
前半はビコの活動とウッズとの友情を淡々と描き,後半はウッズの黒人弾圧を世界に訴えるため国外への逃避行をスリリングに描いたドラマ.現実にあった問題を告発するだけでだけでなく,エンターテイメント性も持たせていて,重いテーマのわりに退屈にならない映画ですね.
彼らの戦いは暴力によらず,虐げられている側の意識を高めて支配側に頼らない自立した生活を目指しているので,嫌味や押し付けがなくて共感しやすい.反対に警察側の圧制は暴力的で欺瞞に満ちさらに卑怯なので,主人公たちに感情移入がしやすい.そのへんも話に思わず引き込まれる要因なのかも.
アパルトヘイトはもうすでに廃止されましたが,差別問題はまだ続いているようですし,差別は白人黒人の間にだけあるものでもないので,こういう考えさせられる映画はいいですね.ただ映画を観ただけで歴史を知った気になるのは危険なので,いろいろな資料を参照して現実を知っていきたいものです.
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コンビニエンスストアの店員殺人事件の容疑者にされてしまった青年ビルはいとこのビニーが弁護士であることを知りさっそく弁護を頼むが,ビニーは弁護士になりたてで法廷に立った経験すらなかった.圧倒的に不利な状況の中,ビニーはビルと友人の容疑を晴らすことができるだろうかという話.
設定から展開がミエミエですが,それでも痛快で面白い法廷コメディです.はじめはドンくさい失敗ばかりなのに妙にのんびりムードで見ている方がハラハラするのに,後半一気にテンポが上がって爽快感も上がっていき鑑賞後はすっきりします.
主役のビニーも無能か有能かよくわからないとぼけた味があっていいのですが,彼のフィアンセのリサが,外見はバカそうに見える割に妙に知的でしっかりビニーをサポートしたり,変にギャップがあって愛しいキャラクターなのが良かったです.
容疑者になった若者2人にはかなり絶望的な状態だったはずなのに,重苦しさを感じないで気楽に楽しめる映画でした.
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紀元前1100年,繁栄を誇る都市国家トロイはギリシャ諸国との戦争の気運が高まっていた.トロイの3番目の王子パリスは和平交渉のためギリシャに向かうが途中で難破,スパルタの王妃ヘレンに助けられる.2人はお互いに一目ぼれしてしまうが,それは戦争の回避の機会を失ってしまう禁断の愛であったという話.
トロイア戦争の逸話をパリスとヘレン(ヘレネー)のロマンスを主眼に置いて描いた映画です.そのためヘレンとパリスがかなり贔屓目に描かれている気がするけれど,それはそれで物語として整っているので十分に面白いです.
戦争シーンは,9年におよぶトロイア戦争をたった1時間に押し込んでいるので多少説明不足の感じもあるけれど,話のテンポが良く見せ場が次々に出てくるので最後まで楽しんで見れるのがいい.それにCGを使わない大部隊の戦闘はすごい迫力で,血湧き肉踊る高揚感が得られました.
個人的にはヘクター(ヘクトール)は思い入れのある人物なのでヘクターの活躍から遺体の引渡しまでじっくり描いてほしいと思うけれど,主題が違うから仕方ないかな.
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第二次大戦末期の太平洋で後方の輸送任務に当たっている米海軍の輸送船の貨物仕官ロバーツは前線での戦闘任務を望んでいたが,有能な彼を手放したくない船長にいつも却下されていた.さらに部下思いのロバーツは,傲慢で部下の事を顧みない船長と常に対立している.ある日ロバーツは部下全員の上陸許可をもらう代わりに船長に従順になることを誓わされてしまうが…という話.
水兵たちのコミカルな人情話.
どこまでもいやな性格の船長と,部下を気遣い部下に慕われるロバーツの対立は,単純なだけにわかりやすく感情移入しやすい.部下のことを思って船長に直訴していく様子は,こんな上司がいたらいいなと思わせる.そして何度か船長をやりこめるシーンでは胸がすく.
また,パルヴァーをはじめとする部下が陽気で楽しい.“スコッチ”を作るシーンや爆竹のエピソードは爆笑ものだし,病院のシャワー室を必死になってのぞいているところや,上陸して大暴れする話もほほえましい.
最後はしんみりするかと思ったら…なかなかやるね.
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利き腕だが行き過ぎの多いデトロイト市警の刑事アクセルは,久しぶりに再会した友達を殺され,その真相を突き止めるために休暇をとってビバリーヒルズへむかう.そこで友達の雇い主メイトランドを追及しようとするがビバリーヒルズ市警と衝突してしまう.アクセルは持ち前の機転でビバリーヒルズ市警の刑事を煙に巻きながらメイトランドの悪事を暴いていくという話.
なんといってもペラペラとハッタリをかましていくアクセルの話術が最高.態度も飄々としていてノリがいいので,彼を見ているだけでも楽しい.またビバリーヒルズ市警の刑事コンビもなかなかよく,3人の掛け合いが本当に面白い.
勝手に所轄外で手続きを踏まない捜査をしているアクセスは規律にうるさいビバリーヒルズ市警の刑事を初めは疎ませるが,それでいて事件の鍵を捕まえてくるのでだんだん信頼を得ていく,という展開も単純だけれども気持ちいい.
あと最初の暴走トレーラーが周辺をガンガン破壊しまくって行くシーンは結構迫力あったかな.
アクションコメディとしてよくできているので気軽に見て笑って楽しめました.
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市場調査のビジネスマンがニューヨークで商談を終え,感謝祭を家族と過ごすためにシカゴの自宅に帰ろうとするが,飛行機(Planes)が雪のために大幅に遅れた上にウィチタに着陸してしまう.その際に知り合ったセールスマンとともにシカゴに向かうが,列車(Trains),自動車(Automobiles)を乗り継ぐ道中さまざまな災難が降りかかり,おまけに同行するセールスマンははた迷惑な奴でえらい目にあうという話.
お人よしで不運なビジネスマンと,気はいいんだが口は多いしはた迷惑なセールスマンの掛け合いがなんとも楽しいコメディです.特にセールスマンは一緒にいるととにかく鬱陶しいんだけど,なかなか憎めないキャラクターになっているのがとてもいいです,
ギャクもストレートなものばかりなので頭を使わずに笑えます.なかでもハイウェイの一連のシーンは大笑いの連続でした.
テンポよく話は進むし,長い作品でもなく,ラストもなかなかいい終わり方で見終わったあとはすっきりするので,気分転換や息抜きにむいた映画だな思いました.
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科学者ノーマンの妻クレアは幸せな生活を送っていた.しかし娘を大学の寮に入れてから精神が不安定になり,隣人が大きな荷物を運び出すのを見てからは家で怪現象を体験するようになる.幽霊の正体を調べていくうちに1年前の事件が浮かび上がってくるという話.
視点がスーッと移っていきバンとびっくりさせる演出が印象的だが本筋はサスペンスホラー.派手に驚かすシーンよりも画面の隅や水面,鏡にふと映っている演出のほうが楽しいな.初めはさりげないところから,だんだん派手な現象が出ていくのはいいかな.
ほかに,バスタブのシーンは緊張感があったし,車が突っ込んだあとの水中のシーンは幻想的で良かった.
ただ,こういう幽霊物の場合は因果をもっと強調してほしいな.殺されたほうにもそれなりの非があったり,殺したほうの極悪さがわかりにくかったりすると,鑑賞後にすっきりしなくてなんだかモヤモヤする.
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子供のころに奇妙な体験をした“幽霊屋敷”を小説に書こうと,ニューイングランドのセイラムズ・ロッドに作家が帰省した.同時期に“幽霊屋敷”を買って骨董品屋がやってきたが,それから町には失踪や怪死が相次ぐようになる.作家は“幽霊屋敷”に乗り込み怪事件の原因と対決するという話.
タイトルは“死霊伝説”ですが,死霊は出てきません.古典的な展開のモンスターホラーですが雰囲気がとてもいいです.
前半は平和な町の様子や町の人を描写し,徐々に犠牲者がでて不安感や緊張感が高まっていくので,3時間(完全版)もある長さでも途中で飽きずに見られました.派手なアクションも特撮もないけれど,そのことはあまり気になりません.
古典的といえばモンスターの弱点や小道具も約束事がしっかり守られていて,そうそうモンスターはこうじゃなくちゃと,うれしくなります.でも親玉は紳士タイプのほうが良かったような気はします.
話も映像も古くなってしまっていますが,それでも窓の外からモンスターが訪れるシーンや,地下室の奥からモンスターが這いずってくるシーンなどは,今見てもかなり恐いものだと思います.
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母を失った少年マークはいとこヘンリーの家に預けられ,ヘンリーと遊んでいるうちに彼が邪悪な心の持ち主であることに気づき,何とかしようとする.正邪の区別がつかない子供ではなく,意識的に邪悪なことをする子供の話.
マークもヘンリーも子役たちがうまいなと思った.とくにヘンリーは時々見せるにやりとした笑顔に凄みがあってすごくいい.
しかし,ヘンリーが邪悪な心に目覚めたのは弟との(大人から見れば)些細な争いからだし,その邪悪さを持ったまま成長していることに両親とも気づかないところなどは,親として本当に恐いものを感じた.現実にもそういう事件が増えているしね.
映画の内容とは関係ないけれど,現実に子供にこういう話を見せると,結果の重大さを知ってそんないたずらをしないようになるのか,それとも面白がってまねするようになるのか,どっちなんだろうな.それとも全部親の教育によるんだろうか.
ラストも後味は悪いのだがすごく印象に残り,いろいろ考えさせてくれる映画でした.
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自動車整備工のジョージは37歳の誕生日の夜不思議な光に襲われ昏倒し,その日から彼は不眠症と明晰な頭脳と念動力を得る.そのため町の人には忌み嫌われFBIに監視されるようになるが,彼の望んでいるのは普通の生活だったという話.
超能力を持つ主人公の悲劇のようなSFファンタジーのような話だが,じつはハートフルヒューマンドラマ.
なんといっても主人公ジョージの素朴さと微笑顔がすごくいい感じ.超能力を得てやることは町の人のためにアイデアを書き留めることだし,椅子の工芸家のヒロインとその子供たち,親友や主治医の先生とのやり取りがみんなあたたかい.親友のためにでたらめのポルトガル語を教えるところ,散髪のシーン,主治医の先生がバーで切れるシーン,FBI捜査官がにやっと笑って立ち去るシーンなどなど…やさしいシーンがたくさんある.
変わった設定や展開で最初は戸惑うかもしれませんが,あたたかくて切ない話が好きな人にむいている映画だと思いました.
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1988年アメリカの夢遊病を持つ高校生ドニー・ダーコは,銀色のウサギに呼び出され奇妙な事故から命を救われたが,それから28日後のある運命を成就するように奇怪な事件を起こしていくという話.
奇妙な味の青春映画です.銀色のウサギやドニーの身の回りに起こる不可解な現象など,夢か現実かわからない事象や展開の連続です.ストーリの解釈はおそらく幾通りもできるのでしょうが,わたしにはドニーが自分の存在を犠牲にしてしまったように感じ,ちょっと切なさが残りました.
しかし,新興宗教のような授業や講演をしたり,名作を暴力を扱っているということで禁書扱いにしてしまうような学校が恐いです.
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第二次大戦末期,地中海のある米軍航空基地は誰一人としてまともなものがおらず,そこで起こるムチャクチャな事件の話.
“精神に異常をきたしたものは,自己申告すれば戦闘を免除される”.異常な人間は自分をまともだと思っているから自己申告などせず,申告したものは精神が正常だとみなされるので戦闘を免除されることはない.これがキャッチ(罠)22で,英語の辞書にも(Catch-22 として)載っていますが,この話(原作小説)が元ネタらしいです.
本当に誰一人としてまともな神経の登場人物が出ておらず,異常なことが起こっていてもほとんど誰も気にしません.起こる事件もあまりに不条理でとてもまともと思えず,唐突に主人公ヨサリアンの回想や夢まで紛れ込んでくることもあって,この狂気の世界が本当に現実か,もしかしたらすべてヨサリアンの妄想なのか,見ていてワケがわからなくなりました.
そんな勢いが最後まで続くので見る人を選ぶと思いますが,恐ろしくもあり面白おかしい映画でした.
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朝鮮戦争時アメリカ陸軍の移動野戦外科病院(Mobil Army Surgical Hospital: MASH)に新しく赴任してきた3人の外科医は,腕はいいが規律は守らず上官をおちょくってばかり,そんな彼らがおこす騒動の話.
初めからブッ飛んでいます.負傷者を運ぶヘリコプターを背景に“自殺のすすめ”の歌のオープニング.またこの歌がメロディがいいだけによけいおかしい.腕が悪く失敗を人のせいにするクリスチャンの外科医をおちょくって追い出したり,軍隊が生き甲斐と言い切る看護婦をおちょくったり,告発を調査に来た将校を好きなフットボールでごまかしたりと,ちょっとやりすぎじゃないと思うほどイタズラがムチャクチャです.
だだ,そんな彼らも人の命に対しては真剣なのはかっこいい.場面場面に挟まる手術のシーンは血まみれで凄惨なのだが,重傷者を彼らは(軽口はたたいているが)手早く治療していく.また,生命に対して真剣だからこそ,普段のハチャメチャがメッセージ性をおびてきているのだと思う.
あと,ラジオ放送がなぜかみんな日本の歌なのがなんだか面白い.途中で出てくる日本のシーンはやっぱりムチャクチャだけど.
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南北戦争の英雄オールグレンは日本の官軍の近代化指導のために招かれたが,勝元率いる侍部隊に敗北し捕虜となってしまう.しかし侍の村で暮らすうちにオールグレンは武士道に触れ,勝元に共感しまた自分の生きる道を見出していくという話.
侍部隊の描写がまるで戦国時代だとかいろいろ気になる点はあるけれど,全体として面白い映画になっていると思う.サムライが気高い戦士としてかっこよく描かれているだけどもうれしいじゃないですか.
あくまで主君であるエンペラーに忠誠を誓いつつ,国を憂いてサムライの魂カタナでもって奸臣大村と対決する勝元の姿はすごく心に訴えるものがあり感動した.
また,序盤の森の中での合戦や終盤の大合戦,刺客や忍者との大立ち回りなど,アクションシーンも迫力があっていい.
歴史ドキュメンタリーではないのだし考証云々など気にせず,気楽に楽しみたい映画だ.
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第二次世界大戦末期アメリカ軍はドイツ軍の要塞ジークフリート線に到達した.本隊が北方へ援軍に向かうため,残されたアメリカ軍1分隊6人が本隊が帰還するまでドイツ軍のトーチカの前面を死守することになるという話.
戦利品を売りまわる奴,機械のプロフェッショナル,収容所から脱走してきたポーランド人とその通訳係,そして寡黙な元英雄など,登場人物が個性的で印象に残りやすくて良い.
人数が少ないことをドイツ軍に悟られないために大部隊に見せかけるための偽装をする様子が楽しい.“戦車”と本部への偽通信は笑った.
また,終盤の中隊での要塞への突撃シーンはなかなか迫力があった.
はじめはコミカル,だんだんシリアスに悲壮になっていく戦争映画です.
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第二次大戦中,イギリスの看護婦シャーロットはフランス語の技能を国のために生かそうと諜報部員になり,行方不明になった恋人のパイロットの後を追ってビシー・フランスへ渡る.そこでレジスタンスに協力し,戦う意味や自分のできることなど生きる道を学んでいくという話.
初めは何かあるごとに動揺していたシャーロットが過酷な経験積むうちに凛々しくかっこよくなっていくのが素敵.
この映画を観ていると,どんなに崇高な理念をもっていても個人の力ではどうにもならないということがたくさん出てくる.そんな中で,その行為自体がなんの役に立つのかどうかはともかく,シャーロットが身の危険をかえりみず自分のできる精一杯のことをして子供たちに“希望”を与えたところは感動した.
あと,密告屋のフランス人教師の憎々しさは印象に残る.
ひとつ気になるのが,この映画に限らず女性が遠くで戦っている男よりも身近な男に惹かれてしまうというパターン.男の目から見れば恋人を想いながら命を懸けているのに離れているというだけで忘れられてしまうのはなんだかな.
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大学で創作を教えているラリーが生徒オーウェインに小説のアドバイスをしたところ,オーウェインは交換殺人を持ちかけられたと思い込みしかも勝手に実行してしまった.そのためラリーはオーウェインの母親を殺すことを迫られてしまい…という話.
タイトルはいかついですがサスペンス映画をパロっているコメディです.
ラリーは口だけで行動はダメダメだし,オーウェインはマザコンでしつこい性格だが根は優しい小心者で,ちょっと癖のあるこの2人のやり取りが面白い.オーウェインの鬼ママが顔も声も迫力があってすごいね.
あと場面切り替えなどでのカメラワークが凝っているなと思った.
ただ古い映画なのでギャグがベタな面もありますが,楽しい映画でした.
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渾身の曲を音楽界の大物スワンに奪われ,怒りのために事故で顔と声をつぶされてしまったミュージシャンのウィンスローが,仮面をかぶり怪人としてスワンに復讐を企てる話.
ウィンスローが怪人になってもしたたかなスワンに利用され続け,さらに愛するものを次々にうばわれていくところは,気のよさゆえにだまされる悲しみ,力がなく何もできない悲しみなどがあふれていて,思わず感情移入してしまいました.
古典的な話なのに,音楽はロックで派手な映像も多くまた音楽業界ををおかしく戯画化しているところは面白いです.なかでもロック歌手のビーフはその容姿や振る舞い,そのパフォーマンスはインパクトがあり爆笑しました.
話はテンポよくというか都合よく進んでいきますが,もともとファンタジックな話なのでこういう展開もありでしょう.おかしくて悲しい,そんな映画でした.
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マヌケなコンビニ強盗が婦人警官と結婚して堅気になるが,不妊に悩んで大金持ちの5つ子の1人を誘拐.そこに刑務所仲間や賞金稼ぎが絡んできて赤ちゃんの争奪戦になる話.
いろいろ出てくる人々がみんなマヌケで憎めないキャラクタなのが楽しい.とくに世紀末世界からやってきたみたいな格好をして道端の小動物をショットガンや手榴弾で虐殺しながら走る賞金稼ぎは見ただけで笑えます.
独特のノリとテンポがあって面白いドタバタ劇で,最後はちょっと温かいシーンもあり,非常に面白く観られました.
*こちらの blog でも紹介されていました
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第二次大戦中ドイツ人実業家シンドラーは安い労働力の確保のためにユダヤ人を雇っていたのだが,ナチのユダヤ人迫害を見ているうちに,命を救うためにユダヤ人を雇おうとするようになるという話.
商売第一で冷淡だった金持ちが心を入れ替えて民衆のために力を尽くすようになるという話は良くあるが,シンドラーの場合はスケールや背景の悲惨さが大きいだけに,さすがに心に訴えるものも大きいような気がする.それまでいつも冷静だったのに指輪をもらって泣き出すところはジーンと来た.ユダヤ人の会計士が始めはシンドラーと距離を置こうとしていたのにだんだん信頼をよせていく様子もいい.
また,収容所の所長のアーモンが冷酷に人を射撃ながら酒におぼれたり,シンドラーに“パワー”を説かれて実践しようとするがかなわかったり,ユダヤ人の女給仕を愛してしまったりと,なんだか人間の弱さをさらけ出していて気をひかれる.
とにかく非常時の人間ドラマがいろいろ観られて面白かった.
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B級映画の音声効果技術者が次期大統領候補の暗殺現場の音を偶然録音してしまう.大統領候補と一緒にいた女性とともに,闇に葬られようとするこの事件を世間に公表しようと奮闘する話.
なんといってもラストがかなり切なくとても印象的.政治の闇の部分という巨悪と戦う個人の物語だが,現実的にそうそう超人的なヒーローはいないよな.
テープやフィルムにかかわる展開や殺し屋を追跡するシーンなど,サスペンスやアクションの部分も結構面白かった.
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ハイスクールの生徒アレックスの飛行機事故の予測のおかげで難を逃れた7人が怪死を遂げていく中,アレックスが死の運命から抜け出すために奮闘する話.
人が次々死んでいくのをおばけ屋敷のようにスリルを味わう映画ですね.バスのシーンは特にびっくりした.
周辺の道具が偶然に一連の機械のように連動するのも面白いけれども,“死の運命”なんだったら不意にさくっと死んでしまったほうが好みだなあ(ヘンな表現だが).生き物のように動く水や影なんかはイメージが合わずいらないでしょ.
頭を空っぽにして恐怖を楽しみました.
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“声”を信じて農夫が作った野球場が,死者が野球の夢を果たす場所となる話.
現実味のある世界に見えるわりにとても突飛な話なので,何も考えずに雰囲気を楽しむのがいいかな.出てくる人たちがみんないい人ばかりなので温かい気持ちになった.
子供を助けるために野球場に戻れなくなるところと,最後のキャッチボールのシーンが印象に残った.
わたしはあまり野球に思い入れがないけれどなかなか楽しめた.野球が好きな人はもっと感動できるのだろうな.
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ヒモ生活から飛び出して刑務所送りになった元プロアメフット選手が,囚人アメフットチームを作り看守チームと対戦する話.
囚人を抑圧してきた看守と,看守を殴りたいという目的でアメフットをはじめた囚人たちという荒くれ者同士が,反則ぎりぎり(?)のラフプレイでぶつかり合うアメフットのシーンは圧巻.テンションがどんどん上がり燃えます.
また,刑期で脅されてわざと負けるように仕向けられても結局戦うことを選ぶところなど,どこまでも男らしくそして最後に清々しくなる,そんな映画でした.
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時間を越えた無線によって息子と30年前に死んだ父が協力して連続殺人鬼を追う話.
現在(1999年)と過去(1969年)が結びついてシンクロし,現在からの声が過去を変え,過去に起こった出来事がリアルタイムに現在に影響を与える,言い換えると過去を変えることができるのは現在だけ,現在を変えることができるのは過去だけ,という設定が面白い.これによってお互いに相手を助けることができるようになっているので感心する.
前半はファンタジー,後半はサスペンス,そして全体を家族愛でつつんでと,性格の異なる話がうまいバランスで結びついているのもすごい.
あと消防士の父がすごくかっこよかった.特に終盤の銃を持って立っている姿は感動的だった.
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天使の早とちりで肉体を失ったアメフットプレイヤーが,一目惚れした女性のために富豪の体を借りてこの世に戻ってくる話.
結構人が死んでいるんだけれども,コメディタッチで楽しくそして優しい気持ちの映画です.これも主人公ジョーのひょうきんで心優しくそれでいていつも前向きなキャラクターのおかげかな.最後はちょっと切なくなりますがきれいなエンディングで心地よく最後まで観られました.
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“古代ローマ”“中世”“西部”を再現したレジャーランドが制御不能になり,殺人マシンと化したロボットが人間に襲いかかる話.
なんといってもガンマンロボットの存在感がいい.光る目と無表情で黙々と追いかけてくる様子はかなり迫力がある.
今となっては演出などが古くなってしまって物足りないところもあるが,気軽に観れば十分楽しんで観られると思う.
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息子の目を救うために命をかけた母の話.
主人公のセルマはつらい生活を送ってきたためか空想力が優れ日常の雑音の中にリズムやメロディを見つけてそこからミュージカルを作り出す,この展開がいい.いくら自分が不幸な状態にあっても歌い踊り笑っているそのシーンは幸せなんだな.
でも,この空想は結局は現実から逃げることにしかなっていない.セルマは現実に対してはあきらめのためかかなりいい加減で,工場で事故を起こしたり法廷でウソを証言したりする.おまけに変な信念があって自分ひとりで生きているつもりなのか,目が見えないことを隠してまわりに迷惑をかけたり友人たちの心配に反発したりするし.そういうわけで彼女があまりに自己中心的に見えて,セルマ自身は好きにはなれませんでした.
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ウィルスによる人類滅亡,その原因の鍵となる“12モンキーズ”.未来から囚人が過去の世界に送られ“12モンキーズ”の謎を調べるという話.
はじめのうちは主人公と同様見ているほうも現実か妄想かで混乱させられるが,だんだん謎や伏線がきれいに収まっていく様子がきもちいい.
未来世界の環境やアイテムなどの,古めかしい感じの独特の雰囲気もとてもいい.
しかし,この未来社会の管理人たちは,過去に行った囚人を厳重に監視したり,囚人の命を一顧だにしないで別の作戦を進めたりするわりに,いろいろマヌケな失敗をしているのがとてもおかしいね.
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外側から手術できない脳出血を治療するために,縮小化されて潜水艇に乗り込み体内を冒険をする話.
未知の神秘的な世界に人間が生身で挑戦して次々に起こるトラブルに対処して目的を達成する,冒険物語はこうでなくてはと言えるぐらい楽しい映画.
現在では人体の様子もCG映像などがたくさんあったり,頭を開かずにカテーテルで脳の手術もできたりして,映像や物語としては古くなってしまっているが,そんなことは忘れてテーマパークのアトラクションのように楽しみたい.
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異星人の子供たちが町を支配する話.
何を考えているのかわからない不気味で残酷な子供たちとその子供たちにどうにも手がつけられない大人という構図は,今の日本をも象徴しているといえるかも.
ジャンルはホラーになるのだろうけれども,状況が人類の危機が感じらるほど深刻でないのが残念.
そして,パートナーを失ったデビッド君に共感できなければさらに面白くないかもしれない.彼はそのことで心に痛みを感じそこから愛を知ることになるのだが,このエピソードが映画全体を甘々なものにしてしまっているからだ.デビッド君は一応優等な種からさらに進化した者になっているわけで,わたしとしてはこういう展開も好きなのだけどな.
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ゴスフォードパークという名のイギリスのカントリーハウスで起きる殺人事件の前後の様子を描いた話.
ストーリーはミステリーのようなのだけれど殺人事件は添え物的.メインは大勢出てくる貴族や使用人たちの人間模様.
貴族同士,貴族と使用人,使用人同士,貴族社会と警察そしてイギリス人とアメリカ人などいろいろな話が出てきて面白い.使用人の生活の様子が特に大きく取り扱われているのもちょっと興味深かった.
派手なシーンや展開はないけれど,最後まで飽きずに見ることができた.
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児童虐待のトラウマから心を閉ざしている青年ウィルが妻を失ったことに囚われてしまっているセラピストのショーンと出会い,お互いに自分を見つめなおし成長する話.
ウィルとショーンのやり取りはあまりピンとこなかったが,それより親友のチャッキーとの関係がグッと来た.仕事中に“10年後もここに住んでいたらぶっ飛ばす”というセリフと,迎えに来たときにもういなくなっていることがわかってニヤリとする場面がいい.
ウィルはとにかく恋人のスカイラーに心を開くきっかけをつかんだが,まだ将来のことについては何も決定していない.そういうことで彼の人生は新しく始まっただけで,彼の非凡な才能のいくえなども気になったりするのだが,それでもラストの開放感は気持ちいい.
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夢の中の殺人鬼フレディと少女ナンシーの死闘の話.
眠ると殺人鬼が現れるという設定が秀逸.悪夢の中では何を出してもアリというものあるが,それでもちゃんと悪夢らしく,迷路のようなボイラー室や走ってもゆっくりとしか進めない様子などがあったりするのもいい.夢と現実が入り混じる様子はもっとあいまいであったほうがいいような気はするけれども.
そしていうまでもなくフレディのキャラクタ.ナイフの爪や赤と緑の派手な服そして焼け爛れた顔と,一目見ただけで忘れられない印象を残す.今でも人気のキャラクターだというのもうなづける.
本当によくできたホラー映画だと思う.
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ある母と娘のつながりの深さを描いた話.
まるっきり友達のような関係の母娘のようすは本当に楽しそう.隣の宇宙飛行士も面白いキャラクターで印象に残る.
でも,母と娘はよろしくやってるんだけど,娘の亭主と子供が娘の自分勝手をかぶってしまってかわいそうに思える.
そういうことで,最後まで楽しめたはしたのだがなんだかひっかかるところがあった.
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ノイローゼでおかしくなったのに,視聴率至上主義のテレビ局に翻弄され続けたニュースキャスターの話.
視聴率のためなら番組の内容も出演者の健康も一顧だにしないテレビ局の重役たち,テレビの番組に影響されキャスターのいわれるままに叫び続ける視聴者たちなど,現実にも本当にありそうだと思わせるリアリティがあった.設定はコメディにもなりそうな内容なのにあくまでもシリアスに描いているので,一見笑えるようなシチュエーションでもとても恐い.番組はどんどん宗教がかっていくし.さらに恐いのが,テレビ局の意向に沿わない主張をしたキャスターを,会長が洗脳してしまうところ.ほんとに映画の中だけの話だよね?
ホンネをぶちまけるとうたっている番組でも実情はこんなもんなんだと思わせる.“テレビで放送されるものはウソばかり,真実は個人個人の中にある”とはキャスターの主張.でもこの主張自体も鵜呑みにせずによく考えなきゃ.そういう話でした.
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妻を失ったレーサーの男と夫を失った映画スタッフの女の恋の話.
何気ないシーンや会話が多いのだが,突然過去の思い出がフラッシュバックしたり現在の離れている相手の様子がカットインしたりして二人の思いが表されているのが,なにか説明が難しいのだがとにかく雰囲気がとてもいい.
話は単純で展開ももどかしいがラスト付近の展開がスマートに収まり,全体的に美しい音楽と映像で見終わった後おしゃれな気分になる.
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売れない脚本家が,過去の栄光にのみ生きる大女優が書いた脚本の手直しを依頼され,彼女に束縛された生活を送る話.
はじめから奇妙な雰囲気で登場する元大女優とその執事.すでに過去の人になっている元大女優がいまだに傲慢に振舞う様子や,過去に自分の出演作ばかり自宅で上映している様子は,哀れではあるのだがそれ以上に醜悪で不気味だ.さらに途中で明かされる執事の正体はよりいっそう不気味さを盛り上げる.結末ははじめに語られているが,ラストの展開は予想以上に狂気的で哀れであり,とても印象に残るシーンだった.
後で調べてみると,作中の人物と同じような境遇の俳優を使っているということで,その点もかなり驚かされる.
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18世紀末実際に起こったイギリス軍艦バウンティ号の反乱事件の顛末を描いた話.
人間を規律に従わせるのは難しい.バウンティ号の船長ブライは厳罰のみによって船員を従わせようとして反乱の憂き目を見た.これは現代の社会や組織の管理にも通じる問題だ.一方,反乱を起こしたクリスチャンたちも幸せに暮らせたわけではなくイギリスの追討隊におびえてすごすことになったというのが,いろいろと考えさせられる.
しかし,ブライ船長は悪役として描かれているのだが,海の真ん中にボートで放り出されても生還したり,パンドラ号を失うまでクリスチャンを追い回すなど,その執念深さのすごさにある意味感動した.
あと,タヒチが地上の楽園のように描かれているのだが,そういう資本主義とは対極に当たる世界に憧れを抱きそしてまた文明というもので侵していることを考えると,すごく複雑な気持ちになるな.
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事故を起こした護送車から手錠につながれたまま脱走した白人と黒人の二人の囚人が衝突したり協力しながら逃走する話.
互いに嫌っていた2人が一緒に逃亡している間に友情が生まれるという展開は今となってはありきたりだが,その分非常にシンプルでわかりやすい.黒人差別や移民差別があまり押し付けがましく描かれていないのもいい.リンチをしようとする南部の住民や,他人を罠にはめてまで逃げようとする母親など,犯罪者ではない人間の闇の部分も考えさせられる.
しかし,追跡側の保安官は終始のんびりしたかんじだったが,はじめからなにか深い考えがあったのかな.
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第2次世界大戦下,イギリスの田舎村の中流家庭のミニヴァー家が戦争に巻き込まれていく様子を描いた話.
新種のバラに“ミニヴァー婦人”の名がつけられる話,長男が上流階級の娘と結婚する話など,ほほえましい話が続いていたのが,急に長男やメイドの一人の夫が出征したり,主人が戦時協力で自家用ボートごと駆り出されたりと,どんどん不安な雰囲気が漂っていき,ついには大きな不幸が訪れるというその展開に引き込まれた.
しかしイギリスの国民性か田舎村という地域性か,戦時中で爆撃の被害があるにもかかわらず,結婚式をして新婚旅行にまで出かけたり,バラの品評会を大々的に開いたり,防空壕の中でも普段と変わらずお茶を飲むところは,のんきというか根性があるというか,何があってもくじけない人々なんだなと思った.
牧師の演説は今の感覚からするとあまりに戦意高揚に過ぎるかもしれないが,実際戦争の渦中にいる人々にはあれぐらいの発破で気力を奮い立たせる必要があったのかもしれない.平和の中でしか生活したことのないわたしにはよくわからないが.
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ブロードウェイでレヴューの王様と呼ばれていたフローレンツ・ジーグフェルド・ジュニアの伝記.
とにかく豪華な舞台装置とたくさんの女性をつかった舞台のシーンがすごい.とくに“ジーグフェルド・フォーリーズ”の第1作で,巨大な螺旋階段の舞台をワンカットの長回しで展開しているシーンは圧倒された.ただこの映画はモノクロなので,ぜひともカラーで見たかったな,というところがすこし残念.
あと,人間関係は多少コミカルに描かれているが,よく考えてみるとけっこうドロドロしている.お金と名声と嫉妬が絡んでいるからまあ当たり前なんだろうけど,みていて不快にならないように抑えてあるのかな.
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第2次世界大戦末期,アメリカのスパイがイギリス軍特殊部隊と協力して,ドイツのロケット科学者とその家族を,ドイツ軍やソ連軍の追撃から逃れてアメリカ側に脱出させる話.
冒頭にアメリカの潜入部隊が全滅したり,脱出させる人数が大幅に増えたり,次々に予定が狂っていく様子がテンポよく描かれるので,最後まで飽きずに楽しめた.ドイツ軍がマヌケなのはまあやられ役のお約束だから仕方がないとしても,ソビエト軍はやってくれましたね,最後はかっこよかった.細かいことは気にせず気軽に楽しむタイプの映画かな.
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老いた母と死んだ父との出会いのエピソード.死んだ父を担いで村まで帰ると主張する母の,父に対する強い思いが語られている.
キスどころか抱擁さえ出てこない,とても素朴で純粋でそれでいて深く強い愛情が,美しい自然の景色とあいまって,心を洗い流してくれる感じがする.父に対する母の心が息子を動かし老母の願いがかなっていくところは,本当によかったねと言いたくなる.見終わって自分もなんだか純粋なころに戻れたような気持ちになった.
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ドラッグで大金を稼いだヒッピー2人が,バイクを手に入れてアメリカを横断する旅に出る話.
ロックにのせて2台のバイクが美しい風景の中颯爽と走っていく様子が,ほんと自由気ままなバイクのたびという感じで心地よい.休みを取っているときの,意味あるんだかないんだかなんだかわからん会話も,なぜか雰囲気に合っていていい.
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第二次大戦中ドイツ軍の捕虜になり象の飼育係になったイギリス兵ブルックスが,象の疎開中に監視兵を殺してしまい,一人で象を連れてスイスに脱走しようとする話.
結構コミカルな展開で,ドイツ兵に追われている身でありながら象と一緒に逃げているシーンは,美しい景色や音楽のせいもあり,なぜかのんびりした雰囲気になっている.象のルーシーも要所要所で活躍するが,動物に頼りすぎていないところもいい.また,行く先々でタイミングよく会う,戦争好きなアメリカ兵パッキーのズッコケぶりもおかしい.
毛色の変わった戦争アドベンチャーとしてかなり面白い作品だった.
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天才科学者が自らの体で透明化の実験をするが元に戻れなくなり,副作用で次第に邪悪化していく話.
なんといっても透明人間を実写化しているCG特撮が見所.透明化/非透明化のプロセスを詳細に映像化しているところは圧倒されるしかない.それだけでなく,透明人間が水や煙や血などで姿を現すところもすごい.ただ,映像が多少グロいので人体模型などが苦手な人には向かないだろうな.
話的には荒唐無稽な設定が多いが,アメコミヒーローものが素直に楽しめるならば気にならない程度.モンスター化した人間の悲哀などはさらっと流されているだけなので,そんなに深刻な気分にもならない.
そういうわけでけっこう気楽に楽しめた.
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学力,経済力,そして体力や運動能力にも恵まれない青年ルディが,名門ノートルダムのフットボールチームでプレイするという夢をめざす話.
できすぎのドラマチックな話だが,ルディは人並みはずれた熱意と努力で障害を一つ一つ克服していくので,それほど無茶な展開ではないところがいい(実話ベースなので当たり前か).その熱意は周りの人々の心を動かして,感動的な結末につながっていき,それがまたとても気持ちがいい.努力することの大切さ,すばらしさを再認識させてくれる映画.
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アメリカ西部のある開拓民家族の3世代にわたる歴史を,開拓時代の移り変わりとともに描いた話.
盗賊と戦い,自然と戦い,先住民と戦い,利害のぶつかる白人同士で戦い,無法者と戦い,勝ち抜いてきたものがよりよい生活を勝ち取っていく.そんな時代,そんな世界だったのだということが伝わってきて,ただ圧倒される.この時代の精神が今のアメリカにも受け継がれているのかな.
そんな波乱万丈の時代を生き抜いた家族が最後にたどり着く家.“牧場のわが家”(←原曲:グリーンスリーブス イングランド民謡)の歌が感動的に響く.
あと,幌馬車隊へのインディアンの襲撃,バッファローの暴走,汽車の上での銃撃戦など,大迫力のシーンも多い.
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太平洋戦争時のアメリカの潜水艦とその乗り組員の活躍を描いた話.
潜水艦の人々の様子に視点があるので戦闘シーンはあっさり描いているが,救助任務や魚雷の不発の調査などを扱っているところが地味だけど渋いかな.
主人公が生粋の海の男で家庭をかえりみないという点は何も解決していないので,再出発できるのかという疑問は残った.
記録映像をたくさん使っている点も見所の一つだけど,それと比べて模型特撮部分はちょっとしょぼいのが残念.
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思想統制で本が禁止された世界で,本を読む楽しみに目覚めた消防士(この世界では本を焼却する仕事)の話.
町や家の中の様子などは今となってはぜんぜん未来的に見えないのだが,思考能力を奪われてつまらない番組で喜んでいる主人公の妻の姿とかは,何か現在をも象徴しているようだ.
あと,おばさんが本と運命を共に炎上するところや,本の人が隠れている森の様子,特に雪が降っているところなど,美しいシーンが多い.
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親に束縛されて自分を抑えている若い男女が,感情を制御しきれずに苦しみ悩み別れる話.
湧きあがる感情をコントロールするのは難しい.奔放に生きている姉が引き起こした事態を見て,何を感じたか.まわりに流されながらもがいている若いときの姿は,見てるととても痛々しい.
楽しかったこと,うまくいかなかったことを振り返る.
草の輝くとき 花美しく咲くとき ふたたび それは帰らずとも 嘆くなかれ―― その奥に秘められし 力を見出すべしワーズワースの詩が心に残る.
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都市を襲う大地震と,襲われた人々の行動を描いた話.
本当にけが人が出てるんじゃないかとか,本当に建物を崩してるんじゃないかと思うほど,とにかく大地震のシーンがすごい.この迫力は今でも十分見ごたえあるんじゃないかな.
さまざまな人物が出てくるんだが,その分物語の視点があちこち移り変わりすぎて,感情移入はちょっとしにくいかも.それぞれのエピソードは悪くないとは思うけど.
公開時はセンサラウンド方式の特殊音響装置が売りだったそうだけど,一度体験してみたかったな.
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ねずみの孤児のスチュアートが人間のリトル家に引き取られ,家族に溶け込もうと奮闘する話.
ねずみがなぜしゃべるかなどの説明はないので,この世界はそういうもんだなと納得できないと楽しめないだろう.
リアルにできたスチュアートがかわいいし,飼い猫のせいか悪党になりきれない猫のスノーベルもなんだかとてもいい.
ほのぼの暖かい作品なので子供と一緒に見るといいかも.
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警察署になってしなったビルに隠した宝石を取り戻しに行くために,宝石泥棒が刑事になって潜入したが,思わず活躍してしまう話.
なんといっても主役の宝石泥棒マイルズのしゃべり,しぐさが楽しくてよい.口からでまかせでその場をごまかして,周りがまた納得してしまうようすがおかしい.
ストーリのテンポもいいので,最後まで面白く見ることができた.
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高級娼婦と貧乏作家の悲恋の話.
素材は単純な悲恋の話なんだが,仕立てはコメディというかおバカテイスト.こういうノリは大好きだけど,拒絶する人も多そう.
それより,舞台は19世紀なのにポップスの名曲が次々に出てくるのが非常に楽しい.これらを楽しむのがメインの映画じゃないかという気がする.
ただ,カメラがビュンビュン動き回ったり,カットがちらちら切り替わるのは,うるさくてかなわない.とくにダンスのシーンなどはじっくり見せてほしかった.
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宝石強盗チームが仲間割れから,盗んだ宝石を巡って,一人の弁護士も巻き込んでドタバタを繰り返す話.
登場人物が一癖あるヘンな連中ばかりだけど,それだけ印象に残るキャラクターたちだ.インテリ気取りだがバカな行動ばかりするオットーと,動物愛護主義者で言語障害のあるケンの2人が特にいい.
ギャグも差別ネタや虐待ネタからナンセンスな小ネタまで,たくさんあって楽しいけど,人によっては受け付けないかも.
しかし女性は怖いね.自分が一番いい目を見るためには,仲間を平気で裏切るんだからね.
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火星人の地球侵攻に人類が追い詰められていく話.
人類の反撃が次々に失敗し,なすすべもなく追い詰められていく緊張感,絶望感,終末感がすごい.
特撮は今の目から見るとさすがに古臭いが,円盤の造形や派手な色の熱線,ピコピコいう電子音など,当時独特の味があり,言わばこれらを楽しむ映画でもあるといえると思う.
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“少年が悪い魔法使いに囚われているお姫様を助け出す話”の現代版?
異常な“夫婦”や屋敷の“仕掛け”など,“世界”の設定が奇妙でおもしろい.そのノリにはまれば非常に楽しめる.
グロいシーンも多いが,子供が主人公なので安心してみられる.反対にそこが欠点かも.
こう書いておいてなんだけど,タイトルにだまされて(?),“何じゃこれー”と観るのが正しい観方という気もするなぁ.
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金銭的に切迫した夫婦が,大富豪から“愛はお金で買えるか”という勝負をされる話.
モラルが低いと,はぁなにそれ? で終わってしまいそうな話だな.
この映画を見てふと考えたこと;
1)ツキが下り気味のときは冷静になってよく考える
2)金持ちやハンサムとは勝負をしない
3)自分が考えているほど自分は強くないとわきまえる
忘れるのではなく許すことが大切,というところがとてもよかった.
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人工衛星が墜落した町が全滅し,科学者たちがその謎を解明していく話.
派手な場面はなく,全滅した町や研究所の造形や,未知の物体を解き明かす展開に非常にリアリティがあり,見ごたえがある.
やはり,自然はどこまでも偉大で人間はそれに振り回されることしかできない,ということか.
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ある小さな教会に赴任してきた神父が,老神父を気遣いながら教会を盛りたてていく話.
悪ガキたちに歌を教えて更正させたり,考え方が合わなかった老神父と気持ちが通じ合ったり,自作の歌を売り込んで教会の借金を返したり,とてもいい話がいっぱいで心温まる.
今の目で見るとどの話もうまく行き過ぎる気もするが,たまにはこういう映画でのんびりするのもいい.
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宇宙人の地球侵略.人間の生命エネルギーを収集する話.
エネルギーを吸収するシーンの造形がリアル.被害者がバンパイアになってロンドンの町にあふれている様子もいい.
細かいことにこだわらずに状況にどっぷりつかると非常に楽しめる.
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人を殺しちゃう車の話.死者の呪いとかじゃなくて生きている車.
めちゃくちゃに壊れても自分で再生しちゃう様子の特撮がすごい.また,燃えながら自分を壊した相手を追いかけるシーンは迫力があった.
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